今回は「七つの大罪」バンの紹介です。
なお読者が気になっている点を中心に、ウラ話や小話なんかも挟みながら紹介していくのでぜひ楽しんでいってください。
※「七つの大罪」1巻~41巻までのネタバレがあるので、未読の方は要注意です※
なお完読されている方は情報が合っているか照らし合わせながらお楽しみください。
目次
バンとは!?
・プロフィール
身長:210㎝
体重:70㎏
誕生日:2月4日
年齢:43歳(23歳で不老不シとなり見た目の年齢が止まる)
血液型:B型
特技:盗み
チャームポイント:キバ
バンとは<七つの大罪>の一人「強欲の罪(フォックス・シン)」の罪を背負う人物。
「不ジ身」、「脱獄料理番」、「アンデッド」、「妖精王バン」、「バン王」など肩書は様々です。
外見
瞳は赤くに髪型は薄い青色に前髪がちょろっと出たオールバックヘアーとなっています。
因みにバンの声優である鈴木達央さんX作者の鈴木央先生との『特別対談』では、バンの最初のイメージは吸血鬼だったそうです。
だから歯が吸血鬼のような牙となっていて、公式ファンブックでもキバがチャームポイントとなっているようです。
また、首筋の切傷も特徴的。
こちらは本作でも触れられた通り、バンがメリオダスの刃折れの剣を悪ふざけで奪い取ろうとした際に付けられたものです。
作中ではメリオダスが「付呪・“獄炎”」を使用した際に回想が入った通り、バンはこの「付呪・“獄炎”」を喰らったことになります。
なお、服装に関しては上下も靴も真っ赤な「パンク風」の格好で、作者曰く、「メリオダスが緑っぽいバッグに白黒の服だからバンは真逆の派手な服装」に最初からするつもりだったようです。
そして、このバンの象徴とも言える真っ赤な服ですが、基本的に道中でモブキャラから奪っています。
<七つの大罪>として初めて顔を出した時には「金なんてないはずなのに何処で?」と聞かれ、「偶然落ちてた」と返していますが、“ボコボコにされたモブキャラ”を見るに強引に奪ったと分かります。
その後も、キングの攻撃で上半身がズタボロになったバンは“バイゼル喧嘩祭り”で出場者からサッと奪っています。
因みにそれまでは裸にエプロンでした。
その後も魔神デール戦で上半身が吹っ飛んだバンは再び上裸になります。
しかし、ゴウセルの紹介の時には再度 服を着て登場。
キングに「替えあったっけ?」と聞かれ「チョットな」と返すバンでしたが、ゴウセルにはバレていて「盗ったな」と言われています。
基本的にはこの服装がメインで、最終話でもこの服装で登場しています。
新衣装
<十戒編>では、新衣装で登場。
ズボンと靴は変わっていませんが、その上にロングコートが加わっています。
なお、この服はキングとディアンヌが二人で一生懸命選んだものです。
バンは“まとな服”かどうか疑っていましたが、似合っているので、本人的にも結構気に入ったんじゃないかと思います。
エスカノール支給
ガラン&メラスキュラ戦を経てバンの新衣装はまたボロボロに消しとんでしまいます。
この際にエスカノールに
バン「替えの服はねーのか♪」
エスカノール「そ…そうでしたらよかったらバンさんの分もご用意いたし…」(鈴木央先生/七つの大罪/19巻引用)
というように、替えを用意してもらいました。
なのでバイゼル大喧嘩祭りではエスカノールとお揃いの服で登場しています。
ただ、バンの場合は寸法があっていなくて、上着とズボン共に丈が合っていないです。
腹筋の見える格好はバンらしいので違和感はないんですが。
因みに、こちらはバイゼル大喧嘩で起きた<十戒>vsメリオダスにて「絶気配(ゼロサイン)」を使った際に脱いでいます。
在来種
こちらは煉獄編でバンが来ていた服です。
服は煉獄に生息する在来種から剥ぎ取っており、材質的に従来の服と比べるとかなり丈夫です。
上着の“黒の丸模様”が特徴的ですが、剥ぎ取った相手の身体の紋様がそのまま活かされていて、オシャレです。
