今回は七つの大罪のメリオダスの紹介です。
裏設定や裏情報も含めながら、ネットで読者が気になっている部分を中心に、その良さを紹介していきます。
※1巻から41巻までのネタバレを含む記事となります。未読の方はブラウザバックする事を強く推奨します※
なお、完読されている方は自分の情報と合っているか照らし合わせながら記事をお楽しみください。
目次
メリオダスとは!?
・プロフィール
身長:152㎝
体重:50㎏
誕生日:7月25日
年齢:3000歳以上
チャームポイント:アホ毛
メリオダスとは本作の主人公。
「<豚の帽子>亭の店長(マスター)」、「<七つの大罪>の団長」、「<十戒>の統率者」、「最凶の魔神」、「次代の魔神王」、「破壊者」、「英雄」など、肩書は数多く存在します。
見た目と服装
メリオダスの特徴的な見た目と言えば、緑色の瞳と金髪のアホ毛が目立つ髪型です。
因みにこの髪色と髪型は、マガジンの集合絵で目立つためにこのデザインにしたそうです。
実際に集合絵を見てみると、確かにメリオダスが目立っていますね。
しっかりと差別化が出ている印象です。
服装は<豚の帽子>亭の店長(マスター)としての格好が基本。
白のシャツとズボン、赤いネクタイに黒のベストを着ています。
緑のラインが入った靴も特徴的です。
王都奪還(13巻/101話)まではこの格好ですが、それ以降も服がボロボロになった際にはこの服に着替えていくことになります。
タンスの中に替えがいっぱいあるのでしょうね。
鎧
リオネスの聖騎士時代では鎧(甲冑)を身にまとっています。
本編だと5話の回想や、24巻に収録された番外編、28巻の城塞都市コランドへ攻め入る時に着ています。
女神族の紋様が特徴的で、胸の中心部分、ベルト、膝などにその紋様が彫られています。
兜は二つの角、黒色の目、ブ厚い唇のようなデザインですが、赤色魔神を彷彿とさせます。
十戒編
<十戒>編(13巻/102話)からは新衣装となり、白と緑が特徴的な民族衣装のような格好になります。
襟にはメリオダスのクセ毛と思われる柄が入っています。
瞳の色もそうですが、「緑色」がメリオダスのキーカラーとなっているようです。
22巻172話でグロキシニアの霊槍バスキアス第一形態「霊槍」を喰らうまではこの格好です。
聖戦
3000年前の聖戦では緑色ベースの服装で登場します。
左腕の腕章と、ズボンの鎖、更に腹筋の見えるセクシーな格好が特徴的です。
実はエリザベスは裁縫が上手だったりするんですが、この服装はエリザベスからのプレゼントだったりするんでしょうか?
3000前年前の聖戦限定の服装なので中々レアな格好となっています。
最終的には「魔神王&最高神vsメリオダス&エリザベス」にてボロボロになります。
殲滅状態(アサルトモード)
メリオダスが「殲滅状態(アサルトモード)」を発動させた際の姿。
全身に闇を纏います。
背中の翼の形状と長い襟、更に獣の爪のような足のデザインが特徴的ですね。
なお、この下は完全にハダカとなっているのか?
上半身を解除しても下半身も解除される描写がなかったり(p.sアニメ版ではハダかになった)。
また、エリザベスと会ったシーンやゼルドリスの回想シーンでは似たような姿で描かれていますが、若干違ったりもします。
これははたして「殲滅状態」なのか?或いは服装なのか?
