今回は「七つの大罪」のマーリンの紹介です。
ウラ話や小話も所々含めながらマーリンの良さ紹介していくので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※なお「七つの大罪」1巻~41巻までのネタバレを含むので未読の方は要注意です。※
完読されている方は情報に間違いがないかなど、自分の知識と照らし合わせながら読んでみて下さい。
目次
マーリンとは!?
鈴木央先生/七つの大罪/12引用
・プロフィール
身長:177㎝
体重:52㎏
誕生日:12月3日
血液型:AB型
好きな食べ物:干しブドウ
チャームポイント:怪しい笑顔
マーリンとは<七つの大罪>の一人、<暴食の罪(ボア・シン>の罪を背負う人物です。
「ブリタニア一の魔術士」、「友そして師」、「お姉様」、「“反則”な人」、「ベリアルインの娘」、「麗しき美女」、「チビ」、「奇跡の天才児」、「化け物」、「寂しそうな瞳」、「食えん女」など、肩書や愛称、言われは様々あります。
見た目
TVアニメ『七つの大罪-神々の逆鱗-』引用
髪は首まで伸びたミディアムヘアーで目の色は黄色。
服装は露出が目立つ格好で、首元のファーとハートのデザインが特徴的。
因みに露出の高い格好は、“設定集Ⅲ”から物事にとらわれない、人目を気にしない性格からこの衣装に決定したようです。
鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談
また、「答えてばっちょ!のコーナー」でも服装に関する質問は多く、露出が多いのは「動きを制限しない格好が好き」だからと答えていたり、後は「布をまとうこと自体が面倒くさいと思っている」とも語られています。
そんな露出の多いマーリンですが、作中において最も露出が多かったであろう格好は「番外編/大罪Vacation」での格好です。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
マーリンは胸と局部を水で隠すだけの格好で登場。
メリオダスは「ほぼハダカじゃんか」と突っ込んでいます。
エスカノールは興奮して出血。
なお、マーリンからは、
マーリン「透明だが 光の屈折で大事な部分は見えぬ」(鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用)
こう語られましたが、仮に光で見えなくとも透明で見えそうってだけでも相当エロい。
貞操観念は緩いと言えます。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
実際、リオネス防衛戦終了時には、<七つの大罪>がマーリンの風呂場にお邪魔しているシーンもありますが、エスカノール以外は特に誰も気にしていません。
もはやこの光景は<七つの大罪>にとっては日常みたいです。
鎧
七つの大罪 ~光と闇の交戦(グランドクロス)~引用
こちらはマーリンがリオネスの聖騎士として活躍していた時の格好です。
他のメンバーは鎧に身を包んでいますが、マーリンだけ布調の格好です。
現代編だと「城塞都市コランド」へ攻め入る際にこの格好となっています。
動きやすい格好が好きなマーリンからすれば、この格好は窮屈で仕方がないことでしょう。
TVアニメ『七つの大罪』引用
なお、冑を被っている姿は更にレアであり、回想でのみ確認できます。
本来の姿
【TVアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』第16話先行カット】引用
こちらはマーリンの本来の姿。
作中ではチャンドラーに“魔力封じ”を「全反撃」で返された際に描かれました。
マーリンは自分の魔力である「無限(インフィニティ)」で自分の刻(とき)を止めていますが、それに加えて“大人の姿”にも変身していたのです。
なお、“大人の姿”は「答えてばっちょ!のコーナー」の「Q.225」より、マーリンにとって理想の姿であると回答されています。
なので、実際に成長していった際に、この見た目になるかはわからないという事です。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
更に“大人の姿”になった理由は作中で明記されており、初恋相手のメリオダスに振り向いてもらうためだったそうです。
マーリンとメリオダスの出会いはマーリンが「ベリアルイン」から逃げ出し、賢者達に追われている所を助けられたのが始まりです。
マーリンはメリオダスから差し伸べられた手に、“心が満たされ、愛情すら感じた”そうです。
そうして感情が高まり、徐々にメリオダスを好きになっています。
ただ、メリオダスには既にエリザベスという存在がおり、恋は失恋に終わります。
なので、“大人のマーリン”はメリだオスに振り向いてもらうために己にかけた理想の姿であり、本来の姿ではない事が明らかになっています。
聖戦前
【TVアニメ『七つの大罪 憤怒の審判』引用