そして、今までは胸筋がチラッと見える服だとか、腹筋がちょっと見えるみたいな服装が多かったんですが、今回はもうどちらも全開です。
胸元も腹筋も丸出しで、ほぼ服を着ていないような格好となっています。
なお、魔神王メリオダス戦まではこの格好となっています。
性格
バンは割と裏表のない純粋で明るい性格ですが、クズ要素も多めです。
そして、そのクズ要素の裏には深い闇が隠されていました。
不真面目、純粋
バンは不真面目という言葉が似合うような性格として描かれいます。
冒頭では、メリオダスが大切そうに持っている「刃折れ」の剣を無理矢理奪おうとして斬られたり、
バステ監獄でもセネットが大事にしている母の形見のダガーを奪っては、「もう…俺の物だ」と容赦ないクズっぷりを披露していました。
着ている服も基本的には他人から盗んだものですし、メリオダスから<豚の帽子>亭の料理番を任された時も、
バン「外に出て早々 なんで料理番をやらにゃいかんの」(鈴木央先生/七つの大罪/3巻引用)
といって、サボる様子が描かれました。
キングからの印象も最悪で、
キング「基本的に人の話しを聞かない 自分の気が向いたものにしか興味を示さない そのために遂行中の任務も平気で放り出す 強欲のためなら他人がどうなろうと知ったことじゃない」(鈴木央先生/七つの大罪/3巻引用)
と、散々な言われようです。
一方で、素直で純粋な面もあり、ホークの「俺は残飯処理騎士団団長ホーク」発言に驚いて「すげ~♬」と信じ込む様子が描かれました。
その後は、ホークを「ホーク団ちょ」と呼んだり「師匠」と呼ぶようになっていきます。
他にもバンの外伝である“バンデッド・バン”でもエレインに「生命の泉」を盗まれると森が枯れて困ると言われて、素直に諦めています。
なので、根は良い奴なんだけど、クズ要素もある性格になっています。
そして、このクズの部分の原因は幼少期を振り返ると分かってきます。
幼少期
バンの出身地は公式ファンブックにもある通り「レイブンズ」という盗賊都市です。
バンが言うには「行くのはオススメしない」「最低最悪のゴミ溜め」だそうです。
バンとジェリコが訪れた宿は銀貨五枚で「ベット一つ&虫付き&飯無し」でジェリコが「ぼったくりだろ」と驚いていました。
この街では、盗むや暴力はもはや当たり前で、作中では「狐男(ウェアフォックス)」が襲われてる所をバンが助けています。
言ってしまえば、「レイブンズ」とは貧困都市で規制やルールが機能していない無法地帯な訳です。
そして、この時助けた狐男は実はバンの育ての親のジバゴで、ここからバンの幼少期が語られることになります。
バンは幼少期から貧しかったのか、両親に食料を盗んでくるようしつけられていました。
更に父からの暴力、暴言は当たり前という最悪の家庭でした。
母はそんなバンを心配するそぶりは一切なく、なんなら吐いたゲロを喰うバンを見て「汚い、外でやって」と外に追い払っています。
つまり、バンは両親からまともな愛情を受けずに育った悲しみを背負った人物なのです。
なお、バンの口の悪さは父親譲りで、会話の語尾が「わかったぜクソ野郎」だったり「うめえぞこん畜生」と、汚くなる癖が描かれましたが、これも全部、親父に殴られ暴言を吐かれた際に覚えた言葉です。
ジバゴ
バンは自分の父親はジバゴだと話します。
ジバゴとは、幼少期にバンが監獄にブチ込まれた際に出会った人物。
クズな両親と違い、ジバゴはバンに飯を与え、言葉遣いを訂正し、愛情を持って育ててくれました。
バンが盗みを教えてと言っ際にも“盗み”を教え、「生命の泉」の話も聞かせてくれました。
バンは寝る時に両親に腹を蹴られる事があったので、寝つけない性格でしたが、ジバゴは優しく頭を撫でて寝かしつけてくれました。
ジバゴはバンを息子同然に扱い、バンを息子だと認めてくれました。
バン「息子ってどんな奴だ?」
ジバゴ「セリオンって言ってなぁ 人見知りだが 優しいコさ」