若干気になる所ではあります(p.sアニメ版では殲滅状態で描かれた)。
<十戒>統率時代
<十戒>を統率していた時代の格好も特徴的で、白色がベースで、星のシンボルが目立ちます。
昔の格好なので、回想でのみ確認できます。
エリザベスと共に魔界から立ち去る際やマーリンと出会ったシーンでこの格好が確認できます。
在来種
こちらは煉獄での格好。
煉獄に住む在来種から剥ぎ取った素材で作った服装です。
そのためかなり丈夫な造りとなっています。
上着は紺色でズボンは濃いめの緑色です。
ボタンの代わり?なのか星形の装飾品が特徴的ですね。
後は袖がなく、ワイルドな感じがします。
因みに設定集Ⅱの情報では、当初は煉獄の服が燃えるからと常時すっパダカで描く予定だったそうです。
そういう意味では偶然生まれた格好となりますね。
本来の魔力
こちらは本来の魔力に目覚めたメリオダスが描かれた際の見た目です。
メリオダスの身体を乗っ取った魔神王と似た見た目で、全身真っ白で胴の中心には謎の紋様があります。
背中には花びらなのか狐の尻尾のようなデザインの羽(?)が生えており、そこから二本の触手を伸ばしています。
この触手は自在に動かす事も可能。
また、左腕の「憤怒の罪(ドラゴン・シン)」の印が変化するのも特徴的です。
かなり異質な見た目ですが、これが現状のメリオダスの最強のフォルムとなっています。
⇒【マーリンとは!?】
⇒【エスカノールとは!?】
性格(善と悪)
作中ではメリオダスの二つの性格が描かれています。
一つは表向きの優しく思いやりのある性格。
もう一つは感情のない残虐性の高い性格です。
善の性格
メリオダスの性格を一文で言うと、優しく思いやりがあって人を信頼している性格です。
困っている人がいたら無償で助けますし、また相手から何を言われようと、相手を嫌いにならない寛大な心も持っています。
最初に訪れた街のバーニャ村では、ギルサンダーが魔力の剣で村の地下水源が止められていましたが、メリオダスが剣を引っこ抜いてくれています。
バーニャエールがまた作れると村の人は大喜び。
これ以降「村の恩人」として親しまれるようになりますが、困ってる人がいたら助けてしまうメリオダスの気質が現れた瞬間と言えます。
その後に訪れたダルマリーの町でも、メリオダスは自分をコロそうとしたダナの想いを汲み取り、バステ監獄では「まず娘のセネットを助けださねえとな」と発言しています。
自分にサツ意を向けてきた相手ですら、メリオダスは嫌いになったりせず、その人の想いを大切にしてくれます。
また、キングからは魔神族の疑いをかけられたこともありました。
ドルイドの聖地イスタールでは「本当に味方なの?」と問い詰められたり、その他にも「よく信じられるよね、素性を明かそうともしない奴のことを」と冷たい態度を散々取られました。
しかし、どの時でもメリオダスはキングを責めることなく一貫した態度で、「全てを話すことはできない」「困ったら呼べすぐ助けに行く」と寛容な態度でした。
普通だったらイラっとして逆上しそうな所です。
キングが訪れた3000年前の聖戦でもインデュラ化したデリエリやモンスピートを救う事に尽力していました。
それを見たキングは、
キング「・・・本当に昔から変わらないんだな」(鈴木央先生/七つの大罪/26巻引用)
キング「メリオダスにだって——・・・団長にだって複雑な事情があるだろうにそれをオイラは・・・魔神族ってだけで頭から彼を否定してしまっていたんだ・・・」(鈴木央先生/七つの大罪/26巻引用)
と、遂には自分の誤りに気付き、改心しています。
メリオダスは端から裏切る気などなく、昔から今も変わらず思いやりのある性格だったのです。
バンが女神族にそそのかされ、自分をコロしに来た時もバンを否定せず、受け入れる姿勢を見せました。
流石のバンもこの事を深く反省し、<七つの大罪>を抜けて旅に出ましたが、それ程の大事件だったと言えます。
下手したらサツ人者になっていましたからね。
