『講談社発行の週刊少年マガジン』で連載中、漫画『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』の漫画紹介です!!
私自身こういったラブコメ系はあまり読まないですが、視野を広げる事も大事だと思うので、登場人物の紹介も兼ねながら感想を書いて行きます。
なので、ラブコメ系、あるいはこの漫画を読んだことがない人でも読めるような記事になっているので、興味がある方は最後まで読んでみてください。
なお二人の恋愛の結末がどうなるのかについても触れています。
考察&感想だけ読みたい方は下までスクロールするか、目次からジャンプすると快適に読めるかと思います。
※1巻の内容のネタバレが含まれますので、嫌いな方はご注意下さい※
目次
登場人物
第1巻での主要人物は3人!!
川井モナとは?
川井モナとは本作の主人公。
大阪生まれで口調は関西弁。
見た目、スタイル、性格共に完璧で、東京に引っ越してきた。
小中高でもその見た目と性格の良さから常にモテてきたモナは、東京でも天下が取れると自信満々だった。
実際、モナは見た目とそのスタイルだけで人を魅了する力を持っており、周囲の生徒からは「目の保養」、「見てるだけで幸せだ~」、「走ってる姿も可愛い~」などと高い評価を受けている。
また、性格も抜群によく、人を気遣う優しさを持っていたり、クラスメイトに手作りのお菓子をお裾分けする献身的な姿勢もあり、周囲から「人を笑顔にするお日様みたいな人」と言われ、皆を笑顔にする憧れの的だった。
総称するなら天下一無敵の美少女であり、彼女の手にかかれば落ちない男などいないのである。
しかし、彼女のどんな行動にも心を奪われない男が一人いた。
黒岩メダカとは?
黒岩メダカとは、本作のヒロイン的立ち位置のキャラクター。
モナが生活を送る高校に2週間前に転入してきた。
黒岩はお寺の子であり、修行僧である。
育ちは田舎で、地元には年寄りやヤギしかいないそうで、彼女どころか女友達も出来た事がない。
そうして修行の一環も兼ねて東京にやってきた。
つまり、僧侶を目指すメダカは極力 煩悩(欲求や性欲や社会的欲求など)を感じないようにしなければならず、彼にとってこのモナの存在は天敵となる。
春野つぼみとは?
春野つぼみとは川井モナと黒岩メダカと一緒のクラスで過ごす同級生である。
彼女は川井モナのファンであり、入学式で会った時から、モナを可愛いと思っていた。
それから春野つぼみはモナの写真を撮るようになる。
性格は『文系大人しめ』と紹介されており、謙虚で、放課後に黒板消しをしたり、机の整頓をしたりと真面目でもある。
朝早くから花壇の水やりをする習慣もあり、先生からも気に入られている(先生的に仕事が減って助かっている)。
劇中の動向
この漫画のここが面白い!という所を紹介!
振り向かせてやる
モナはどんな手段を使っても一向にオチない黒岩に興味を持ち始め、絶対に振り向かせて見せると維持を張るようになる。
そして、この攻撃手段だが…これがあまりにも可愛い。
特に第一話で描かれた『猫のポーズ』は必勝もの。
黒岩がインスタで猫の写真にいいねをしているのを見たモナは、すかさず猫のポーズを取って「一緒にみたい」と言ってアピールをしてみせた。
が、黒岩は全く同様しなかった。
モナは負けじと、他にも脚立に乗り、美脚をわざとらしく見せつけたり、脚立から落ちたフリをしてパン〇らをしてみせたが、これらも通じなかった。
また、授業中に体調不良を訴え、黒岩と訪れた保健室なんかはそのモナのアグレッシブさに、流石に黒岩もオチるのではないかと思われた。
なぜならモナは壁ドンで顔を急接近させたり、またハプニングもあり、黒岩をベッドに押し倒したりしたからである。
しまいには手を滑らせたと言ってシャツのボタンを外し胸まで魅せつけてきた。
しかし、依然として黒岩はオチなかった。
なぜか?
