今回は「十字架のろくにん」に登場する「漆間俊」の紹介です。
漆間を一言で言うならもう後戻りは許されない復讐者。
そんな漆間俊の性格や本編での活躍をサラッと振り返りつつ、新章での動向についても考えていきたいと思います。
※8巻までのネタバレを含みます。ご注意ください。
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目次
漆間 俊(うるま しゅん)とは?
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
漆間俊とは本作の主人公。
センター分けで少し癖毛のある跳ねた髪型が特徴的。
父、母、弟の3人家族で優しい性格の持主です。
弟想い
漆間の特徴の一つは弟想いな兄貴である事です。
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
弟の翔(かける)からも親しまれており、似顔絵を書かれる程です。
そんな漆間は弟の笑顔のためなら辛くてもどんな嘘でも吐くと、心の内を明かしています。
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集団による虐め
そんな漆間ですが、5人からの集団リンチを受けています。
12歳(小学6年生)の頃には、
①久我から背負い投げの練習台にされる
②右代、円から蹴られたる
③千光寺に改造エアガンで体中を撃たれる
④京からは首を絞められる
といった虐めを受けています。
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
その他にも水をかけられたり、体中にマジックで絵を書かれている描写も確認できます。
しかし、家族想いな漆間は家族にこの事を内緒にしています。
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家族殺害
虐めはエスカレート。
京の犯行により、漆間の母、父、弟を乗せた車は崖から転落する事になります。
京はグループの一員であった円比呂を道路へ突き落とすと、漆間母が運転する車に急ハンドルを切らせる形で、車を崖から転落させたのです。
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
大木が突き刺さった窓ガラスを見るに父は即シです。
弟は息がありましたが、その後に駆けつけた京に石で殴りつけられてしまいます。
更に京はマッチに火をつけると、漆間家全員を車ごと焼いてみせたのです。
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生存者は弟のみ
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
弟は幸いにも息があり、病院に搬送されていました。
しかし、ケガが酷く一生寝たきりではないかと診断されます。
その有様を見て漆間はもう「(シのうか・・・)」と自暴自棄になります。
そこに父の兄から「行くアテがないならウチに来るか?」と誘われますが、その時に一つの閃きが頭をよぎります。
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おじいちゃん
漆間は飼おうとしていた子猫をコロされ、森に捨てられた事があります。
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
その際に、偶然にも猟銃を持ったおじいちゃんと出会っています。
漆間はこの時の猟銃の事を思い出し、おじいちゃんの元を訪れようと決断。
そうして、おじいちゃんの家でお世話になります。
猟銃
雷が鳴るある日の事。
漆間は虐めグループサツ害のため、おじいちゃんが蔵にしまった猟銃を盗む事にします。
しかし、そこをおじいちゃんに見つかってしまいます。
中武士竜先生/十字架のろくにん/1話引用
漆間は「父と母と弟をあんな目に合わせた奴らをこれでコロしてやる」とおじいちゃんに真相を語ります。
おじいちゃんはその漆間の想いを汲み取り、鍛えたると話してくれます。
実はおじいちゃんは元々第二次世界大戦中に“北山部隊”という人ゴロしに特化した秘密部隊に所属していたのです。
こうして漆間の特訓の日々が始まります。
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周囲の漆間のイメージ
そこから4年の月日が経ち、漆間は16歳の高校生になっていました。