しかも”友人”の。
そして、エレインが復活し、再び会った際には、
メリオダス「好きな女にまた逢えたんだろ?それでいいじゃねえか」(鈴木央先生/七つの大罪/20巻引用)
メリオダス「行こうぜ親友 互いに守るモンのために」(鈴木央先生/七つの大罪20巻引用)
とバンを責めることは一切しませんでした。
バンの事を信じて待ち続けた結果、バンは帰って来てくれましたが、人を信じる心があるからこそできた行為だと言えます。
バイゼル大喧嘩祭りでエスカノールが神器を解放した際にも、人を信じるそのメリオダスの気質が確認できます。
バンは慌てて「このままだとエスカノールの一撃でゴウセル、ホーク、ジェリコがシんじまう」と止めに入ろうとします。
しかし、メリオダスは「エスカノールを信じろ」とただ一言。
結果、エスカノールの攻撃は“ゴウセル、ホーク、ジェリコ”ではなく、”グロキシニア、ドロール”へと向けられました。
これまた団員を信じた結果訪れた展開だと言えます。
止めに入っていたらこうはなっていないでしょう。
そう、メリオダスはどんな時でも大罪のメンバーを信じており、その態度は一貫していて、芯がぶれないのです。
ディアンヌが記憶を失く、飛び出した際にもキングよりも先に駆け出す姿が確認できます。
マーリンとの出会いだって、マーリンが賢者の魔術士たちから逃げている所を助けたのが最初です。
メリオダスは困ってる人がいたら助けられずにはいられない優しい人物であり、そして心から人を信頼しているからこそ、どんな態度を取られても悪態をつくことはせず、一貫した態度で寛容に接してくれます。
もはや<七つの大罪>の”良心”と言っていい存在です。
無邪気、子供っぽい、賢い、優しい、甘っちょろい
もちろんメリオダスの性格はそれだけではありません。
他にも無邪気で子供っぽいところもあります。
バンとの初の再会シーンでは無邪気にじゃれ合うシーンが描かれました。
じゃれ合いと言っても規模が規格外でバステ監獄が壊れた程ですが…。
二人を見てディアンヌは「昔からこんなカンジ」「子供だよね~」と話しているのも確認できます。
その後のバイゼル喧嘩祭りでも目的を忘れウキウキしている様にキングが忠告をした程です。
しかし、メリオダスはずる賢さもあって、キングから忠告を受けても、大会で結果を残せばディアンヌに喜んで貰えるとほのめかして、キングを手玉に取っています。
その前の「白夢の森」のハイドアンドシーク戦でも知的な面が垣間見えており、この際には、
①エリザベスのパンツを盗む
②エリザベスを含んだエリザベスに化けたハイドアンドシーク全員にジャンプするよう命令
③エリザベスは恥ずかしがってジャンプしない
④エリザベスに化けてジャンプしたハイドアンドシーク全員を斬る
といった形で、ハイドアンドシークを撃退しています。
また番外編の大罪Vacationでは、大罪メンバーを海と山に誘う形で、「巨大クラーケン討伐」と「大量発生毒蟲駆除」をさせています。
流石にマーリンだけにはバレて、全員にお酒を奢るというお咎めを食らいましたが、メリオダスの頭のキレる頭脳派な面が見られたシーンと言えます。
お茶らけていて、何も考えてなさそうなメリオダスですが、実は頭が良く策略家なんですね。
そんなメリオダスは周囲から見ると「甘っちょろい」と思われるようで、バンから言わせれば「どんなクソみてぇな相手だろうとコロず、甘っちょろい男」だと言われたり、回想で登場するリズからも「甘っちょろい男だね!!」と度々言われたりします。
しかしエリザベスは「とても優しいだけ」なんだと語り、記憶を失ったディアンヌからも「表裏のない優しいコ」だと訂正のようなことも言われています。
まとめると、メリオダスは優しく明るく、何事にも前向きに献身的に、そして頭を使い賢く行動する人物。
しかし時には子供っぽく無邪気になる瞬間もあり、またその「優しすぎる性格」から周囲からは「甘っちょろい」「お人好し」だと思われる事もあります。