こちらは現代の聖戦前にマーリンが着てきた衣装。
両手の鎧が特徴的で、それ以外の布ベースの格好はマーリンらしさがあります。
鈴木央先生/七つの大罪/31巻引用
因みにこの時はディアンヌは「マーリンがみんなに服を作ってくれた衣装」と言って登場するので、マーリンの服も自作でしょう。
なお、マーリンが作った服は破れても元に戻る特別仕様で、キングが感服したほどです。
魔神王メリオダス撃退まではこの格好となっています。
性格
七つの大罪 ~光と闇の交戦(グランドクロス)~引用
マーリンの性格は色々ですが、三つに分けて紹介します。
一つは表向きの面倒見の良いお頼りがいのある性格。
もう一つは、研究者としての一面。
そして、三つ目は、最後に明かされた裏の性格です。
誰にでも平等、気遣いが出来る、頼りになる、面倒見が良いetc
マーリンの性格は気遣いが出来て頼りがいのあって、誰にでも平等に接する面倒見の良い人物です。
鈴木央先生/七つの大罪/13巻引用
ホークとの対面シーンでは、「小さい英雄」とホークを立てて、平等に接する態度が描かれました。
エスカノールからもマーリンを好きになった理由が「他の誰とも分け隔てることなく接してくれた」からだと語られています。
実際、エスカノールは呪いのせいで、人々から恐れられ、コロされかけた事もあります。
そんなエスカノールにもマーリンは普通に接しています。
鈴木央先生/七つの大罪/14巻引用
また、気遣いもできる性格で、ホークにバロールの魔眼をプレゼントした時には、闘級を聞かれます。
ホークの闘級は本当は300でしたが、マーリンは気遣って3000と話し、ホークを大はしゃぎさせています。
また、エスカノールとの外伝でも夜逃げをしようとしたエスカノールに理由を聞き、引き止めていましたし、落ち込むエスカノールに対して、明るい言葉を何度もかけています。
この時のエスカノールは終始、“シにたがり”のような暗い性格でしたが、物語の終盤ではマーリンやメリオダスの言葉を受け、生きる決心をしています。
そういう意味ではエスカノールにとってマーリンは命の恩人でもあります。
鈴木央先生/七つの大罪/26巻引用
面倒見も良く、というより頼まれたら断れない性格なのか、番外編では、ホークから魔法具を頼まれて、その度にプレゼントしています。
魔法具No.9「擬人針」ではホークを擬人化させてあげたり、神器を欲した際には魔法具No.91「ヒートホーク」をプレゼントしたり、ホークが「変身(トランスポーク)」で食べていたひと口サイズのお肉もマーリンの魔法具No.300「モンスターブロック」です。
鈴木央先生/七つの大罪/34巻引用
最終的には、エスカノールが「ホークばかり魔法具を貰ってるのはずるい」とブチ切れてメリオダスの“マズイ飯”で早食い勝負をした程です。
鈴木央先生/七つの大罪/31巻引用
アーサーに関しても幼少期から面倒を見ており、アーサーからは 「今や自分にとってなくてはならない友人そして師」だとも語られています。
実際、幼いアーサーの見た目からして10代前後から本編での16歳に至るまで、マーリンが付きっ切りだったことを考えると、それだけでも6年近くは面倒を見ていた事になります。
なお、<七つの大罪>は10年前の王都転覆で散り散りになりましたが、仮にそこから面倒を見ていたのなら付き合いは10年くらいになります。
ゴウセルの暴走を抑止する鎧もマーリンがあげたモノですし、ディアンヌが快適に過ごせるよう「ミニマム・タブレット」をプレゼントしたのもマーリンです。
面倒見がよく、頼りがいのある人物だと言えます。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
また、賢いイメージもあり、抜け目がなく、「番外編/大罪Vacation」では、メリオダスの悪だくみを見抜いていました。
鈴木央先生/七つの大罪/35巻引用
<四大天使>長のリュドシエルからも認められていて、「侮れん女」と話されています。
なおこの際に、マーリンは口元を隠していますが、「ウラ話大放談」では、マーリンが口元を隠している時は大体笑っているそうです。
つまりこの時も「フフッ」と笑いを隠していたことになります。
因みにマーリンの笑顔についてはメリオダスから、
メリオダス「相変わらず胡散臭い笑顔な!!」(鈴木央先生/七つの大罪/13巻引用)
なんて言われていたりもするので、マーリンが若干気にして、隠していたら面白いです。
チャームポイントも怪しい笑顔だったりします。
強い探求心
マーリンは知識に対する探求心が強く、ザ・研究者という一面もあります。
こっちの印象の方が強いかもしれません。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
公式ファンブックでは「夢・野望」の欄が「全ての知識を手に入れる」と書かれており、作中でも自分の刻(とき)を止めたのは、命が有限で知識に対する探究心が満たされないからだとも語られています。