ジバゴ「それから 目つきと口の悪い ツンツン頭のガキだ」(鈴木央先生/七つの大罪/18巻引用)
大人になったバンからも、
バン「俺の親父(ジバゴ)さ 酒の味も 親友への謝り方も 一人でも生きていく術 人の温もりも 人の愛し方も なにもかも全部…俺に教えてくれたんだ」(鈴木央先生/七つの大罪/番外編/はじまりを誘う雨を森)
と話されています。
ジバゴが言ってしまえばバンの“良心”のような存在です。
そして、クズな面は両親に似たという事になります。
なので、バンの手癖の悪さはこの頃の親の教育のせいであり、しかし、闇堕ちせずに済んだのはジバゴのおかげだとも言えます。
友達想い
そんなバンですが、メリオダスとはっちゃけたり、バイゼル喧嘩祭りで興奮したりと子供っぽい所もありますが、“友達想い”である点も特徴の一つです。
ホークが魔神ヘンドリクセンにより、シ亡したと思われたシーンでは、近くいって声をかけてあげていますし、メリオダスに対する気持ちも強く描かれています。
バンとキングが「メリオダスは魔神族ではないか?」と疑い出した時には、メリオダスは「つま弾き者の自分を<七つの大罪>に誘ってくれた物好きの変人(特別な人)」で、「化け物な訳がない」と強い感情をさらけ出しています。
その後のケルヌンノスの角笛でメリオダスをコロそうとしたことの一件も深く反省し、一度<七つの大罪>を抜け、旅に出た程です。
結局、ジバゴからの助言「全てを吐き出せ」と言われ事もあり、素直にメリオダスに謝っています。
大切な“友達”の事となると真剣に思い悩んでしまうのもバンの良さの一つでもあるのです。
そんなバンの事をメリオダスは“親友”と認めており、謝られた際には、
メリオダス「行こうぜ親友 互いに守るモンのために」(鈴木央先生/七つの大罪/20巻引用)
と気さくに声をかけてくれています。
傍から見ても、2人は仲良しのようで、エリザベスからも
エリザベス「二人は親友だもの…!」(鈴木央先生/七つの大罪/21巻引用)
と、周囲からも“親友”として見られています。
バンの“友達想い”である思いはしっかりと相手に届いており、なお相手からも、そして周りからも“友達想い”であることが認められているのです。
これもまたバンの良さの一つだと言えるのではないでしょうか。
⇒【マーリンとは!?】
⇒【エスカノールとは!?】
煉獄編
バンと言えば煉獄編。
ファンの間でも人気の高い回となっています。
そもそもバンが煉獄に行くことになったのは、メタ的な発言をすると、“何がなんでもパワーアップする必要があったから”なんですね。
煉獄に行くまでのバンは闘級で言うと3220と<七つの大罪>の中でも唯一1万を下る最弱キャラとなっていました。
作者からも“不ジ身”に頼り過ぎたせいで、成長を描くことが出来なくて、どうパワーアップさせるか悩んだと言います。
実際、シなないキャラですし、ヤバくなったら相手から力を奪える“狩りの祭典(ハンターフェス)”などの能力があったので、成長を描けなかったのも納得がいきます。
「城塞都市コランド」へ攻め入った時にはその弱さが如実に出ていて、メラスキュラの強化された怨霊にすらボコボコにされています。
そして、煉獄編では「不ジ身」の特性を活かし、魔神王に囚われたメリオダスの感情を探すべく、常人では決して耐える事の出来ない煉獄という環境へと身を投げ出していきます。
因みに煉獄とは、マーリン曰く、
マーリン「「煉獄は」「灼熱と極寒が入り混じる大気と猛毒の大地にして」「生ける者の肉体を破壊し」「歪んだ時空は一分の時の流れを一年にも変え」「死せる者の魂を蝕み侵す」「感覚は失われ頼れるものは第六感のみ」「魂を砕かれし亡者と化け物が獲物を求め跋扈する混沌の国」」(鈴木央先生/七つの大罪/30巻引用)
こう語られており、極度に熱く寒く、大地は毒を帯びていて、肉体が破壊される程の環境で、感覚が失われていくそうです。