しかしながら、メリオダスのその態度を崩さない一貫した人想い、仲間想いな性格から、多くの人から慕われるような人望の厚い人物ともなっています。
これも全て”人を心から信頼している”からこそ出来る行動だと言えるんじゃないでしょうか。
悪の性格
メリオダスにはもう一つの性格として残虐で非情な性格があります。
これはメリオダスが純粋な魔神族として<十戒>を統率をしていた頃の話しになります。
22巻の176話で初めてエスタロッサの口から語られ、この回でメリオダスが<十戒>を統率していたこと。
当時の非情さは凄まじく女神族から畏れられ、そして誰もがメリオダスを次代の魔神王として認めていた事が明らかになります。
その性格は恐怖を覚えるものだったようで、メラスキュラからは<十戒>ですら”畏れていた”と語られたり、ガランからは「魔神族を”震撼”させた異端児」と言われたり、ゼルドリスからは「兄貴に何度も話しかけようとしたけど、”怖くなって”やめる」といった話しもされています。
マーリンからは「“完璧なる立方体”から解放すれば間違いなく”全員をコロす”」といったトンデモナイ発言も飛び出した程です。
また、デリエリ&モンスピード戦では、「全反撃(フルカウンター)」の際に「シんじまえ!」と残忍な一言。
フラウドリンをサツ害した戦でも
メリオダス「絶望に叩き落とされるその表情…最高にいい気分だ」(鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用)
メリオダス「フラウドリンをコロした時 すげえ気分がよかった いや 今でも気分がいいんだ…!!」(鈴木央先生/七つの大罪/24巻引用)
といった台詞も確認できます。
エスカノール戦での「黙れ」「下賤な人間が」などの発言もありますが、高圧的でちょっと口答えしようもんならコロされそうな雰囲気です。
そりゃあメラスキュラや<十戒>も怖がります。
なおメリオダス自身は当時の事を、
メリオダス「オレはてめえに命令されるがままに無意味な戦いを繰り返していた 何も感じず 何も考えねえ石ころ同然に…」(鈴木央先生/七つの大罪/38巻引用)
と語っています。
石ころみたいに何も感じずに、ただただ戦いをしていたようだったと。
しかし、そんなメリオダスでも魔神族からは憧れの的でした。
マーリンからは「英雄だった時の姿<十戒>統率者メリオダス!!」といった台詞も確認できますし、エスタロッサからも「憧れの存在だった」という台詞。
ゼルドリスからは「背中を追いかけてばかりいた」という話しがされています。
女神族からは忌み嫌われ、同胞からも畏れられたメリオダス。
これがメリオダスのもう一つの顔。
父である魔神王の後継者となるべく、ただひたすらに戦いを繰り返し、非情になった第二の性格です。
エリザベス
メリオダスを語る上で忘れてはならない存在がエリザベスです。
メリオダスは“どんな時でもどんな場面でも”エリザベスを第一に想っているエリザベスに一途な男です。
エリザベスが<豚の帽子>亭でドジって失敗ばかりして落ち込んだ時にもエリザベスを励ます姿が確認できますし、ドルイドでの訓練で落ち込む際にも「一度や二度の失敗がなんだ」と励ますシーンもあります。
また、エリザベスの事となると感情的になりやすく、エリザベスがビビアンに攫われた時には怒り、声を荒げるメリオダスが描かれました。
そのメリオダスを見た大罪メンバーのディアンヌやキングからは「あんな顔今まで見たことがない」といった発言も飛び出ています。
エリザベスの事となると理性が働かなくなるもの特徴の一つだと言えます。
出会い
二人の出会いはメリオダスが<十戒>を統率していた頃まで遡ります。
メリオダスがエリザベスと出会ったのは、ちょうど戦いに明け暮れ、ゼルドリスが必死に自分から剣術を学んでいた時の事だったそうです。
この時、メリオダスはエリザベスと出会い、世界が一変したと語っています。