鈴木央先生/七つの大罪/9巻引用
また、リオネスには元マーリンの魔術研究館がありますが、65話の扉絵で描かれた俯瞰の(見下ろした)地図から見ても分かる通り、かなり大きいです。
リオネス城の次に目立つ大きさです。
ヘルブラムからは貴重な品がゴロゴロあると話されましたが、何が在ったのか気になります。
今ではもうリオネス奪還編でのヘンドリクセンでの戦いで崩壊となりました。
鈴木央先生/七つの大罪/14巻引用
なお、マーリンが研究している姿はそこまで描かれていなく、メリオダスが<十戒>復活を知らせに行った際に「シュオオオ」と何かを作っていたり、ゴウセルの身体を修復している際にちょっと描かれたくらいです。
マーリンの「今日の魔法具のコーナー」みたいなのがあれば面白そうだったんですがね。
また、公式ファンブックでは、ウィークポイントが「一つのことに集中すると他に目がいかない」とあり、一旦 集中するとゾーンに入っちゃうタイプのようです。
気づいたらもの凄い時間が経ってたって奴です。
こちらはマーリンらしい特徴です。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
作中では、グレイロードやメラスキュラの試験管に入れて、喜ぶ様子が確認できますが、こういった実験から魔法具が生まれていると思うと本当に研究熱心なんだと実感させられます。
鈴木央先生/七つの大罪/13巻引用
魔法具の中でも印象的なのはバルトラに使った魔法具で、魔界に住む甲蟲に新秘術を施し、腫瘍を食べるようにした「癒しの天使(キュア・エンジェル)」です。
一歩間違えたら、心臓のみを食らい尽くす訳ですが、こういう危ない橋を渡るところもマーリンの特徴の一つです。
善意で行動しない
そんな悪い所なんてなさそうなマーリンですが、最終章とも言える章では、マーリンの裏の顔が明かされました。
全ての目的を終えたように見えた<七つの大罪>ですが、マーリンがなぜ協力していたのかが疑問視されます。
バンからは「善意で協力する人にも見えない」なんて言われましたが、実際はその通りで、“ウラ話大放談”でも鈴木先生から、
鈴木先生「マーリンは悪い事もしてる。<七つの大罪>の中では一番罪深い。善意で動くキャラじゃない。」(鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談)
と語られています。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
そして、本編ではマーリンの目的がアーサーを“混沌の王”として復活させる事だと明らかにありました。
“混沌”とは、混沌の巫女曰く、この世に一番最初に誕生した力の意志で魔神王や最高神すらも生み出した存在。
妖精族も巨人族も人間族もこの“混沌”が生み出したと言います。
しかし、“混沌”は魔神王と最高神に封印されます。
その封印先が実はホークママだったとも明かされています。
マーリンはこのホークママの中に封印された“混沌”を復活させるのが目的でした。
また、そのためには世界の均衡を崩す必要があったそうで、
マーリン「…混沌の復活には最高神と魔神王を封印するだけでは意味がなかった どちらかでも完全に倒し均衡を崩す必要があった…そしてもう一つの条件…アーサーを覚醒させるための鍵には爆発的な魔力が必要だった」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
こう、語られました。
そして、これらを成し遂げるためにマーリンは、裏で<七つの大罪>にとって危ない橋を何度か渡らせており、
混沌の巫女曰く
混沌の巫女「魔神王と最高神を封印するため 巨人の名工ダブズに「常闇の棺」を作らせたのがマーリンだったということくらい…それから魔神王復活のため最初の戦いでわざと時間停止の魔法を遅らせたこととか…一度メリオダスが解いたエリザベスの呪いを再発動させたこととか…最後の魔神王との戦いで<七つの大罪>の合技を湖に撃ち込ませたこととか…」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
こう語られます。
実際に一つのシーンとして、“エリザベスの呪いの再発動”を振り返ってみると魔神王は、
魔神王「再発動してしまった 我の呪いから護るためなのであろうが…」(鈴木央先生/七つの大罪/38巻引用)
と語っていて、自分で呪いを発動させた訳ではないことが分かります。
鈴木央先生/七つの大罪/37巻引用
作中ではエリザベスを間一髪で助けましたが、知っていたからこそ“助けられた”のでしょうね。
これはかなり危ないシーンだったと言えます。
これがマーリンのもう一つの顔。
自分の目的のために実は<七つの大罪>を利用していたのです。
鈴木央先生/七つの大罪/41巻引用
ただ、では悪者か?と言われると微妙な所で、マーリンは結局、アーサーに混沌を宿した後には、「みんなにこれ以上迷惑はかけられない」からとその場を離れています。