そうして訪れた煉獄ですが、不ジ身のバンですら耐えるのがギリギリでした。
バンは煉獄の魂が狂暴化した外来種になりかけ、一度は狐の姿に化けています。
しかし、目の前にあった煉獄の景色が偶然、“妖精王の森”の“生命の泉”があった場所と重なり、そこからエレインを思い出したことで正気を取り戻しています。
また、元の身体に戻ったバンですが、マーリンが言った通り、灼熱と極寒の大気により、バンの体は常に「パキパキ」と凍りつつも、同時に「ジュオオオ」と燃え盛る様子が描かれました。
更に猛毒の大地とあったように、常に吐血している様子も描かれました。
そして、メリオダスと何とか再会し、計1000年以上の時間を過ごした後には、煉獄に耐えるだけの身体が完成します。
バンが言うには
バン「煉獄に慣れすぎたせいか 火傷と凍傷にもすっかりかからなくなった♬ 肺をただされてた空気も今じゃうまく感じるもんな~♬」(鈴木央先生/七つの大罪/33巻引用)
と語っています。
それを見たメリオダスはバンの他に「煉獄で千年以上生きる人間はもう出てこないだろうな」と語り、また「肉体と精神には爆発的な変化が起きている」とも話してくれます。
実際、煉獄を生き抜いたバンの強さは異常で、魔神王メリオダス戦でその強さが発揮されました。
この時は魔神王から「…これが神の力ぞ」と話されるとその周囲を瘴気が覆う事になります。
この時の瘴気は毒気を帯びた高密度のエネルギーでどんな生物も耐えられない程の嵐だったと言います。
因みにバンは煉獄で覚えた“贈与(ギフト)”を使い、エレインに命を与えていたので、もはや不ジ身ではなくなっていました。
キングはバンがシんでしまうと心配しましたが、しかし、バンはこれに耐えました。
更にその嵐の中で“一人”で魔神王と接近戦をこなし、互角にやり合います。
これを見ていたリュドシエルもビックリ。
リュドシエル「バカな…!! たった一人で魔神王と渡り合っているというのか…!?」(鈴木央先生/七つの大罪/36巻引用)
とその目を疑っていました。
その後はメリオダスが魔神王と精神世界で戦っていたおかげもあり、エリザベス、マーリン、キング、ディアンヌも協力に入る形で、最後はバンが拳を振り下ろし、トドメをさしています。
もはや、煉獄前の貧弱なバンはいなくなっていました。
バンは「不ジ身」の身ではなくなりましたが、しかしその戦闘能力は近接戦闘なら魔神王とほぼ互角に並ぶものでした。
これだけでも<七つの大罪>の中でも上位に来る強さになったと言えるでしょう。
因みに“ウラ話大放談”でも作者曰く、メリオダスと“極み(アルティメット)”エスカノールを抜けば次に強いのがバンらしいのです。
質問「ちなみに、この時点のメリオダス(39巻)以外の<七つの大罪>で一番強いのは誰なんでしょう?」
鈴木先生「″極み(アルティメット)”のエスカノールですね。″極み”でなければ、バンのほうが強いです。次が覚醒キング。」(鈴木央先生/七つの大罪/ウラ話大放談)
つまり、“天上天下唯我独尊(ザ・ワン)”のエスカノールより強いことを意味しています。
バンは煉獄編を経て、最強キャラの一人になったと言って良いでしょう…。
神器
バンの神器に関しても気になっている方が多いようです。
バンの神器は主恩のインデュラ戦でようやく登場しました。
ファンの間では「いつ登場するんだ?」とずーっと話題に上がっていましたが、物語の後半も後半、38巻でようやく登場となりました。
そもそも神器とはキングが言うにバルトラより授かったものです。
キング「<七つの大罪>結成時にリオネス王国国王から賜った神器を———」(鈴木央先生/七つの大罪/4巻引用)
そして、リオネスの聖騎士時代を見てみると、ちゃんと常備しているのも確認できます。
こちらはエジンバラの吸血鬼編で使っていた際の一コマです。
このシーンだと分かりづらいですが、ちゃんと神器の特徴であるギザギザ模様が入っているのが確認できます(このコマが一番見えやすかった…)。