なお、これ以降の細かいエピソードは描かれていませんが、しかし、断片的な物語は描かれています。
32巻の265話では森の中で抱き合う二人の姿が確認できます。
2個先の267話でもエリザベスとメリオダスが人目を忍んで会っていた天空演舞場跡が描かれます。
後はマーリンの回想でちらほらこの時の二人が描かれますが、マーリンがメリオダスに恋していた事が分かります。
つまるところ、他者から二人の話しがされないように、そして二人が人目を忍んであっていたという情報もあるように、この二人の物語はこの2人しか基本的には知らない情報のようです。
因みに二人の出会いとなる過去の話は描く予定があるそうなので、引き続き作品を追っていきたいですね。
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メリオダスがエリザベスを好きになった理由も本編では語られています。
メリオダスが言うには、
メリオダス「お前はいつだってオレの手を放さず傍にいてくれた 背中を押し勇気をくれた…オレに光をくれた お前のそういう所 全部にオレは惹かれたんだ!!」(鈴木央先生/七つの大罪/38巻引用)
という事です。
もうプロポーズにすら聞こえるくらい気持ちのこもった台詞ですね。
この台詞から察するに、メリオダスは悩んだり困った時にはいつだってエリザベスに励まされ、そのたびに前へ進むことが出来ていたようです。
メリオダス「三千年前…オレが魔界から出ていく覚悟を決めた時もそうだったな」(鈴木央先生/七つの大罪/37巻引用)
という台詞からもメリオダスは魔界から出て行く事をギリギリまで悩んでいた事が分かります。
そうしてその度にエリザベスが手を引っ張りメリオダスを支えてあげていたのでしょう。
本編ではメリオダスがエリザベスを引っ張っていく展開が多かったですが、どうやら出会った当初は逆で、エリザベスがメリオダスを引っ張る事が多かったみたいですね。
それもそのはずで、当時のメリオダスは父の後継者になるべく、サツ伐とした状態でしたから、当初から性格が変わっていないだろうエリザベスを考えると、メリオダスを変えたのはエリザベスであって、今のメリオダスがあるのはエリザベスのおかげという事になります。
呪い
残念なことに二人はメリオダスの父である魔神王とエリザベスの母である最高神からメリオダスは“永遠の生”とエリザベスは”永劫の輪廻”の呪い、罰を受けることになります。
罰の理由は、
メリオダス「魔神族でありながら女神族の手を取り—さらには同胞を裏切り殺した罪 女神族でありながら魔神族と結ばれ<十戒>を救った罪」(鈴木央先生/七つの大罪/28巻引用)
という事です。
魔神族でありながら女神族の手を取ったは、説明せずともわかる通りメリオダスがエリザベスに恋をした事で、次の同胞サツ害の件はモンスピートから語られており、これは
モンスピート「メリオダスが女神族の虜囚を処刑しようとしたアラナクとゼノをコロし 虜囚たちと共に魔界を脱出したとの噂は本当らしいよ」(鈴木央先生/七つの大罪/34巻引用)
から分かる通り、女神族の捕虜を助ける際に襲い掛かってきた当時の<十戒>のゼノとアラナクをコロした事を言っています。
エリザベスの方はメリオダスと恋仲になった事と、聖戦でインデュラ化したモンスピートとデリエリを救ったことが罰を受ける原因となったようです。
なお、呪いの内容はエリザベスから語られた通りで
エリザベス「あなたは二度と歳を取ることもなく たとえ シんでも蘇る 私は人間として短い生を繰り返す その度に前世の記憶を全て忘れて…万が一前世の…全ての記憶を思い出してしまったら 何があろうと何に護られようと——必ず三日でシぬ それだけじゃないわ 転生する度に私はあなたと必ず出会い恋に落ち——あなたの目の前で必ず命を落とすの」(鈴木央先生/七つの大罪/28巻引用)
という内容です。
これにより、メリオダスが年を取らない理由。
エリザベスが前世の記憶を思い出すと三日でシぬ事になる真実などが明らかになりました。