なので、<七つの大罪>に対する恩義は忘れているワケではありません。
因みに“混沌”の復活も“ウラ話大放談”からギリギリまで悩んでいたとも明かされています。
つまり、自分の欲求に従うか、それとも<七つの大罪>という仲間を大切にするべきか、最後の最後まで悩んでいたと言えます。
結局、マーリンは前者の、自分の欲求に従いましたが、それが“悪”か、“善”かは、人それぞれ意見が異なりそうです。
⇒【ゴウセルとは!?】
⇒【エスカノールとは!?】
死亡
マーリンがシ亡したかどうか気になっている方が多いようなので、一応 書いておきます。
結論から言うと“マーリンはシんでおらず”、最終話まで健在です(正確には最終話一個前まで生存が確認できる)。
なお、マーリンが“シ亡”したと思われたのはガラン戦。
この時のガランの強さは絶望的で、メリオダス、ディアンヌ、スレイダー、マーリンをもってしても倒すことは出来ませんでした。
鈴木央先生/七つの大罪/15巻引用
マーリンはお得意の“瞬間移動(テレポート)”でガランを遠くへ飛ぼうとするのですが、ガラン本人の高速移動によって回避されています。
その後、マーリンの前に再び現れたガラン。
マーリンは全員を無事に還すための方法を考え、ガランに交渉を持ちかけます。
マーリンは「ガランが最も欲するものを与えよう」とできもしない嘘をつきます。
鈴木央先生/七つの大罪/15巻引用
マーリンはガランの戒禁“真実”にかかり、石化。
ガランの前では「偽りを口にしたものは誰であろうと石と化す」魔神王から授かりし戒禁の呪いがあったのです。
最終的にはゴウセルが駆けつけ、ガランに“団長たちに止めを刺した”と見せかけた事で奇跡的に助かっています。
鈴木央先生/七つの大罪/16巻引用
これ以降、マーリンは石化した状態ですが、魂を神器“明星(みょうじょう)アルダン”に移していたようで、神器を通してみんなと会話するようになります。
正体
<十戒>と戦う事になった“リオネス防衛戦”では、マーリンが石化を解いた状態で、満を持して登場。
マーリンは語ります。
マーリン「思い出したのだ そもそも私には戒禁への耐性が備わっていたことを あまりに昔のことゆえ 己の正体をすっかり忘れていてな…」(鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用)
更に続けて、自分が「ベリアルインの娘」であると語り、真の名を口にします。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
これを聞いたグレイロードとフラウドリンは慌てふためき、その場から逃げていきますが、グレイロードはあっけなく 捕獲されてます。
では、この回で明らかになった、
①戒禁の耐性
②ベリアルインの娘
③本当の名前
について一個一個見ていきます。
①戒禁の耐性
マーリンが戒禁にかからなかったのは、耐性が備わっていたからでした。
実はマーリンは幼い頃に神々に魅入られた事があります。
鈴木央先生/七つの大罪/28巻引用
神々とは魔神族の主“魔神王”と女神族の長“最高神”です。
二人はマーリンを欲しがりましたが、マーリンは逆に二人の神に交渉を持ちかけました。
「自分が気に入る贈り物をした側につく」と。
魔神王はマーリンに「いかなる闇の呪いと戒禁すら無効にする加護」を授け、最高神は「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」を授けます。
しかし、マーリンは加護だけ授かると、二人の神の拒絶したそうです。
これが、マーリンにガランの戒禁が効かなかった理由。
鈴木央先生/七つの大罪/9巻引用
「忘れていたからかかったの?」、「思い出しただけで解除された?」と疑問に思う部分もあるかと思いますが、魔力とはドレファスからも説明された通り「己の強い意志、思想から発現するもの」なので、この意志や思想すらも忘れていては魔力も効力をもたないという事なのでしょう。
鈴木央先生/七つの大罪/12巻引用
他にもヘンドリクセンから「心の揺らぎは魔力の強度を弱める」という話しもあり、加護に関しても例外ではなかったという事になります。
マーリンが話した「あまりに昔のことゆえ」というのも3000年以上も前の話ですが、エリザベスの台詞から、当時のマーリンが12歳~13歳前後だったと考えると、相当昔だったと分かります。
エリザベス①「もう昔のように“姉々(ねえねえ)”って呼んでくれないの? 私を本当の姉のように慕ってくれていたでしょう?」
マーリ②「いつの話しをしているんだ!?」
エリザベス③「あなたがまだ12か13の頃よ覚えていない!?」(鈴木央先生/七つの大罪/28巻引用)
つまり、「魔力」や「加護」はその存在を忘れると使えなくなるようです。
②ベリアルインの娘
二人の神から加護を授かったマーリン。
一体何者なのか?
