講談社発行『週刊少年マガジン』で連載中の『シャングリラ・フロンティア』の9巻の感想です!!
全巻ではサンラクとビィラックの話しが中心に進んで、「規格外エーテルリアクター」も修繕され、
パワードスーツの装着で話しが盛り上がるかと思われましたが、
「リュカオーンの呪い」のせいで全てが台無しとなる始末でした。
結局、ネフィリム・ホロウで憂さ晴らしをすることにしたサンラクでしたが、その展開が本編でどう繋がっていくのか?
ではキャラ紹介も兼ねながら9巻の感想を書いて行きます!
考察伏線要素も軽く触れています(項目からジャンプ可)。
※9巻のネタバレが含まれるので、先バレが嫌いな方は戻る事をオススメします※
⇒【遂にビィラックが「古匠」へ!!】
⇒【旅狼が全クランを手玉に取る!?】
目次
主要な登場キャラ
今回の主要キャラは4名です!
陽務楽郎(ひづとめ らくろう)/サンラク
・概要
本作の主人公。高校2年生。
規格外特殊装甲(パワードスーツ)が装着できなかったサンラクは、ロボゲームで憂さ晴らしをすることにした。
選んだのは『ネフィリム・ホロウ』。
プレイヤーは「機体(機衣入(ネフィリム))」と融合し戦う。
操作は思考が基となっており、機体操作における手足の動きや、武器のミサイルやブースターを巧みに操作しなくてはならない。
そのため並みのプレイヤーでは脳がオーバーヒートを起こす。
良ゲーだが、操作の難易度から総人口は少ない。
なおサンラクは、当時のランキング1位と引き分けになる程の実力者だったが、今回のログインは実に3か月ぶりとなる。
そして、これを聞きつけた現No.1プレイヤーはサンラクに挑む事となった。
ルスト
・概要
『ネフィリム・ホロウ』でランキング1位の絶対王者。
負けるまで機体を変えないというポリシーがあり、サンラクがログインしていなかった3か月間も1位に君臨し続けた。
必然的に、ルストはその間は機体の「緋翼連理(ヒヨクレンリ)」を使い続ける訳だが、機体には若干 飽き飽きしていた。
そしてサンラクが舞い戻った事を聞き、ウキウキで対戦を申し込む事になる。
しかし、サンラクを相手に、ルストはボロ勝ちすることになる。
3か月やっていなかったサンラクとルストでは、実力差が付いていたのだ。
この結果には満足できなかったルストとサンラクは、翌日に再び戦う事になった。
玲(れい)/サイガー0
・概要
主人公に恋する少女で、陽務と同じ高校に通う。
ゲームを介してサンラクとの交流を図っている。
度重なる救助を経て、サンラクとフレンドになり、頼られるようにもなった。
だが、まだ本人とゲームキャラが同じだとは認知されていない。
厳島 真里亜(いつくしま まりあ)/アニマリア
・概要
動物撮影クラン「SF-Zoo」の園長。
大の動物好きだが、重度の動物アレルギーを持つ。
そのため動物モンスターのノミに至るまで細かく描写された『シャンフロ』に没頭する。
サンラクが持つ、「ラビッツの国」へのフリーパスにこだわっており、条件を知ろうとしている。
⇒【ウェザエモンの戦利品がヤバすぎた!!】
⇒【2号計画?アリスとは?】
見所
ここからは個人的に面白いと思った見所を3つだけ紹介します!(他にもいっぱいあります)
クターニッド
まずは、『ネフィリム・ホロウ』のルストからは『シャンフロ』のユニークモンスター「クターニッド」の情報が提供されました。
これは今までにない珍しい展開でしたが、押さえておきたい重要点の一つですよね。
この話しの発端は、サンラクが『シャンフロ』でロボ(パワードスーツ)を使えなかった憂さ晴らしで『ネフィリム・ホロウ』をしていたに過ぎないという話しから発展しています。
しかし、ルストから提供された情報は「クターニッド」の核心に迫るものではありませんでした。
詳細としては、「フィフティシア」で受注できるユニークシナリオ「深淵の使徒を穿つ」にて「幽霊船」が目撃され、
そしてその「幽霊船」が攫った人間を「深淵の盟主」に捧げているというのが情報でした。
ウェザエモンの討伐を成したサンラクは、“ユニークシナリオ”にはEXがつくとし、それではまだ決定打に欠けるとし、情報が弱いと判断されることになります。
とはいえ、ユニークシナリオ「深淵の使徒を穿つ」から“クターニッド”に近づけそうであはったので、
結局、3人はこのシナリオを確認すべく、『シャンフロ』内で落ち合う事になります。
そうして、クターニッドにありつけた日には、サンラクから「ロボ(規格外戦術)」の情報が提供されることになる訳ですが、
所でサンラクは何を言うつもりなんでしょうね…?(笑)
ウェザエモンを討伐すると、「格納鍵イベントリア」が手に入って…
それを起動していける格納空間内にパワードスーツがいっぱいあるよ…
なんて言ったところで、ルスト達はそこに到底 辿り着けない訳ですし。
それとも「格納鍵イベントリア」は別に入手手段が用意されていたりするんでしょうか?