しかし、バステ監獄に収監された時に盗られたようで、作中ではキングが仲間入りした際に、
キング「神器はどうしたの?」
ディアンヌ「失くしちゃった❤」
メリオダス「売っちゃった☆」
バン「盗られちゃった♬」(鈴木央先生/七つの大罪/4巻引用)
と答えています。
それからはバステ監獄に埋まっているのでは?と考えた事もありましたが、どうやらマーリンが回収していたようです。
マーリン「バン!!これを使え!! 今のお前なら性能以上の力を引き出せよう」
バン「んだよ~♬やっぱ お前が持ってたのか♬」(鈴木央先生/七つの大罪/38巻引用)
なお、神器の特性はマーリン曰く
マーリン「神器の中でもとりわけ 自在かつ変則的な攻撃を可能とする 今のバンが使えば 射程・速度ともに絶大な威力を発揮しよう…!…極め付けきはそれらを最大級の精度にまで高めるクレシューズの特性「超集中力(スーパーコンセントレーション)」(鈴木央先生/七つの大罪/38巻引用)
となっており、ヌンチャクのイメージ通りぐにゃぐにゃと色んな方向に曲がるし、距離も遠くまで伸びるようです。
実際、「神器解放」をした際にバンが繰り出した“シに神の一薙(アサルト・ハント)”は山を越えてかけていたインデュラの幼体までも攻撃の伸び、撃退していましたし、近くの村に着陸した幼体も全滅させていました。
ゴウセルが言うには「一瞬で数千の幼体が倒された」ようで、マーリンもディアンヌもビックリしていました。。
エジンバラの吸血鬼でも“シに神の一薙(アサルト・ハント)”を使っていますが、その時と比べる威力は段違いに上がっています。
これも煉獄編のおかげですね。
因みにバンはこの神器の「ヌンチャク」が好きなようで、神器を持っていない際でも武器としては基本的にヌンチャクを使ってきました。
ケルヌンノスの角笛にそそのかされてメリオダスをサツ害しに行こうとした時にもヌンチャクを持って登場しています。
これが神器だったら流石にメリオダスもヤバかったかもしれないですね。
エレインとの結婚
エレインとの結婚に関しても気になっている方が多いようです。
そして、2人の結婚については恐らくしていないという見解になります。
こちらは「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」を見た方なら分かりますが、こちらではキングとディアンヌの結婚式が行われます。
そして、その結婚式を見ていたバンとエレインですが、バンからこういう「人間の真似事は興味あるの?」とエレインに聞きます。
エレンは「ない」と答え、それに対しバンも「俺も」と答えています。
つまり、互いに好き同士だし、結ばれてはいるけど、「結婚」という文化自体には興味がないようです。
なので、作中でも特に結婚することなく、しかし夫婦として暮らしていく事になりそうです。
また、作中における「結婚」という文化は「人間族」特有のものであって、「巨人族」や「妖精族」が登場する「七つの大罪」からすると、絶対に必要と言う訳でもありません。
因みにキングとディアンヌが結婚したのは、元から人間の服を作ったり、ネックレスを作ったりと、お互いに「人間族」の文化に興味があったからなんですね。
一方のエレインとバンはどっちも「人間族」に対してはちょっと冷めています。
エレインに関しては「必要以上のものを求める」欲求が分からないと語っていて「平穏に暮らせればそれで満足」だとも話しています。
それに対しバンからも「のほほんと暮らすのも悪くない」と返されていますね。
一方のバンは、「幼少期」で語った通り、父と母がクズで、殴る蹴る、暴言を吐かれる、が当たり前の中で育った事もあり、“超がつく程の人間不信”だと言えます。
実際、エレインには、
バン「どーも俺は人間と気が合わなくてよ♪」(鈴木央先生/七つの大罪/4巻引用)
と語っていたりしますし、ジバゴと再会した時にも「俺以外の人間に心を開こうとしなかった」と幼少時代の心境が語られています。