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
こちらも作中で語られており、その正体が何かと言われれば、「無限(インフィニティ)」の魔力を持って生まれたベリアルイン出身の天才魔術士です。
出身に関しては公式ファンブックにも出身地がベリアルインと記載されていますし、ゼルドリスからも「そこで突如生まれた」という台詞があります。
また、ベリアルインの詳細は後に登場した混沌の巫女から語られています。
混沌の巫女①「優れた人間の賢者たちの住む その都の名はベリアルイン」
混沌の巫女②「そこでは究極の魔術の研究と称し 上位の魔神族や女神族に対抗しうる兵器として魔術の才能を持つ人間の子供たちを被検体として実験を行っていたのです」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
と、こう話されています。
簡単に言えば、ベリアルインは魔神族や女神族と戦える最強の魔術士を育てる施設です。
鈴木央先生/七つの大罪/14巻引用
“人間族”は作中でも寿命が短く脆弱で惰弱だと語られますが、実際に女神族や魔神族と比べると確かにか弱いです。
<七つの大罪>の人間であるエスカノールも女神族の恩寵頼りですし、バンも妖精族の生命の泉頼りです。
ベリアルインでは、“人間族”が生き残るための方法を必ッシに模索していたのかもしれませんね。
マーリンも同じようにここで色んな術を教わったようです。
因みにマーリンの師匠は「答えてばっちょ!のコーナー」「Q.266」から「父や魔術士ゴウセル」だと分かっているので、その二人から教わっていたことも分かります。
しかし、ベリアルインは滅亡しています。
「①戒禁の耐性」でも記述したように、マーリンが二人の神を拒絶したことで、神の怒りを買っています。
鈴木央先生/七つの大罪/30巻引用
作中では「千日間 都は呪いとシの霧で覆われ、炎と雷の大雨が降らされた」という事ですが、これだけしないと滅びない都と考えると凄まじい都だったと思わされます。
魔法防御壁など色んな魔力が施されていたことでしょう。
そうして、マーリンだけは生き残っています。
そして、作中では「ここから生きのびた直前」と思われる描写が一つだけあります。
鈴木央先生/七つの大罪/31巻引用
それは257話で描かれたこのシーン。
この時、現代ではマーリンがアーサーのシを悲しんでいました。
そんなマーリンにエリザベスはおでこにキスをして、励ましてくれます。
マーリンは「懐かしい」と言って昔を思い出します。
この時のマーリンの服装を見ると、ベリアルインに居た格好をしていますが、しかしボロボロです。
また、泣いており、アーサーがシんだ事の対比でもあるように何かに絶望していると分かります。
因みにこの時のメリオダスは善人の顔で服装も3000年前の聖戦でも登場した緑色がベースの格好です。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
そしてマーリンが初めて会った時のメリオダスは悪人の顔で、<十戒>統率時代の服装です。
メリオダスはエリザベスと会ってから世界が一変したと語っているように、そこから性格が良くなったと考えられます(或いは本来の性格を徐々に取り戻していった)。
この二つの描写を時系列で言うと、
①マーリン(服新品)→<十戒>メリオダスと初めて会う
②マーリン(服ボロボロ)→メリオダスは既に<十戒>脱退しエリザベスと恋仲
となります。
鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談
更に、「答えてばっちょ!のコーナー」より、マーリンがエリザベスより先にメリオダスに会っていた事も分かっています。
つまり、マーリンが初めてメリオダスと会った時は、メリオダスはまだエリザベスと知り合っていません。
だから<十戒>統率者の格好で悪人面なんです。
そして、服がボロボロになったマーリンが出会ったメリオダスは善人の顔で服装も違っています。
つまいり、既にエリザベスと出会い、性格が変わっている証です。
なお<十戒>から脱退していたことも分かります。
なので、ボロボロのマーリンが、ベリアルインから生きのびた直後であるなら、ベリアルインが滅びたのは、マーリンがメリオダスと出会った後の、メリオダスがエリザベスと恋仲になった後くらいに起きた出来事だと予想できます。
また、エリザベスの、
エリザベス「まだ一人でベリアルインにいるの?今日はまたメリオダスのところへ遊びに来たのかしら?」(鈴木央先生/七つの大罪/28巻引用)
と言う台詞から、マーリンはベリアルインが滅びた後もしばらくはそこに一人で滞在していたと分かります。
