「東京卍リベンジャーズ」の実写映画が2021年7月9日に公開されました。
今回はその感想と評価を書いていきます。
因みに私は「東京卍リベンジャーズ」を最新話まで読んでおり、考察記事も複数あげています。
なので漫画既読者による「実写映画」の感想と評価になります。
※実写映画と原作漫画のネタバレを含む記事となるので、漫画未読or実写映画を観ていない方でネタバレが嫌いな方は要注意です。
⇒【タケミチはどこが強いの⁉】
実写映画はどこまで?
映画『東京リベンジャーズ』公式サイト – Warner Bros引用
「東京卍リベンジャーズ」の実写映画は漫画版でいう所の「1巻1話」~「4巻31話」まででした。
つまり原作31話分です。
なお映画の上映時間は約2時間でした。
そうなると、単純計算で漫画の1話1話を4分以内の映像に収めないといけなくなります。
もちろん、そんな事は不可能なので、映画では取捨選択があり、改変もありました。
そして、個人的には全体的にまとまっていたと思います。
ではそちらの詳細や感想を書いていきます。
映画の冒頭
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/1巻引用
映画の冒頭は現代のマイキー(闇落ち)と稀咲が地下駐車場にてヤクザを轢く展開から始まりました。
既に漫画とは違いますが、観客にインパクトを与えるための演出だったと思います。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/1巻引用
その後はシーンが切り替わり、タケミチが住むボロアパートの話になります。
こちらは原作の1話とほぼ同じ展開です。
ただ、細かく言うと「映画」ではタケミチが寝ていてアラームで起きるシーンから始まりますし、タケミチの部屋も原作よりも汚く散らかっています。
「リアル~」「うわ、ヤバ」と思ったので・・・(笑)そこは映画ならではの新鮮さがありました。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/1巻引用
またタケミチがバイト先で店長から罵倒されるシーンもありますが、「実写映画」だと罵倒がもっとエグかったですね(笑)
「昔すごかったっていう自慢話する人いるよね~、けどそこがピークで後は落ちぶていく奴いるよね(タケミチに向かって)」といった話しや、「いつまで童〇つらぬく気?逆にキモい魔法使いになるつもり?」みたいな罵倒をされます(笑)
しかも「実写」なので「原作」以上に”タケミチ可哀想・・・”と胸に来るシーンとなっており、これも映画ならではの新鮮さがありました。
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映画の中盤
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/2巻引用
映画の中盤ではマイキー、ドラケン、三ツ谷、パーちん、タケミチが集まる中、「愛美愛主」の長内とそのグループが突入してくるシーンとなります。
そして、この時点で「原作」と大きく違う改変があります。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/8巻引用
それはぺーやんがいない事。
「実写映画」ではこの時に現場にいたペーやんが登場していません。
また原作では登場していたエマも登場していません。
ここは時間の関係で取捨選択した部分でしょうが、ペーやんやエマが見たかった方にとっては残念ですね。
また「原作」だとこの後の抗争でパーちんが長内を刺してしまいパーちんが逮捕となりますが、「実写映画」ではパーちんが長内を刺す事もなく逮捕される事もありませんでした。
なのでこの後の「83抗争」でも活躍するパーちんが見れます。
パーちん好きにとっては、ある意味で嬉しい展開ですね。
映画ならではの特典といった所です。
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映画の終盤
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/3巻引用
映画の終盤はドラケンが刺される「83抗争」です。
そしてこちらも改変が多くありました。
まずエマがいないのでドラケンは祭りに行きません。
ドラケンは「愛美愛主」の連中に騙され、倉庫に呼び出される展開となっていました。
また、「東京卍會」隊長クラスの場地、ナホヤ、ムーチョは登場しませんでした。
「83抗争」の舞台も駐車場ではなく倉庫の中となっていましたね。
個人的には舞台の変更はしょうがないですが、「東京卍會」の隊長たち(場地、ナホヤ、ムーチョ)が登場しなかったのは残念でしたね。
とはいえ、”ドラケン狩り”の喧嘩シーンは迫力がありましたし、最後のタケミチvsキヨマサも熱く見応えがありました。
最終版のタケミチがヒナと会うシーンも痺れるので、見に行く価値はアリです。
⇒【ドラケンとエマの関係は⁉】
花垣武道と俳優