バンの口から認められた人間はそもそも数が少なく、その中で言えばジェリコがいるくらいです。
バンからは、
バン「お前が初めてかもな~♪一緒にいても嫌な気がしねぇ人間は」(鈴木央先生/七つの大罪/18巻引用)
と、語られています。
メリオダスは“親友”と認めていますが、魔神族なので例外になっちゃいます。
なので、エレインとバンは結婚せず、2人で実りある生活を送っていくことになりそうです。
息子
結婚こそはしなかったものの、エレインとバンの間には子供が授かりました。
346話では妊娠したエレインの姿が確認できます。
因みに妖精族というのは「答えてばっちょのコーナーQ.309」により、“花や木の自然の中”から生まれる事が分かっています。
なおエレインやキングは特別で“神樹”から生まれているそうです。
なので、このシーンでは、エレインが「妖精族は樹木や花から生まれるのにバンと私の子供は綿その中にできるなんて」と不思議そうにしている様子が伺えます。
そして、バンからはもう名前が決めてあると話されると、最後のページで「ランスロット」と語られ、“346話”は終了します。
不思議に思ったのが、まだ男か女か分かってない中で名前を決めたので、もしかしたらバルトラから事前に性別だけ聞いていたのかもしれません。
というのもバルトラは自分の魔力「千里眼(ヴィジョン)」で事前にメリオダスの子供が男なのか女なのか分かっていました。
という事で聞いていたのかな~?と…。
感覚的に分かっていた可能性もありそうですが。
最後
最後バンがどうなったのか?
最終回ではメリオダスとエリザベスの息子であるトリスタンの10歳の誕生日に登場しています。
因みに、バンとエレインは346話でも語ったように、その前に「ブリタニア中のエール呑み比べ」という二人旅をしています。
その後、「ウラ話大放談」の情報から“妖精王の森”に帰っていたと分かっています。
更にその後は何処かで国を作り、そこの王様になったとも明らかにいなっています。
なので、この最終回に登場したバンとは、エレインとの旅行も終え、2人で国を作って、更に子供のランスロットも産んだ状態となります。
すっかりお父さんになって、エレインという妻も迎え、国の王となった状態で、“親友”のメリオダスの息子の誕生日に来たという感じです。
因みにバンからトリスタンに対して「相変わらず元気がいい」とも話されているので、恐らくこれ以前にも何回か遊びに来ていたとも考えられますが、今のところ特に描写はないです。
そうして、最終回はこれで終わりますので、バンが最後どうなったか?と聞かれると“メリオダスの息子、トリスタンの10歳の誕生日を祝いにリオネスに来ていた”というのが回答になります。
更に付け加えるなら、「ウラ話大放談」の情報から、“国を作って王様になっている”事も分かっていますね。
そして、バンが作った王国とその先の情報は「番外編」にて確認できます。
番外編
バンとエレインの子供、ランスロットは「番外編/はじまりを誘う雨の森」で登場します。
ここではバンが王となり、エレインを王妃とした王国に、息子のランスロットが暮らしていたという紹介から始まります。
王国の名は「ベンウィック」で、国の特徴としては「人間族」との交渉を許可している所にあります。
なので、冒頭では行商人が立ち寄って妖精族と商品の取引をしているのですが、この行商人があくどく、ゴミを売りつけにきます。
そうして、妖精界の貴重品を持ち帰ろうとするのですが、ここでバンとエレインの息子であるランスロットが登場して、成敗します。
ランスロットは妖精族が持つ特徴“心を読む”事が出来たので、騙されずに済んだのです。
また、“口の悪さは幼少期のバン譲り”といった感じです。
見た目に関しては目元はバンに似ていますが、中世的な顔立ちなので、エレインにも似ていると思えます。