これが<暴食の罪>と関わってくる可能性もありそうです。
例えば、そもそもマーリンは都を滅ぼす計画があって、理由が立ち入り禁止だった場所に隠された本が欲しかったからなど…。
「性格の話」でもしたように、善意で行動する人でなく、鈴木先生も「悪い事もしてる」と話されたマーリンですから、あながちありえなくもない話です。
何してもこの時代の物語にはまだたくさんの秘密が隠されているので、真相の発表に期待です。
③本当の名前
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
マーリンの真の名は人間には発音できないものなんだそうです。
こちらについても“ウラ話大放談”で語られており、
鈴木先生「水の中でしゃべってる感じ、人間では発音できない。」(鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談)
と語られています。
「いや…それでもなおカタカナにした場合はどうなるの…?」と気になる所ですが、「七つの大罪」内では明かされることはありませんでした。
なので、“本当の名前”については“人間に発音できない、出来たとしても水の中で喋ってる感じなので不明”というのが回答になります。
七つの大罪/鈴木央先生/24巻引用
ただ、気になるのは“人間”であるはずのマーリンが“人間に発音できない名前を持っている”点です。
この真の名は、フラウドリンとグレイロードの反応を見るに、聞き取れています。
となると、マーリンの真の名は魔神族由来である可能性も出てきます。
実際、元ネタであるアーサー王物語でもマーリンは悪魔(インキュバス)とハーフだったりします。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
マーリンはベリアルインの突如として生まれた天才魔術士ですが、本当はどう生まれたのでしょうか?
賢者の長でもあった父からは愛情を一切注がれなかったそうです。
それは“自分の娘”に自分達が対抗しようとしている“魔神族の血”が流れているからなのでは?
それが唯一マーリンを天才まで押し上げた秘密なのでは?
そう考えると合点が行くセリフ回しや描写だったりします。
実際、マーリンの父は煉獄の門を見つけ、そこへ旅立った人物ですが、研究の一環として魔神族と人間の間に子供を作っていても不思議ではありません。
或いは、マーリンが興味を持つ混沌の一部が交ざった存在なのかもしれませんし、そもそもクローンで生み出された存在かもしれません。
何しても、マーリンの正体はただの“ベリアルイン出身の天才魔術士”ではないと思えてきます。
これはマーリンの罪である<暴食の罪>で明かされそうなので、続編に期待です。
メリオダスとの約束
鈴木央先生/七つの大罪/37巻引用
マーリンについては魔神王メリオダスで話された「約束」について気になっている方も多いようです。
こちらも真相が明らかになっているので、書いておきます。
真相は「ウラ話大放談」にて鈴木先生から語られています。
鈴木先生いわく、
鈴木先生「自分の気持ちは諦めるんだから、メリオダスはエリザベスへの気持ちを貫けよ、ということ。その約束が守れないならお前の隣の座は私が貰うぞという事。」(鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談)
という事だそうです。
混沌の巫女から語られたように、マーリンはメリオダスが初恋の相手です。
鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用
実は、「番外編/大罪Vacation」でもメリオダスが好きだった伏線が張られています。
マーリンからは、「プレゼントに代わるものをもう十分エリザベスに与えているだろう?、自分には与えてくれなかったものだ」なんて話されていますが、それが何かと言われれば「愛情(恋愛感情)」です。
なお公式ファンブックにも「人生で一番恥ずかしかったこと:人生で唯一告白したこと」とあります。
なので、マーリンはメリオダスに告白した事があると分かります。
また、告白については、鈴木先生の言葉とマーリンの言葉を合わせるなら「メリオダスが好きだけどエリザベスがいるから諦める、でもエリザベスに対する気持ちが離れたら私と付き合えよ」といったニュアンスを含んだ告白だったと予想できます。
ただの想像ですが、でも、告白してるくせにちょっと上から目線なのがマーリンっぽいなと思えます。
なので、マーリンが話した“メリオダスとの約束”というのは、“エリザベスに対する気持ちが離れたらその座は私が貰う”と、約束した過去がある、という事になります。
