今回は「七つの大罪」の中でも珍しい禁止とされている魔力(技)をまとめます。
こういう禁止とされる技って中二病心をくすぐられるからいいですよね。
では、良かったら最後までご覧下さいm(_ _)m
⇒【メリオダスの本来の魔力とは!?】
⇒【ディアンヌの子供は!?】
死者使役
ヘンドリクセンが使用したドルイドに伝わる禁呪“シ者使役”。
対象者はキングの親友であるヘルブラムでした。
ヘンドリクセンの説明では、
ヘンドリクセン①「貴様ら妖精族はシんでも腐らんそうだな こいつのシ体は二百年ちかく闇商人の手を高値の品として渡り歩いたが 八年前 私が買い取り 仮初の命を与えてやった」
ヘンドリクセン②「しかし蘇生も二度が限界でなぁ 回数を重ねる度に魂が摩滅し 性能が著しく低下するんだ」(鈴木央先生/七つの大罪/11巻引用)
こう話されました。
「仮初の命を与えた」という台詞と、「魂が摩滅(すりへる)する」事から、「シ者の都」から魂を強制的に呼び出し、肉体に定着させる禁呪のようです。
また、ヘルブラムが生前と変わりない姿で、“同調(リンク)”を使い、普通に会話出来ていた点から見て、禁呪の完成度は非常に高かったと言えます。
更に、時間制限も特になさそうでした。
ただ、「二度が限界」という台詞通り、二度目となったヘルブラムの蘇生では、ヘルブラムはブツブツと喋っていて、生気は感じられませんでした。
なお、説明はされませんでしたが、“シ者使役”には対象を操られるという効力もありそうです。
というのもヘルブラムはキングとの親友です。
道中では、冑を通してキングの相談役になりますが、その性格を見ていると優しく頼りがいがある友達です。
そんなヘルブラムが本気でキングを何度もコロそうとするのはおかしく感じます。
なので、“シ者使役”は魂を使って蘇らせるだけでなく、本人の意思とは関係なく、操る事も出来ると言えます。
実際、二度目の蘇生ではヘルブラムから「意識がなくなる」、「早くコロしてくれ」と話しながら、嫌々戦っています。
結局、これでキングはヘルブラムを三度コロすことになりますが、ヘンドリクセンのこの行いは許されたものじゃありませんね。
後は、この“シ者使役”からはこれといったリスクも描かれませんでした。
既に他界した最強の戦士かなんかに使えば、簡単に最強のボディーガードが作れるので、本編でもまだまだ活躍できそうな万能技だと言えます。
⇒【キングの覚醒は戻る!?】
⇒【バンの結婚は!?】
怨反魂(おんはんごん)の法
こちらはメラスキュラが使用した禁呪。
メラスキュラ曰く、
メラスキュラ「“怨反魂の法”はシ者の未練を増幅させ やり場のない怒りを生命力として この世に呼び戻す禁呪なの…つまり 怒りに抗ったり 未練が消えれば 再び シが待っているわ」(鈴木央先生/七つの大罪/18巻引用)
とのことで、未練のあるシ者の魂の怒りを増幅させ、無理矢理呼び戻す技となっています。
基本的に、蘇った人物は、サツ意や敵意を向けてくるので、かなり厄介です。
“シ者使役”と被りますが、魂に触れる系は禁呪となりやすいようですね。
なお、“怨反魂の法”は“シ者使役”より強力です。
対象の数が半端なく、魂が描かれた描写を見ても、「何百体蘇ったんや?」と言うほどに蘇生させています。
これを繰り返せば、尽きる事のない無限の兵力が造れそうです。
ただ、制限はあるようで、メラスキュラからも、
メラスキュラ「フラウドリン この付近に人間の集落はある?それもなるべく大きな——ね」(鈴木央先生/七つの大罪/16巻引用)
と、語られたように、自分の周辺にある遺体が対象範囲ようです。
後は、リスクについても、あるとすれば、二つあります。
一つは、ザラトラスのような珍しい復活を遂げた人物もいます。
基本的に“怨反魂の法”で復活すると、怒りが増幅され、怒りやサツ意も持って攻撃的になるんですが、ザラトラスの場合は、
ホーク①「自分をコロした二大聖騎士長に怨みを晴らすために蘇ったってことか!?