性格はしっかりもので、番外編内では見回りをしっかりしないバンを問い詰めるシーンも描かれています。
しかし、一方で子供らしい所もあり、バンに「流石は俺の息子だな」と褒められるとスキップで歌を歌いながら歩いていくシーンも描かれています。
プライドは高いけど、父の事は尊敬している事が分かります。
また、この番外編では「デコに出来た傷」が1つのテーマとなっていて、バン曰くこれがキッカケで“心が読める”ようになったそうす。
この傷はトリスタンの10歳の誕生日の時に喧嘩をして出来た傷だそうですが、
NETFLIXで公開されている『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』を見るとそのシーンが確認できます。
見ると分かりますが、正確には“喧嘩”ではなく、剣による稽古をしていて、トリスタンが「楽しいな」と興奮して“魔神化”してしまうんです。
ランスロットはトリスタンを心配して、近寄っていくんですが、トリスタンは不意に攻撃をしてしまいます。
そうして、デコの“傷”が出来てしまいます。
これで本当に“心が読めるようになった”なら、トリスタンの魔力とランスロットの魔力の間には何か因果関係がありそうです。
そして、番外編の中では、「ベンウィック」の森の外で人間が消えたという情報が入ります。
これは最近起きている不思議な事件なんだそうで、バンからは、
バン「リオネスで耳にした…ブリタニアの各地で神隠しが多発してるって妙な噂だろ…それも人間ばかりがな~♬」(鈴木央先生/七つの大罪/番外編/はじまりを誘う雨の森)
と、こんな話がされます。
ランスロットはこの事件を一人で解決したら、父に認められると思い、独りで行動に出ます。
しかし、ランスロットの身を案じたジェリコも同行することになり、最終的には二人が霧の中へ姿を消すことになります。
バンは二人の気配を察して、後を追いましたが、既に手遅れで、これ以降、ランスロットとジェリコは行方不明となります。
因みにバンは番外編で何をしていたの?と言われると、基本的にはエレインと交代で“森の見回り”をしています。
後は、人間との交渉を許可しているように、恐らく他国との交流も度々しているものだと思われます。多分。
そして、仕事終わりには家に帰って来て大好きな「アバディンエール」を呑んで「プハ~」としているといった感じです。
どうやら、エレインといつか話した「のほほんとした暮らし」を堪能しているようです。
ただ、バンは「生命の泉」の力もなくなった関係で、それ以降は普通に歳を取ると思うので、ビール腹にならないよう油断は避けたい所です。
感想
という事で読み返してみた上で、読者が気になってる所を中心にバンの事をまとめをしてみました。
個人的にはジバゴの所をササッと呼んでしまっていたため、も言う一度読み返してより知れたのが良かったです。
後はバンがギフトでエレインを復活させたシーンはグッと来るものがありました。
バンはメリオダスの対比として似たような性格や似たシチュエーションで描かれる事が多いんですが、後半の方ではメリオダスと力の差がつき過ぎて置いてけぼり感を喰らってましたが、煉獄編で取り返せてよかったと思います。
エレインとの関係も良く、良いお父さんになるんじゃないかと思えます。
少なくとも父や母のようにはなって欲しくないですね。
ただ、トリスタンの口の悪さを考えると、無意識に悪態をついちゃってるのかな~?と考えちゃいます。
その辺はエレインにしっかりと叱って欲しいですね。
バンはエレインにだけは素直なので、言う事を聞くでしょう。
では、「七つの大罪」の魅力はこれだけに留まらないので、ぜひとも本編と続きの「黙示録の四騎士」も手に取ってみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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