因みにこの設定は第1話からある程度決まっていたそうです。
なので第1話でエリザベスと出会ったメリオダスは既に全てを分かった上でエリザベスを招いていた事になります。
そう思いながら作品を読むと第1話の二人の出会いは感慨深いワンシーンと言えます。
その他にも、メリオダスが目的を聞かれた際に黙り込んだり、話をそらすシーンが幾つかありますが、その全てはエリザベスの事を想っての行動だったことも分かります。
修練窟でキングに「目的を教えろ」と聞かれた時も、全てを話せば、エリザベスの記憶が戻りかねません。
話してしまえば、呪いが発動してしまいます。
バンに「魔神族か?」と聞かれた時も、黙り込んで話をそらしたのは自分を護ろうとしたためではありません。
エリザベスの事を想っての行動だったと分かります。。
こうやって全てを知った上で物語を振り返ると感慨深いシーンが幾つも出てくるのが「七つの大罪」面白いところであり、もう一つの楽しみ方と言えます。
子供
魔神王とキャスを撃退した<七つの大罪>。
メリオダスはバルトラに持ち掛けられた話として、エリザベスを娶り国王となる約束を果たしに行きます。
しかし、まだゆっくり二人旅をしたいメリオダスは、旅行が終わった後に王位を引き継ぐと言って、エリザベスと共に3000年の間の思い出の地を巡る旅に出かけます。
そこから一年半の月日が流れます。
41巻の345話ではヘンドリクセンとドレファスからこのような会話がされます。
ドレ「リオネスの未来は明るいな!!新国王と新王妃が誕生した上に次期国王も決まっているようなものだ!!」(鈴木央先生/七つの大罪/41巻引用)
新国王とはメリオダスの事。
新王妃はもちろんエリザベス。
そして、魔神族と女神族の間に子供が生まれるニュースに驚くゼルドリスとゲルダの顔が描かれた所で妊娠したエリザベスの姿が描かれました。
二人は一年半の月日の中で愛を育み、新しい命を宿していたのです。
妊娠するエリザベスの隣で子供の名前に悩むメリオダス。
最後は「決めた!!!トリスタン」と話し、最終話に繋がります。
最後
最終回ではトリスタンが登場。
左眼はメリオダスの緑色の瞳。
右眼はエリザベスの青の瞳。
髪色と髪型は母であるエリザベス似です。
顔立ちは中世的でどちらかというとエリザベス似な雰囲気。
性格は、「<七つの大罪>を平和を護る騎士として捕える」と話したように正義感が強い人物として描かれ、一方で幼いなりの落着きのなさも描かれました。
因みにこの時にゴウセルから「闘級の凄さ」が語られていますが、「ウラ話大放談」からこの時の闘級が1000であった事も分かっています。
聖騎士に必要なのが300とかなので、この時のトリスタンは既に聖騎士を超えている事になります。
また、聖騎士にはランクがあって最高が「金剛(ダイアモンド)」。
登場時から「金剛」であったギルサンダーの闘級は1970程でしたので、トリスタンの聖騎士ランクはその半分である「蒼玉(サファイア)」か「紅玉(ルビー)」はあってもおかしくないと言えます。
そして10歳の誕生日が祝われ、ゴウセルより父の物語の記憶が贈られ、最後に何になりたい?とメリオダスに聞かれると、
「<七つの大罪>!!!!!」とトリスタンが答え物語が終わりを迎えます。
これにて魔神王の呪いに打ち勝ち、愛するエリザベスとも無事に結ばれた男の物語は一旦は幕を閉じる事となったのです。
魔力
メリオダスの魔力は「全反撃(フルカウンター)」です。
これは「あらゆる魔力を倍以上にしてはね返す技」で、ギーラの口から初めて説明されました。
第一話のツイーゴ戦で既に使用されていますが、作者曰くまずは世界観やキャラをを好きになって欲しかったそうで、「魔力」という設定はあったものの、説明自体は後回しにしたそうです。
また、作中で登場したエスタロッサが全く同じ名前の「全反撃(フルカウンター)」を使いますが、こちらは別物となっていて、エスタロッサの「全反撃(フルカウンター)」は「あらゆる物理攻撃を倍以上に跳ね返す」という能力になっています。