ザラトラス②「そうだ…と言えばどんなに楽か!!」
ザラトラス③「正直なところ 魔神に操られているドレファスとヘンディに気づいてやれなかった自分への怨みしかないというか…それがこの世への未練なんだろうねぇ」(鈴木央先生/七つの大罪/23巻引用)
こう語るように、自分に対する怨みで復活しています。
かなりの例外ですよね。
つまり、メラスキュラの意図しない復活もあるのが一つのリスク。
もう一つは、メラスキュラに敵意のある者が復活した場合は逆にピンチになりますね。
本編ではエレインがそのような人物として描かれており、城塞都市コランドでは、ちゃんとボコられています。
そういう意味では、便利だけど、自分の首も絞めかねない、諸刃の剣のような技だったと思えます。
因みにメラスキュラも語っているように、術者であるメラスキュラをコロすと、復活した魂も元の世界に戻ります。
後は、未練を失くしても魂は元に戻ります。
⇒【十戒ゴウセル何してた!?】
⇒【マーリンの正体とは!?】
ゴウセルの禁呪
こちらは魔術士ゴウセルが発動させた、聖戦を終わらせるための禁呪。
内容は、<四大天使>マエルを<十戒>のエスタロッサに変えるというものでした。
また、この禁呪には神である魔神王と最高神も対象に含まれており、作中でも類を見ない神すらも騙した一級品の魔力となっています。
これは本当にヤバイ事で、例えば、人形ゴウセルはの魔力は「侵入(インベイジョン)」という記憶や認識を操作するモノです。
そして、対称は、基本的に目の前にいる人物です。
或いは「大停電(ブラックアウト)」の“10分間、ゴウセルを中心とした半径3マイル以内の「気力400」未満の全生物の思考を停止させる”のように、10分という時間制限があったり、半径3マイル以内という距離制限があります。
しかし、この“ゴウセルの禁呪”にはそれがありませんでした。
対象者はマエルを知る者、本人と神を含めた全ての人物でした。
相当ヤバイですよね。
だからこそ魔術士ゴウセルは命を引き換えにする必要があったのでしょう。
更に、自分の魔力では足りないからと、人形ゴウセルの魔力もちょっと借りています。
結果的に人形ゴウセルは3000年の眠りにつく事にもなっています。
もっと言えば、人形ゴウセルは魔術士ゴウセルが造った半永久的に動く人形で、作中では体に穴が開いたり、顔を切り落とされてもすぐシぬ事はありません。
ただ、大きなダメージを貰うとしばらく動けなくなります。
が、これも時間と共に回復します。
王都奪還編で、ドレファスの“羅貫(らかん)”を喰らった時ですら、ハウザーにちょっとおぶってもらっている最中に復活しています。
つまり、自動回復のような機能があって、体が貫通しても数分間、休めれば復活します。
それが3000年眠りについたと考えると、どれだけヤバイ魔力だったか分かります。
なお、禁呪を解く方法は実にシンプルで、誰か一人でも違和感に気付けばいいということでした。
禁呪にかかったものの認識は共有されていたので、本編では、魔神王がそれに最初に気付き、そこからほころびが生じ、徐々にみんなが気付いていきました。
魔神王①「やはりな……儂を含め エスタロッサを知る全ての者が謀られているようだ 奴め…やってくれよったわ」
メリオダス②「奴………まさか!?」
魔神王③「そうだ メリオダス お前と同様<十戒>の裏切り者…ゴウセル」(鈴木央先生/七つの大罪/33巻引用)
あの魔神王ですら気付くのに3000年かかっています。
更に言えば煉獄での時間は現世と比べると一分が一年になるという設定もあるので、そう考えると「気づくのにどんだけ時間かかったんや?」と、その凄さが際立つことになります。
マーリン「「煉獄は」「灼熱と極寒が入り混じる大気と猛毒の大地にして」「生ける者の肉体を破壊し」「歪んだ時空は一分の時の流れを一年にも変え」「死せる者の魂を蝕み侵す」「感覚は失われ頼れるものは第六感のみ」「魂を砕かれし亡者と化け物が獲物を求め跋扈する混沌の国」」(鈴木央先生/七つの大罪/30巻引用)
本編ではこの魔術士ゴウセルの戦闘シーンが描かれる事はありませんでしたが、3000年前の聖戦で起きかけたVSゼルドリスとか見たかったですね。
魔術士ゴウセルは人形ゴウセルと違って、「侵入(インベイジョン)」以外にも色んな魔力を使えたそうですから。
⇒【エスカノールの復活は!?】
⇒【大罪の団員の技全まとめ!!】
時の棺(クロノ・コフィン)
こちらはマーリンが現代の聖戦で使用した禁呪。
能力は対象の時を止めるというもので、本編では魔神王メリオダスの誕生を阻止しようとしました。
なお、詠唱には謎の呪文が使用され、その間はマーリンは無防備になります。
作中では対原初の神&ゼルドリス戦で描かれ、エスカノール、キング、リュドシエル、マエルなどがマーリンを護ってくれました。
また、時間も結構かかり、作中で確認出来る時間で最大で10分かかると記述されています。
マーリン「(禁呪完成まであと10分…)」(鈴木央先生/七つの大罪/36巻引用)
それよりも前に戦っていた点から考えれば、最大で20分~15分はかかることでしょうか。
何しても10分近く無防備になる“禁呪”なので、一人では使用できませんが、禁呪が発動されれば、対象の時間が停止するため、決まれば必ず勝てる必勝の技となっています。
因みにマーリンは自分の魔力である“無限(インフィニティ)”で自分の時すら止め、3000年以上 生き永らえていますが、この“時の棺(クロノ・コフィン)”と似たような魔力を自分にかけているんでしょうか?
寿命を止めているってよくよく考えると訳分からないですが、その辺の詳細も気になりますね。
感想
実は、作中で確認できる禁呪、禁術と言われる類のものはこの4つしか確認できていません。
実は他にもこんなのもあった、或いはこれも禁呪じゃない?と思うモノがあればコメントして頂ければ随時追加したいですね(気まぐれ)。
個人的には“怨反魂の法”が便利かな~と思いましたね。
人の生シに関わる魔力なのにリスクがほとんどないのもヤバイ。
<十戒>とかも全員やられてもメラスキュラさえ生きていれば、また復活させられますからね…w
まさに永久機関です。
ただ、ある程度、綺麗な状態の遺体は必要っぽいですが。
いや、城塞都市コランドの戦いを見るに骸骨の姿でも動くので、骨だけあればいいのかな…?w
では、そんな所で禁呪と禁術の紹介でした。
⇒【ディアンヌとは!?】
⇒【キングとは!?】
⇒【バンとは!?】
⇒【ゴウセルとは!?】
⇒【マーリンとは!?】
⇒【エスカノールとは!?】
⇒【大罪の団員の技全まとめ!!】
⇒【正体と秘密のあるキャラ24選!!】
⇒【回収された伏線18選!!】