何しても、ルスト達側に立ってみると、この提案はあまり好条件とは思えないですよね(笑)
利用されるだけされて、あまりいい結果にならなさそうな…
まあ…クターニッド戦でルストとモルドは撃沈しそうではありますけど(笑)
⇒【七つの最強種は全員顔見知りか!?】
⇒【セツナの情報(伏線)がヤバすぎる!!】
玲、念願のお誘い
続いては、こちらの玲とサンラクの絡みですね!
こちらも進展がありました。
サンラクは、ルスト達と落ち合うために「フィフティシア」へ翌朝の8時までに行かなくてはいけなくなりました。
しかし、道中はあまりに長く、未知数なものでした。
時間に余裕があれば、特に問題もないのでしょうが、サンラクには翌朝の8時までに到着しないといけない条件もあり…
結局、サンラクは頼りになるフレンドのサイガー0に協力依頼をすることになります。
これは…玲からすると念願のお誘い…!でした(笑)
玲の目的はあくまで二人の距離を縮めるための好感度UPでしたが、
張り切りすぎて集合場所の「イレベンタル」に1時間前に到着したり、
また、サンラクの本来の目的であるルスト達との待ち合わせを聞いて、自分もそこにお呼ばれするために頑張ったり、
サンラクに協力するに至っては無償で良くてお礼も何もいらないと言うんですが、
これはことごとくとサンラクに警戒されていて、“むしろ二人の距離に壁”が出来ていて見ていて面白かったですね(笑)
玲が張り切れば張り切るだけ怪しまれるという…(笑)
まあ、相手が自分を好きで好意を向けていると分からないので、そう考えると気味が悪いのは確かですよね…(笑)
サンラクが玲の正体に気付かない限り、そしてその真意である好意を悟らない限り、
この“不思議な関係性”と“感情のすれ違い”が起こり続けるので、
この二人の進展には今後とも注目していきたいですね。
二人の恋が実るまでの道のりはまだまだ長そうです。
⇒【ラビッツの国、伏線満載!!】
⇒【祭衣・打倒者の長頭巾が怪しい!?】
アニマリアvsリュカオーン
最大の見所はこちらの、リュカオーンとの再遭遇ですね。
結局、アニマリアはペンシルゴンの借金を背負う代わりに、ユニークシナリオ「兎の国からの招待」の発生条件を聞き出す事に成功していました(情報はお粗末で穴だらけだったが)。
そしてアニマリアは、独自のやり方で「リュカオーンの行動パターン」を研究し、
出現場所を洗い出す事に成功。
そうして、マップの端で「リュカオーン」を待ち伏せていました。
そこに、「無果落耀の古城骸」を攻略していた玲とサンラクがアニマリアと遭遇する事になります。
なぜ、別々の所に居るはずの二人が出会ったのか…?
それは、玲が近道案内で迷子になり、二人が正規ルートから大きく逸れてしまったからですね…(笑)
玲は方向音痴だったようです(笑)
何しても、
ここでアニマリアを筆頭とした「SF-Zoo」VSリュカオーンが勃発する事になるのですが、これは見応えアリの戦闘だったので、
興味ある方はぜひ本書でご確認下さい!