学校は明関高校で1-A組。
中武士竜先生/十字架のろくにん/2話引用
周囲の生徒からは「なよってて弱そうなイメージ」との事。
実際、作中では久我に肩をぶつけられて転んでいたり、久我に手を蹴られても全く抵抗せず、弱い弱しいイメージのままです。
中武士竜先生/十字架のろくにん/23話引用
また、授業中は居眠りが多く、寝ている人というイメージも付いています。
モブキャラという印象も強く、マドンナの白川要とロミオとジュリエットを演じる事になった際には「漆間なら男子の平穏が保たれる」という理由で役柄に抜擢されています。
中武士竜先生/十字架のろくにん/41話引用
柔道の授業でも黒澤を相手に苦戦していると「もっと腰入れろよ!」と、蹴りを入れられる始末です。
まさに”なよなよしてて何もできない”という印象。
⇒【至極京とは!?女説!?】
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人間に負けることはないやろ
実のところ、漆間は正体を隠していました。
父と母、弟を傷つけられてからの4年間。
漆間はおじいちゃんの元で絶え間ない努力をしてきました。
中武士竜先生/十字架のろくにん/48話引用
①森の中での走り込みといった基礎体力トレーニング
②水のバケツを乗せての腕立て、石を吊るした棒を持っての屈伸といった筋力トレーニング
③おじいちゃん直伝の体術の型と縄抜けの術
④石投げを避ける瞬発トレーニング
中武士竜先生/十字架のろくにん/48話引用
⑤木の投げ込みによる全身を使った筋肉トレーニング
その全てをこなした漆間はもう”元北山部隊”のエリートだったおじいちゃんから見ても「人間に負けることはないやろ」と言われる程のバケモノになっていました。
因みに、4年前と4年後の漆間を知る刑事の安西からは
安西「(4年前とは随分雰囲気が変わったな・・・張り詰めたものを感じる・・・)」(中武士竜先生/十字架のろくにん/6話引用)
と直感的に感じ取られる描写もあります。
※ネタバレ注意
※こからは作品に大きく影響を及ぼすネタバレを含んだ記事となります。まだ8巻まで読んでいない方は戻る事を強く推奨します。※
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復讐劇
ここからは漆間の怒濤の復讐劇です。
千光寺 克己(せんこうじ かつみ)
最初のターゲットは千光寺でした。
千鶴を利用されるというトラブルもありましたが、無事に千光寺を捉え復讐を果たしています。
中武士竜先生/十字架のろくにん/5話引用
処刑方法は、
①ピラーで皮剥き
②神経が剥き出しになった所を改造エアガンで撃つ
というモノ。
その痛みは指でなぞるだけで激痛が走る程です。
結局、千光寺は改造エアガンの痛みに耐え切れず、泡を吹いてショックシしています。
⇒【千光寺の拷問がエグイ!?】
右代 悠牙(うしろ ゆうが)
2人目のターゲットは右代。
右代は万全の態勢で、
①雁野という筋肉ダルマを手下に従える
②20人の兵隊を用意
といった手段を模索しましたが、漆間には効かず、捕獲されます。
処刑方法は、
①取っ手を回すと四叉が開く仕組みになっている拷問器具「苦難の梨」を肛門に挿入
②全開に回し、肛門内にある臓器を破裂させる
というモノでした。
また、この処刑中には右代が監禁していた元恋人の花蓮も参加し、同じ工程を尿道でもやっています。
中武士竜先生/十字架のろくにん/20話引用
しかし、それでも息のあった右代。
最後は漆間が頭を踏んづけ首の骨を折る形でコロしています。
作中でも一番キツそうな拷問でした。
円 比呂(まどか ひろ)
3人目のターゲットは比呂です。
今回のターゲットに関しては苦戦といった描写は全くなく、余裕で捉えています。
しかし、その最中では白川要が〇姦されるという犠牲が出てしまいました。
処刑方法は豪華にも
①ヨーロッパの拷問器具「親指締め(サムキン)」
②「引き伸ばし台」
の二つが用意されました。
①の「親指締め」では比呂の親指の爪が剥がれる程の圧迫をかけてみせました。
中武士竜先生/十字架のろくにん/37話引用
そして②の「引き伸ばし台」では最終的に肩、股関節、膝の骨が外れ、手首が千切れ、ぶっ飛ぶというド派手な処刑となりました。
個人的にこの回の作画や構成が上手く、ぶっ飛ぶ手首の描写が良く表現されていて、お気に入りの一つです。
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久我 大地(くが だいち)
4人目のターゲットは久我大地です。