因みに、「今も好きか?」という質問に関してはこちらも「ウラ話大放談」から、「今はもうその気持ちはないと思う」と話しているので、マーリンのメリオダスに対する恋心はもう描かれる事はないと思って良さそうです。
回想でなら後何回か描かれてもおかしくないと思いますが。
やけど
マーリンの火傷についても気になっている方が多いので書いていきます。
これは物語も終盤の終盤。
エスカノールとのお別れのシーンでついた痕です。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
エスカノールは“マーリンのことがずっと好きだった”と告白をします。
理由は、“他の誰と同じように平等に接してくれた”から。
実際、エスカノールは“太陽(サンシャイン)”のせいで、呪いの子として扱われ、国を追い出され、更に感情をコントロール出来ない自分に嫌気が差していました。
エスカノールの“-外伝-王は孤独に歌う”では、人が、自分の力に脅え、誰も寄りつかないこと。
また、“感情”を抑え切れずに衝動的になって“人を傷つけてしまう”ことがあるなどと語られます。
鈴木央先生/七つの大罪/39巻引用
しかし、マーリンはそんなエスカノールに「力の使い道を一緒に探ろう」と声をかけたり、“エスカノールの謎が十分に魅力的である”と声をかけています。
こういった言葉の一つ一つがエスカノールにとっては特別で“嬉しい言葉”だったのです。
バイゼル大喧嘩祭りでは、エスカノールの心に芽生えた恋心についても触れられています。
ゴウセル「ほほうお前はマーリンが好きなのか」
エスカノール「やっぱり…この気持ちはそうなんでしょうかね…?マーリンさんの姿を見るだけで心が苦しくなって…声を聞くだけで心が躍り出しそうになって…」(鈴木央先生/七つの大罪/21巻引用)
そんなエスカノールの告白を受けて、マーリンは、「買い被りすぎ」、「興味深い観察対象として見ていただけかもしれんのだぞ?」と返しています。
エスカノールは依然として、「それだけでも十分」と返事します。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
マーリンは「もう手遅れ」、 「3000年前に見つけてほしかった」と意味深な発言をします。
しかし、エスカノールはそれすらも汲み取っていたのか。
マーリンが今後「どんな決断をし、どんな罪を背負おうとマーリンの味方である」と語ります。
これを受け、マーリンは「気づいていたのか?」と声をかけますが、エスカノールは「会った時から悲しい眼をしていたから、ただの勘」であると返します。
そして、消えゆくエスカノール。
マーリンは近づいていき、口づけをかわします。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
この時、エスカノールの熱により、マーリンの口周りは火傷してしまいます。
これがマーリンのやけど。
マーリンは、「想いに応えることは出来なかったけど、愛してくれたただ一人の男として印をこの身に焼き付ける」と語り、お別れとなります。
その後のリオネスでは、魔神王撃退を受け、お祝いがされます。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
この時もマーリンのやけどは消えておらず、周りの人達から、「すげえ傷」、「美人が台無し」だと言われます。
エリザベスは「今ならキレイに治せるけど」と、声をかけますが、マーリンは「醜いか?」とだけ返し、結局、治さずにそのままにしておいています。
因みに<七つの大罪>メンバーの反応としては、
エリザベス「私にはとても美しいものに見えるわ…あなたがいいのなら私はそれで構わない」
ディアンヌ「ボクもボクも!!すごく格好いいと思うよ——!!」
キング「そうだね…オイラにも尊いものに感じるよ…」
ゴウセル「…その傷がある限りエスカノールはマーリンの中で生き続けるんだよ」
バン「チッ…負けた♬」
メリオダス「まっ価値観は人それぞれってな」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
と、前向きなコメントを返しています。
これにはマーリンもニッコリと笑顔になります。
これ以降もマーリンは傷跡を治さず、最後までこのままです。
「愛してくれた男の印をこの身に焼き付ける」と語ったように治すつもりはないようです。
なので今後のマーリンは口元に火傷痕があるキャラクターとなります。
そして、それはある意味、女性にとって最も大切と言える“顔の見てくれを気にしていない”ということであり、今後はもう恋愛をする気がないことへの表れだとも言えます。
“自分を愛してくれたただ一人の男”という台詞は、想像以上に深い台詞なのかもしれません。