花垣武道を演じたのは若手俳優の北村匠海(きたむら たくみ)さん。
正直に言いますが、凄く良かったと思います。
”弱虫なタケミチ”が部分がしっかりと表現されていました。
また、タイムリープを繰り返すことで徐々に成長していくタケミチの変化も見てとれました。
むしろ「実写」の方がリアルで応援する気持ちがより増していたような気もします(笑)
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/1巻引用
後は「東京卍リベンジャーズ」というと喧嘩とか暴走族とか抗争とか、血もいっぱい出るので、人によっては目を背けたくなるシーンもあるかと思います。
しかし、タケミチが小ボケをいっぱいしてくれるので「シリアスなシーン」に「笑えるシーン」が入るんですね。
なのでバランスが取れていていい感じになっていました。
私が見ていた時は観客席の後ろの方で「笑い声」も聞こえました。
そういう意味でも映画を際立たせてくれた存在であり、原作ファンとしても文句なしです。
⇒【タケミチはどこが強いの⁉】
ドラケンと俳優
ドラケンを演じたのは山田裕貴(やまだ ゆうき)さん。
そして個人的な評価ですが、一番良かったですね。
正直、顔のイメージはドラケンと違いますが、映画内ではしっかりとドラケンが表現されていました。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/2巻引用
身長があったので雰囲気が出ていましたし、特に病院内で謝罪するシーンなんか胸に来る部分がありました。
後はドラケンの喧嘩シーンも全部見応えがあって、頼れる兄貴肌も出ていました。
特に後半のタケミチがドラケンをおんぶするシーンは良かったです。
そこではタケミチがキヨマサと遭遇し、ドラケンが「俺が相手する」からとタケミチをかばうのですが、「あぁ、やっぱドラケンかっけ~」と思えて痺れました(笑)
映画版でも漫画版と見た時とでほぼ同じ感情になれたので凄く良かったです。
これをきっかけに「東京卍リベンジャーズ」に興味を持ってくれる人も増えそうなので、良かったと思います。
⇒【ドラケンとエマの関係は⁉】
マイキーと俳優
マイキーを演じてくれたのは吉沢亮(よしざわりょう)さん。
そして、個人的な評価ですが、ちょっと物足りなかったですね。
「原作」のマイキーは人を魅了するカリスマ性があり、喧嘩シーンも圧倒的で超強いという印象です。
ただ「実写」版だとそのどちらもあまり感じ取れなかったです。
俳優さんはカッコイイんですけど、マイキーを演じるならもっと若い俳優さんでなくてはならないのかなと思いました。
「年に無理がある」感が出ていたかな~と思います。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/3巻引用
喧嘩シーンでもマイキーのハイキックが魅力的なんですが、”無理だった?のか”、”側転で蹴り技を入れる”みたいな感じになっていました。
一緒に見に行った妹は「別にかっこよかった」と言っていたので、そこは人それぞれ印象が違いますが、ただやっぱりマイキーの十八番は蹴り技なので、ハイキックでバチーンとカッコよくやって欲しかったですね~。
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評価
個人的な評価は5点満点なら4点ぐらいです。
改変はその他にもまだまだいっぱいありましたが、「2時間に収めるならしょうがないかな~」と思える範囲です。
特にタケミチとドラケンの演技が良かったので、映画全体が良くまとまっていたと思えます。
「笑えるシーン」もあり「迫力あるシーン」もあり「泣けるシーン」もありという感じでした。
これを機にまた「東京卍リベンジャーズ」が流行るんじゃないかと思います。
続編
続編に関しては「ほぼ確定」だと思っています。
和久井健先生/東京卍リベンジャーズ/7巻引用
というのも映画内では半間修二が登場しました。
半間は83抗争の後の「芭流覇羅」を仕切る事となる重要人物なんですが、今回の映画では登場した癖に”見せ場は無し”でした。
つまり、伏線を残した状態です。
そうなると続編に関しては「ほぼ確定」と思っていいんじゃないでしょうか。
個人的にもまた「実写化」されるなら見に行きたいと思います。
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まとめ
最後に全体的な感想ですが、見に行く価値は十分にあると思いました。
漫画版やアニメ版では味わえない「リアル」な部分が実写版では楽しめます。
タケミチが初めてタイムリープしてアッくんたちと会うシーンなんかも良かったですし、喧嘩賭博でのタケミチvsキヨマサも良かったですし、その後にアッくん達がマイキーの真似をしてふざけるシーンも良かったです。
漫画やアニメで見るのとはちょっと違う感情になれます。
では、そんな所で実写版の感想でした。
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