なおメリオダスの魔力は他にも「カウンター・バニッシュ」。
己に向けられたあらゆる攻撃魔法を消失させる技。
「リベンジ・カウンター」。
あらゆる魔力に対して無防備となり、受け止めた魔力の全てを蓄積し、相手に向け一気に放つ諸刃の剣などがあります。
そして、驚くべきことに、これらの魔力は模造品。
魔神王「貴様の技は所詮チャンドラーから学んだ模造品だ 貴様本来の魔力でなくば儂とは戦えぬ……」(鈴木央先生/七つの大罪/34巻引用)
そう、メリオダスの「全反撃(フルカウンター)」などは師匠であるチャンドラーから教わった技で、本来の魔力は別にあったのです。
正確には「全反撃(フルカウンター)」は教わったと記述があるので、他の技はオリジナルかもしれませんが、何してもベースはチャンドラーに教わった魔力となるので、これが本来の魔力ではない事が明らかになった瞬間です。
魔神化
メリオダスには「魔神化」もあります。
魔神化では額に魔神族の紋様が浮かび上がり、闘級(戦闘能力)が上昇し、傷が修復されます。
なお、周囲に纏う闇は自由自在に動かすことが出来、ヘルブラム戦では漆黒の痣を移動させ、攻撃を防いでいました。
他にも翼の形状にしたり、鉤爪のようにしたり、巨大な斧にしたりと、用途は割と何でもありで自由自在です。
極めつけは上位互換の「殲滅状態(アサルトモード)」です。
この時に描かれたメリオダスの闘級は「14万2000」と紹介され、作中での当時の闘級ランキングを更新しています。
因みにこの「殲滅状態」を発動させた後には負のエネルギー(瘴気)が充満したせいで、周囲にいた大罪メンバー達が気分を悪くしていました。
ただでさえ強いのにこういった要素も考えると、いかに闇の力が群を抜いているか分かります。
なお、魔神化における闘級の変化も確認できます。
ドルイドの里で力を取り戻した時のメリオダスは闘級3万2500でした。
その後のバイゼル大喧嘩祭りでのドロールvsグロキシニアでは魔神化した状態で戦いますが、この時の闘級はキャラクターガイドブックより5万6000であった事が分かっています。
倍率で言うと大体1.7倍くらいの上昇となっているので、魔神化で最低でも1.5倍くらいは強くなるという事になります。
これはかなり強力ですね。
次の傷の修復に関しては万能という訳ではなく、
メリオダス「魔神の力は傷こそ修復できっけど不死身でもなけりゃダメージも残るんだ」(鈴木央先生/七つの大罪/12巻引用)
という事なので、ある程度の魔力がないと修復に限度が来るようになってるみたいです。
とはいえ、上位魔神ともなるとそのその再生能力は他の種族と比べると脅威的で、ボロボロの身体を数秒で再生してみせていました。
こうなってくると撃退するのは困難です。
更に魔神族の強みはこれに留まらず、固有の技として「獄炎(ヘルブレイズ)」なんかも挙げられます。
獄炎はデリエリに言わせると、
デリエリ「獄炎は肉も骨も全部 焼き尽くすまで消えねえ」(鈴木央先生/七つの大罪/32巻引用)
との事で、魔神族であれば下位魔神ですら使用可能な魔力です。
バンとエレインの外伝バンデッドバンでも獄炎の情報があり、エレイン曰く
エレイン「妖精王の森の木々は自然界の炎では決して燃やすことはできない…それを燃やせるとすれば—煉獄の炎だけ!!」(鈴木央先生/七つの大罪/4巻引用)
との事です。
作中だと獄炎で致命傷を負うシーンはそこまで多くないですが、説明からしてかなり強い技だと分かります。
そんな獄炎は応用が利き、メリオダスは武器にエンチャントさせる事も可能です。
作中だと、「付呪(えんちゃんと)・“獄炎(へるぶれいず)”」や”神千斬り(かみちぎり)”が描かれました。
因みに名前は違いますが、基本的な性能はどちらも同じで、”獄炎”をエンチャントする内容となっていますが、”神千斬り”の方が断然カッコイイですね。