目的
最後に読者が気になっている点をマーリンの目的に触れます。
「性格」の所でも記載したように、マーリンの目的はアーサーを混沌の王として目覚めさせる事でした。
そして、それが達成された今。
鈴木央先生/七つの大罪/41巻引用
次の目的が何かと言われたら、それは本人からも語られたように、混沌を受け継いだアーサーを護り抜く事になります。
因みにこの目的に関してはメリオダスも太鼓判を押していて、メリオダスから、
メリオダス「マーリン…お前には混沌を復活させた責任を取ってもらうぜ!お前はこれから一生をかけて…アーサーを導いてやれ」
マーリン「言われずとも…そのつもりだ」(鈴木央先生/七つの大罪/41巻引用)
と、話されています。
また、混沌の巫女の話しでは、マーリンが愛情を受けずに育った事やメリオダスとの恋に失恋した事で、心に大きな穴が開いたとも話されています。
鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用
その穴を埋めるようにして本を読み漁ってる最中に賢者たちから“混沌の噂”を聞き、そして強大な力の意志である混沌なら“自分の餓えた心を満たしてくれる”と信じて、混沌を復活させたとも話されています。
なので、混沌復活の発端は“親から愛情を受けずに育ったこと”と、“メリオダスとの失恋”にあるんですね。
そして、最後に<七つの大罪>の元を離れ、アーサーを護り抜くと誓うマーリンですが、その言葉の通り、一生をかけてアーサーを今後は守っていくのでしょう。
つまり、これから先の目的に本人の意志はもう含まれない可能性が高いです。
愛情も注いでもらえなかった、恋愛も上手くいかなかった、膨大過ぎる知識の探求も終わりが見えないし、飽きた。
という事なら、この世の始まりである“混沌”の側に仕えたら“何か新しい世界が見られるかも”なんて思ってるのかもしれません。
というより、混沌に忠義を尽くすことがマーリンにとって唯一愛情らしきものを注げる事柄なのでしょう。
凄く漠然としてしまいますが、“混沌”に全てを注ぐ理由は、その正体に秘密が隠されているかもしれませんね。
あと怖いのは、アーサーの忠実な犬に成り下がる事を意味するので、今後アーサーが<七つの大罪>をコロせ、と命じれば命令にままに動く可能性が出てくるということ。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち公式サイト引用
因みに、「七つの大罪 劇場版 光に呪われし者たち」の最後のスタッフロールが終わった後のシーンでは、「神々の時代が終わった後は、人間の…混沌の時代が来る」と話していたりします。
そういう意味でも、人間を支持しているであろうアーサーを支えていくことになると考えられますね。
この辺の真相はもはや続編である「黙示録の四騎士」で語るべき内容なので、“マーリンの目的”に関してはこの辺にしたいと思います。
感想
ということで、読者が気になっている点を中心にマーリンについて紹介しました。
マーリンは人気が高いキャラで特に海外だとロシアから人気があるようですが、黒髪風の知的キャラが受けているのでしょうか?
個人的に知的な女性キャラは魅力的に感じるので、マーリンは<七つの大罪>の中でも上位に来るくらい好きです。
その性格を振り返ると面倒見があって、頼りになる背景も素敵です。
一方で謎が多く、<暴食の罪>が明かされていないキャラクターでもあるように、まだまだ秘密が隠されています。
鈴木先生の描くキャラも回を追うごとに、パッと見の印象とは真逆の印象変わっていくよう描かれているので、見ていて飽きません。
マーリンのハッピーエンドは恋人ができることですが、しかしそれすら本人はもう捨てているようです。
そんなマーリンを救える人物がいるとしたら、やはりエスカノールくらいしかいないので、今後はエスカノールの復活に期待したいですね。
「太陽」の魔力に関しては別物を携えた形でもいいし、何か特別な“恩寵に対する耐性を持っての登場”でもいいんじゃないでしょうか。
或いは、マーリンの<暴食の罪>の中に隠された重要人物が今後登場するとも考えられます。
個人的には「へいへいマーリンちゃん」みたいな、マーリンを下に見るくらいの、親しい間柄のキャラが出てきてくれると面白そうです。
エリザベスを「姉々(ねえねえ)」と呼んでいたギャップの可愛らしいは良かったですし。
では、「七つの大罪」の魅力はこれに留まらないので、本編も続きの「黙示録の四騎士」もぜひ手に取ってみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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