久我は今までの3人のターゲットの中で一番苦戦を強いられる事となる人物です。
まずは、久我と真っ向勝負することになり、無事に漆間が勝利します。
そして、処刑方法は、
①シャコ入りのドラム缶に縛った久我を入れる
②ドラム缶をひたすらに熱する
③シャコが暴れ出して久我の肉体を食い破る
というモノでした。
しかし、予定外の出来事として、杏奈が久我を救出してしまうのです。
これが悲劇の幕あけ。
あろうことか、久我は命の恩人の杏奈を〇姦し、撲サツしたのです。
漆間は杏奈の無惨な姿を目の当たりにし、久我に不意を突かれ、拘束されてしまいます。
久我に殴られシを悟る漆間でしたが、京への憎悪をバネに、力を振り絞ると窮地から脱出して見せます。
中武士竜先生/十字架のろくにん/56話引用
最後は床に落ちていたレンガで久我を撲サツ。
予定外の形での4人目の処刑に成功したのです。
しかし、今回の復讐劇では杏奈という一般人の犠牲が出てしまいました。
また、この後には安西刑事も現場に鉢合わせており、安西もまた漆間の手によりサツ害されています。
つまり、この回では2人もの善良な市民の犠牲が出てしまったのです。
⇒【漆間が強すぎる!!】
至極 京(しごく きょう)
5人目のターゲットは虐めグループの首謀者である京です。
結論から言うと京のサツ害は失敗に終わり、取り逃がしています。
また、その中ではおじいちゃん、翔、要という3人の犠牲者が出る形となっています…。
最終局面では翔、おじいちゃんをコロされた漆間が激昂。
構成員の能義の顔面を素手で剥ぐと、脳天に一撃を加え、更に目にも止まらぬ速さで連撃を加えサツ害します。
立ちはだかった百木は人蹴りで撃退し、そのまま京を襲いました。
中武士竜先生/十字架のろくにん/85話引用
安堂に手を掴まれる漆間でしたが、その手を振りほどくと、ようやく京に一撃を浴びせることに成功。
しかし、ここで警察が到着し、京らは逃走してしまいます。
漆間は悔しさ、怒り、悲しみといったあらゆる感情を胸にその場で膝をつき、崩れ落ちる事になります。
⇒【至極京とは!?】
懲役5年
おじいちゃんと翔の亡骸を膝に、逃走意欲もなくなっていた漆間は安西全一サツ害の容疑でその場で逮捕されます。
この事はニュースになり、漆間の通った全校生徒にも知られる事になります。
しかし、太田による取り調べで漆間は黙秘を続けたため、真相が明らかになる事はありませんでした。
結果、裁判では懲役5年の刑に処され、漆間は刑務所の中で5年過ごす事になります。
中武士竜先生/十字架のろくにん/88話引用
その中では、自分に力が無かった事を悔やみ、強くなる事だけ執念深く唱える様子が描かれました。
⇒【鈴山麗央は最強キャラか⁉】
⇒【おじいちゃんとは!?】
十字架さん(5年後)
中武士竜先生/十字架のろくにん/88話引用
5年の月日が経ち、千鶴メインの物語が始まります。
どうやら世間では「十字架さん」というアカウントの都市伝説が流行っているようで、何でも「十字架さん」宛てに願い事をDMする(個人的にメールを送る)と、その願いが叶うというのです。
そして、マクドナルド風の店でバイトをする千鶴は同じ大学の愛美という友達が出来ていました。
中武士竜先生/十字架のろくにん/89話引用
しかし、実は、愛美は店長から薬を打たれ、オカされるという非道を受けていました。
千鶴は愛美から”店長をコロしたい”という相談を受けますが、頼る相手がいなかった千鶴は「十字架さん」にメールを送る事にします。
すると、朝には「十字架さん」からメールが帰ってきており、とある場所へ向かう事になります。
5F北見医院
中武士竜先生/十字架のろくにん/89話引用
千鶴と愛美が向かったのは、雑居ビルの5階にある北見医院という場所でした。
そこで、「不治の病を診てもらいたくて」という合言葉のような言葉を口にすると、受付嬢が奥へ案内してくれました。
怪しいアンケートに記入を終えると、北見と名乗る人物が登場。
本人曰く、表の顔は恋愛相談人とされているが、むしろコロしが専門なんだそうです。
愛美の場合、代金は有り金全部で、後払いで良いとの事。
そして、コロしの専門家は別にいると話されると2人は家へ帰っていくのでした。
出番だよ
その後、北見医院にいた受付嬢の美々は屋上へ上がっていきました。
そして、「出番だよ」と誰かに向け話すと、
中武士竜先生/十字架のろくにん/91話引用
その先にいたのは大人になった漆間俊の姿だったのです。
新章の動向
という事で第9巻から新章に突入です。
新章での動向として気になる点は
①漆間の5年間(強さを求めた結果、何を得たのか?)