そして極めつけはキングの“養分凝縮”を見よう見まねで覚えた、闇を凝縮させた“トリリオン・ダーク”。
測り知れない質量と威力であり、あの魔神王の鎧と肉体を貫通させるほどのパワーを誇っています。
因みにトリリオンとは英語で”1兆”という意味らしいので、とてつもない数の闇を凝縮させている最強技の一つだと言えます。
本来の魔力
物語の後半ではメリオダスが本来の魔力に目覚めます。
これは魔神王の力に並ぶ強さで、ゼルドリスも驚愕した程です。
ゼルドリス「この姿……この魔力…!!信じられん…!!父上と同等…いやそれ以上だまさか これはお前自身が発現させた力なのか……!!」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
また、その強さは強大でメリオダス自身もその事を理解していました。
メリオダス「魔神王の力は強大だ オレはおそらくブリタニアには存在し続けることができなくなる…」(鈴木央先生/七つの大罪/30巻引用)
強大過ぎる力を持った状態ではブリタニアに一日滞在するのもやっとで作中では天変地異が起きています。
ブリタニアという国一つが拒絶するほどの”存在”というのは規模外過ぎますね。
因みにブリタニアの大地には魔力が備わっており、ゼルドリスとモンスピート曰く、このブリタニアの魔力が原因で五種族の戦が起こったとも語られています。
そうなると、この本来の魔力を持ったメリオダスは国一個相当の力を持っている事になります。
この力の発現時には魔神王も焦りを見せましたが、国一個級の強さとなれば、魔神王もビビる訳です。
やろうと思えば魔界を破壊できるって事ですからね。
また、魔神王曰く、この力は”破壊”の力であり、メリオダスを「破壊者」と呼んでいます。
実際、その力は魔神王が創り出した戒禁を10個消滅させていますが、本来であれば神を滅ぼす行為はマーリンから言わせてもかなり難しい事なんだそうです。
マーリン「仮にも相手は神だぞ 倒すことはできても滅ぼすとなれば一筋縄ではいかん…もっとも数十…数百年は元の力を取り戻せまいが」(鈴木央先生/七つの大罪/40巻引用)
仮に倒しても数十年後、或いは数百年後に目覚めてしまうそんな神をも消滅させたメリオダスの本来の魔力。
今後、出会うであろう”滅ぼせない敵”が出てきた際には、再び活躍する事になりそうですね。
感想
という事で、「七つの大罪」を読み直してみて、ネットで読者が気になってる所を中心にメリオダスの事をまとめをしてみました。
他にも他のキャラクターとの絡みや弟であるゼルドリスとの話しもありますが、ちょっとキリがなさそうだったのでこの辺にしておきました。
個人的には性格のまとめで色々気づけた点があったので面白かったです。
”仲間想い”というのは前から分かってましたが、その”仲間想い”な性格は仲間のみならず、デリエリやモンスピートや道中で会った人たちにも向けられるように、全員に等しく向けられるんですよね。
エリザベスに近い性格だとも感じさせますが、これはエリザベス譲りの性格だったりするんでしょうか。
仮にそうだとしたら、2人の出会いが描かれるのが楽しみになります。
また、戦闘能力も異常で特に魔神化と闇関連の技の相性が良いのなんの。
万能すぎます。
ただでさえ、闇を好きな形に変えるだけでも強いのに、傷を癒したり、“獄炎”を放ったりとやりたい放題です。
しかも、作中では目立ってないですが、”獄炎”の設定ヤバすぎ…w
最後の”本来の魔力”も強さすぎて漫画的に「アウトー!!」を喰らったため即刻退場ですw
続編で登場するとしても大分後半の方になりそうですね。
そして「七つの大罪」の魅力はこれに留まらないので、ぜひ本作品や続きの「黙示録の四騎士」も手に取ってみて下さい。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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