⇒【結末はヒロインと恋愛エンド!?】
⇒【バサシムサシが怪しい!?】
考察&伏線要素
ここからは個人的に気になった伏線や考察要素にも触れていきます。
・煌蠍の籠手
まずはこちらの新武器。
「煌蠍の籠手(ギルタ・ブリル)」。
これはビィラックが「水晶群蠍」と「金晶独蠍」の素材で作った新装備ですが、カッチョイイ出来栄えとなっていますよね。
前回の伏線では「武器種はあれにしよう」という台詞もありましたが、これの伏線回収にもなっています。
本作ではこの武器の事を「格闘用のガントレット」と名乗りましたが、いわゆる「パイルバンカー」というヤツですよね。
元々は別作品で登場した架空の武器で、杭を相手に打ち込むというイメージの武器です。
なお、本編では「去栄の残骸遺道」のエリアボス「オーバードレス・ゴーレム」との戦いでも使用されましたが、
撃退時には、
サンラク「まだ使ってない「とっておき技」もあるからな」(原作/硬梨菜 漫画/不二涼介/シャングリラ・フロンティア/9巻引用)
と言われたので、その内容も気になります。
ベースが“水晶群蠍”で、最も硬かった「針(尻尾)」や武器がパイルバンカー風であることを考えると、
どんな硬い壁や鎧だろうが貫通破壊する特性とかありそうですが、
ここは一つ楽しみに覚えておきたいところですね。
硬めのユニークモンスター相手に活躍する事になりそうです。
・無果落耀の古城骸の戦場跡地
続いてがこちらの“巨大な腕”ですね。
これは「無果落耀の古城骸」のエリアにあったものですが、マジでデカい…(笑)
これを見たサンラクは残骸遺道にあった背骨を思い出し、どんなデカい奴らと戦ってたんだと話しています。
これが居たことも凄いですし、これを撃退した研究員たちも凄いですが、
玲いわく、このサイズのモンスターはまだ確認されていないようです。
つまり、この巨大は、神代の時代で、研究者たちが戦っていたモンスターってことになるんですが、
その戦いでラボや文明も滅びたっぽいですね。
なお、そのモンスターの候補に関しては、「七つの最強種」という線もアリありえそうですが、ただ、「七つの最強種」の中のリュカオーンはサンラクを認め、
物語を進展させるのに役立っているので、味方サイドという印象が強く残ります。
そうなると、この巨大生物は「七つの最強種」ですら太刀打ちできない程の強敵です。
「七つの最強種」は、そのモンスターを倒せるだけの勇者を探して、
サンラクみたく、認めた証として、まずは兎御殿に送っているんでしょうか?
それを証明するかの如く、ジークヴルムに認められた「秋律茜」という新キャラも登場しています。
これらは最終章と関わりのありそうなビッグテーマなので、覚えてきたい情報ですね。
感想
という事で本巻の感想ですが、次のユニークモンスター「クターニッド」に近づきつつある中で、
ユニークモンスターのリュカオーンと接敵したりと、物語の深部に迫りつつあって、
勢いがあって面白かったですね。
また、癒し要素の玲も出てきたのが個人的には良かった…(兎成分の代わりになりそう)。
・ルスト
後は別ゲーの『ネフィリム・ホロウ』の話しが異様に長いな~なんて思ってましたがちゃんと絡んできたので、やはり無意味な描写はしない事もより鮮明になりました(笑)
特にルストが重要人物でしたが、ゲームセンスで言えばサンラクと張る強さなので、
『シャンフロ』内でもどんな活躍をするのか楽しみですね。
どういうキャラを作ってるんだろう…?
「ネフィリム・ホロウ」ではスピード重視でしたし、やっぱりサンラクと被る俊敏重視のキャラなんですかね?
「フィフティシア」では落ち合う予定ですが、ルストの戦闘シーンにも期待ですね。
・リュカオーン戦と茜
そして一番 期待しているのが、この後描かれるリュカオーン戦です。
結局、アニマリア部隊はリュカオーンに一掃され、現状はサンラクと玲の二人が戦うって段階ですが、
そこに駆けつける茜の姿も描かれましたよね。
つまり、この後はこの3人でリュカオーンと戦う事になりそうですが、
「ジークヴルム」に認められた実力がどんなものか、拝見できるのが楽しみです。
なお、新しい仲間メンバーになりそうな雰囲気もバンバン出てますよね(笑)
そもそも兎御殿に訪れたレアキャラですし、更にサンラクの事も知っている様子です。
きっとサンラクは「同じ“サンラク”」と語られましたが、つまり別ゲーの知り合いっぽいです。
また、名前の「秋律茜」からして女性っぽいのですが、玲と三角関係に発展したら面白そうですね(笑)
同じ高校の後輩や同級生だったりするのかな…?
こちらの茜の正体にも期待ですね。
では9巻の感想でした!
⇒【茜の正体が全て判明!!】
⇒【旅狼が全クランを手玉に取る!?】
⇒【ウェザエモンの戦利品がヤバすぎた!!】
⇒【2号計画?アリスとは?】
⇒【七つの最強種は全員顔見知りか!?】
⇒【セツナの情報(伏線)がヤバすぎる!!】
⇒【ラビッツの国、伏線満載!!】
⇒【祭衣・打倒者の長頭巾が怪しい!?】
⇒【結末はヒロインと恋愛エンド!?】
⇒【バサシムサシが怪しい!?】
⇒【エムルとリュカオーンの伏線が凄い!!】
⇒【ヴォーパル魂とは!?】