②「十字架さん」という新グループ
③京との決戦の行方
の3つでしょうか。
①漆間の5年間(強さを求めた結果、何を得たのか?)
まず、①ですが、新章を2部とするなら、1部ではおじいちゃんが師匠というポジションで、4年間修行してくれました。
そして、新章はそれよりも長い5年という月日です。
強くなるというならば、筋トレといった自主トレーニングでは浅く感じます。
となれば、刑務所内で師匠役と言っても良い新しい出会いがあったはずです。
新たなる師匠との5年にも及ぶ修行みたいなものが描かれる事になるんじゃないかと思っています。
元北山部隊の生き残りが現れるなら激熱でしょうし、全く違う角度からでも面白そうです。
②「十字架さん」という新グループ
次に気になるのが②「十字架さん」という新グループです。
1部では漆間&おじいちゃんのツーマンセルでしたが、新章では北見&美々&漆間の3人のスリーマンセルになるんでしょうか?
おじいちゃんの主な役割は
①回想からの新技を描くパターン
②遺体処理人手伝うパターン
③戦闘の助っ人パターン
でしたが、この3つの役割を北見と美々の2人係で描いていくのかもしれませんね。
特に①の回想役がいませんから、その新キャラは必須でしょう。
②は美々がしそうですね、③は北見が参戦するなら面白そうです。
③京との決戦
最後が京との決戦の行方です。
革命倶楽部もありますから、この5年で京は戦力を拡大していると考えられるでしょう。
また、京自身がかなり手強い。
おじいちゃんと翔を失った漆間ですら、片目に傷跡を残した程度です。
だからこその、「もっと強く」ならなくてはという想いだったと思います。
そういう意味でもやはり①が大事になってくるんじゃないかと思います。
京は幼少期から大人に勝てる程の実力者で、人をコロせる技を既に知っていました。
何処で覚えたのか?その辺も気になります。
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感想
という事で「十字架のろくにん」漆間をサッと振り返りつつ新章の動向も軽く書きました。
やはり、1部で登場した「父と母」「翔」「おじいちゃん」「要」、虐め役の「千光寺」「右代」「円」「久我」などがいなく、キャラ不足感が否めないので、どういう新キャラを描くのかが気になりますね。
そもそも千光寺などの虐め集団は同じ小学校だったという想い入れもありますが、今残ってる敵キャラにはそういった要素がありません。
おじいちゃんをコロした安堂と翔をコロした京くらいのものです。
そういう意味では、1部を生き延びた数少ないキャラクターの千鶴が心配でもあります。
すぐに重要人物がシぬ作品ですから、千鶴をコロさせて、感情移入させようなんて展開はまあ考えられますし、新キャラの北見と美々もシぬ予感しかありません。
つまり、キャラをシなせすぎて、意外性が出せなくなっているので、ここからどう盛り上げるつもりなのかが楽しみなんですよね。
復讐劇としての安堂と京の撃退は間違いなく盛り上がるでしょうが、それ以外が疎かになりそうなんです。
なので、個人的にはやはりこの懲役5年で何が合ったのかが1番のキーポイントになるんじゃないかと思ってます。
ではそんな所で引き続き「十字架のろくにん」に期待です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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