それは、これだけの行動をしても修行僧の黒岩が冷静を保てていられるだけの秘密があったからである。
心頭滅却(しんとうめっきゃく)
モナがどんな角度からアプローチをしようが黒岩がオチない理由があった。
それは心頭滅却である。
心頭滅却とは「無念無想の境地に達すること」であり、黒岩はこれを心の中で、あるいは口で唱える事で心を“無”にすることが出来た。
なお、これを心の中で唱える際には眉間にシワを寄せる動作を取る。
第二段階としては親指と人差し指でで鼻の根本を掴み力を入れる動作もある。
これを行う事で黒岩はモナからの如何なるアプローチにも対処が可能となっいる。
黒岩はピンチに叫び、モナはキュンとする
心頭滅却持ちの黒岩でもピンチになる瞬間が何度かある。
この時、黒岩は必ず叫ぶことをする。
なお、その瞬間と同時にモナは必ず黒岩にキュンとすることになる。
第1巻ではそれが二度訪れている。
・保健室
一回目は保健室での出来事。
モナは黒岩を押し倒し、胸をさらけ出しても、心頭滅却で“無”に還る黒岩の様子を見て、「イヤやイヤやぁ」とダダをこね始めてしまっていた。
その時、事故的にモナはベッドからずれ落ち、床に頭を打ちそうになる。
これを黒岩は咄嗟に胴体を掴み、守ってみせた。
モナはこの一瞬の出来事に心が「とぅんく…」とトキめいてしまう。
一方の黒岩は、モナの胸に手が当たってしまい、理性が崩壊し、叫び出してしまう。
しかし、黒岩はお得意の心頭滅却のポーズを取ると、何とか冷静に戻った。
そしてその場を立ち去ろうとする黒岩だったが、その前にモナにこう言うのだった。
黒岩「そういうのは…好きな男だけに見せるもんだよ…」(久世蘭先生/黒岩メダカに私の可愛いが通じない/1巻引用)
これを聞いたモナは、あれだけの事があったのに、自分の事を気遣う黒岩の姿勢に更に「きゅぅぅうん」とキュンキュンする事になる。
これ以降、モナは黒岩の視線を気にするようになり、目を合わせる事すら若干 意識するようになる。
・水飲み場
次に黒岩が叫んだのは水飲み場での一件のこと。
体育館で黒岩は、モナが服で汗をぬぐう姿を見る事になる。
その際に見えたへそチラの破壊力は圧倒的で、黒岩はすぐさま心頭滅却のポーズで“無”となり、その場を立ち去る事になる。
黒岩が訪れたのは体育館横にあった水飲み場であり、頭を冷やしていた。
黒岩は思うのだった。
黒岩「思いっきり見てしまった どうしよう 仏門に入った身なのに 夢に見てしまうかも!早く頭から消さなきゃ~~!」(久世蘭先生/黒岩メダカに私の可愛いが通じない/1巻引用)
しかし、そこにモナがやってくる。
モナは黒岩に対してアプローチする気はなかったが、喉が渇き、水を飲み始める。
しかし、その自然に作られた可愛らしい表情に黒岩は思わずトキメキそうになる。
この表情を見たモナは、遂に黒岩をオトせると思うが、指に力が入ってしまい、つい蛇口を強くひねってしまう。
モナは体中がビショ濡れになり、黒岩は、その煩悩をあまりの強くくすぐる様を見て「うわ~」と叫ばずにはいられなかった。
また、モナも同じように「きゃ~」と叫んだ。
流石に自分のビショ濡れの姿には恥じらいを感じたようだった。
だが、黒岩は依然として冷静であり、すぐさま自分の服を脱ぎ、モナに着せてあげるのであった。
この時にモナは、黒岩のへそチラを見ることになり赤面することになる。
春野つぼみの存在
春野つぼみは、モナと黒岩の水飲み場での一件を見ていた。
また、黒岩を意識し始めていたモナは、黒岩のふとした行動や表情にトキメキを覚え、その感情を認めたくないからと、その時にはその場から逃げる事が増えていた。
つぼみはこのモナの行動に違和感を覚えていた。
つぼみはこう思うようになる。
もしかしたらモナは黒岩を怖がっているのではないか?
そして、実はモナは黒岩に優しくするよう脅され、強要されており、水飲み場の時だって“あんな事や”“そんな事”を強いられていたに違いない…と。
こうして、つぼみは二人を尾行するようになるが、しかしモナの恋した乙女の表情を見ている内に、それは自分の勘違いで、モナが黒岩に恋をしているんだと思うようになっていく。
一方で、モナはつぼみの存在に感づいており、こちらも勘違いをするようになる。
それは、つぼみがメダカを狙っているのではないか?というものだった。
そうして、二人は偶然にも「文化祭」で文化祭委員に共に選ばれ、時間を一緒に過ごすようになる。
この時、つぼみは自分の待ち受けがモナと黒岩の写真になっていた事にふと気付く。
そして、それをモナに見られたら嫌われてしまうに違いないと思う事になる。
モナはそんなつぼみに借りていたシャープペンシルの芯の入った入れ物を返そうと声をかける事になる。
敏感になっていたつぼみは
春野つぼみ「見ないで…!モナちゃんにだけは絶対見せられないんだから…っ」(久世蘭先生/黒岩メダカに私の可愛いが通じない/1巻引用)
と、携帯を隠し持つ動作を取ってしまう。
これを怪しく思ったモナは半ば強引に携帯を取ろうとし、二人とも地面に倒れこむことになる。
そして、つぼみ携帯画面を見ると、自分の写真が大量にとられたフォルダを見ることになった。
つぼみは泣き出し、嫌わないで欲しい、入学時からファンだったと、告白するのだった。
モナはつぼみがメダカを狙っていたのではないと知り安心し、そしてつぼみに対し「写真くらい平気」だと言うと、抱擁し、安心させてあげるのだった。
モナの本当の気持ち
つぼみはモナが黒岩にアプローチしている事に対して、二人の恋を応援している事をボソッと言う事があった。
しかし、モナは心中でこう思った。
最悪、勘違いされてる、好きだと思われてる、オチないからオトそうとしてるだけなのに、と。
しかし、その気持ちとは裏腹に、モナは黒岩に対して“好き”と言おうと思って、言えない事があった。
それは屋上で黒岩が風に当たって涼んでいる時の事だった。
モナはわざとらしく、黒岩の方面に対してハンカチを飛ばすと、それを受け取った黒岩に対して「風で飛ばされたから取ってくれてありがとう」と言い、
そしてこの後に「そういう黒岩の頼りになる所が“好き”」、と言う予定だった。
が、モナは黒岩に対して“好き”と全く言えなかった。
言葉が出てこなかった。
そこらへんの男子にだったら、“大好き”とまで言えたのに。
モナは“なんでだろう”思うが、その気持ちに気付くことはなかった。
黒岩メダカと川井モナの結末
という事でタイトル通り、黒岩メダカとモナの結末がどうなるのかについて考えますが…
それはもちろんのこと結ばれる事になると思います。
しかし、そんな事は読者の人なら誰でも思っている事ですよね。
大事なのは、その過程。
そして、第1巻で言える事は、まずは黒岩メダカは川井モナを好きだと思う事が多く、またそのたびに心頭滅却のポーズを取りますが、
これをしなくなることがまずは第一条件ですよね。
もうその心に抗いたくなくなった時、二人の恋は前進するのではないかと思えます。
また、モナに対しても同じ事で、第1巻時点では自分の本当の気持ちに気付けていません。
それは自分が最初は黒岩をオトそうと思って迫っていたのにも関わらず、気づいたら好きになっていたという気持ち。
モナからすれば、黒岩をオトす事が目的であり、逆に自分がオトされては不格好という事で、その気持ちに抗っている段階ですが、
ただその気持ちに素直にならない限りは、仮に黒岩をオトせて、付き合えたりしたとしても、本当の意味でのハッピーエンドはこないと言えます。
仮に黒岩をオトして、付き合うような展開になるなら、ラブストーリーから一気にドロドロの鬱系漫画に早変わりする事になりますが…(それを望んでいる人いたりする?)
ストーリー展開と可愛い絵柄を見るに、そうはならないんじゃないかと思えます。
なので、この黒岩メダカの最強技の心頭滅却をまずは取り去るほどの展開として、
モナに対して本気で恋をするような山場が必要ですよね。
それには、モナが仮初の感情で行っている“オトす”行為をやめ、本気で気持ちを伝えるようにならないといけませんし…
この二つがクリアしてからようやく第2章?みたいな感じになるんじゃないかと思いますが、それまでに“春野つぼみ”が登場したように、恋のライバルなりが登場していくことにもなりそうです。
そうして恋のライバルにも打ち勝った時、ようやく二人が結ばれる事になるんでしょうが、それは作者の久世蘭先生がどんなストーリーを描くのかに期待して、本編を追っていきたいですね。
仮にオトすなら
仮にモナがメダカをオトす事だけに注力を注ぐ場合には、劇中の動向で紹介した黒岩が叫ぶシーンがありましたが、
この状態からモナが更に黒岩に迫ればイケそうって思ったり。
そもそもモナのアプローチに黒岩は思考停止なり、精神状態崩壊なりで、理性ぶっ壊れ寸前状態です。
それのたたみかけで遂には黒岩も叫ぶことになりますが、この時って大体 モナも戦意喪失状態なんですよね。
なので、あと一歩じゃないん?っていう所でいつもお互いに引いてるので、仮に“オトす”だけの展開を描くなら…
この“叫んだ”黒岩に対してモナが更にアプローチを迫っていけば、いつかオチるんじゃないかと思えます。
まぁ…こんな展開を描くとは思えませんが…(笑)
感想
感想ですが、まず自分自身はラブコメとかあまり読まないので、こういう漫画を読んだのは新鮮味がありました。
また、シンプルに思ったのが、よくこんなに女性側のモナにアプローチする手段や方法を思い浮かぶな~と…敬意の念を抱いていました…(笑)
変な話し、この二人を「つっくけるか」、「つっつけないか」の二択だと思うんですが、それだけの設定でこうも紆余曲折、山あり谷ありな展開を描けるのは凄いなと思いながら読んでいました。
言うたら少ない調味料で色んな料理を作っているようなものなので…。
中身については、まずはモナが可愛いという一言に尽きますね。
絵柄が良いですよね。
どの場面においてもモナの可愛さが光ってるな~という印象でした。
また、どんな行動に対しても反応するけど、その気持ちを押しコロすメダカの描写も、恋愛心に疎い男子を見ているかのようで、面白かったです。
後はシンプルに黒岩メダカも大分ピュアだな~なんて思いましたね(笑)
モナが濡れたシーンなんて「わ~」って叫ぶほどかな~?って思ったり…(笑)
また、モナも第1話で胸をはだけさせたのに、濡れた姿には恥じらいを覚えるんかいなんて思ったり…。
まあそれは第1の時点から徐々にモナが黒岩を意識し始めていたという事なんでしょうが…この二人が今後どうなるのか楽しみですね。
という事で第1巻の感想でした!!