【ブルーロック】潔xノアx黒名が激熱過ぎた!!“主人公感”が最後の欠片(ピース)!!【23巻感想&評価】

この記事は講談社発行『週刊少年マガジン』で連載中の「ブルーロック23巻」の感想を書いたものです。

前巻では、「バスタード・ミュンヘン」vs「マンシャイン・C」が佳境に入り、2-2という展開で終わりを迎えました。

そうして最後は潔がボールを持つコトになりましたが、ラストゴールは潔が飾る事になるか?

気になる所です。

では、簡単なキャラ紹介も兼ねながら感想を書いていきます!

伏線や考察要素にも触れています(項目から飛べます)

※23巻までネタバレがあるので、先バレが苦手な方はご注意下さい※

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登場キャラ

今回紹介する主要キャラは2名です!!

潔 世一(いさぎ よいち)

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/1巻引用

・概要

本作の主人公。

バスタード・ミュンヘンvsマンシャイン・Cの試合では、カイザーの動きを分析していた。

その中では、カイザーの独特な眼の使い方に注目した。

カイザーはボールを視ておらず、全体を見るように首を振っていた。

カイザーが眼に入る全ての情報をキャッチし、敵と味方のデータを更新し続けていたのだ。

つまりカイザーは、

「誰」が今「どこ」で「な何」をしようとしているのか分かっていた。

これが「カイザーインパクト」が決まるカラクリだった。

また、この視界の見方は言うなれば、3次元的にそれぞれのプレイヤーがやりたいサッカーをとらえている行為であった。

それは潔の持つ、

高い視点から全体を見下ろす2次元の「空間認識能力」とも合わせられる視界で、

合わせた場合には2次元と3次元のコラボレーションとなり、4次元の視界となっていた。

潔はこれを、

思考回路をも超越した“神の視点”「超越視界(メタ・ビジョン)」と名付けた。

潔もこの「超越視界」の仕組みを理解していたため、すぐに使いこなし始める。

それは、クリスの隠し玉「歪曲弾(ナックル)シュート)」止められる程の能力だった。

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雪宮 剣優(ゆきみや けんゆう)

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/15巻引用

・概要

自称1on1最強の男。

スタイルが良くスカウトされたコトもある。

女子高生からもモテモテである。

世界一のストライカーを目指していたが、視神経の病気が発生してしまう。

雪宮の場合は、疲労すると視界が狭まり、黒いモヤモヤ(盲点)が現れる。

ケアしなければ最悪の場合 失明する恐れがあった。

医者からはプロの道は厳しいと言われるが、医者の治療もあって、何とかサッカーを続けられている。

しかし、病気が完治する可能性は低く、雪宮は時間がないと焦っているのだった。

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見所

ここからは個人的に面白いと思った名場面を3つだけ紹介します!(他にもいっぱいあります)

主人公感

まずは潔の覚醒への流れが熱かったですね。

以前に「超越視界(メタ・ビジョン)」を覚えた潔ですが、今回ここにもう一つのピースが加わります。

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

それが「主人公感」。

これは、言っちゃえば精神論的な話で、

皆それぞれが自分を「主人公」だと思ってる感覚であり、

またその「主人公感」を感じるには、挑戦的になれる物語り(ストーリー)が必要なんだと気付き始めます。

本編では、何人かの例が描かれ、

凪の場合で言えば、「主人公感」を感じられるのが、「潔を打倒する」というストーリーであり、

その展開になると「挑戦的集中(FLOW状態)」が発揮されるという感じでした。

一方でレオの場合は、「凪を世界一のストライカーにする」という物語りが一番燃える展開であって、

そのシーンに繋げられる場面においては一番 集中力が発揮されるとも話されます。

最終的には、

この世界はそれぞれのプレイヤー達の物語りと、“主人公”たちで成り立っている…!

と、潔が思うに至ります。

まぁ…分かりやすいようでちょっと分かりにくいですよね…(笑)

言うたら人は、

その人の人生のテーマだったり、その人独自の願望に突き動かされているんだよってコトですよね。

それが試合の中の行動にも反映されるんだよ…と。

例えば、性格がナルシストなキャラが出てきたら、そいつは高確率でゴール前ではボールを渡さずにシュートするだろうし、

一方でそいつがナルシストでもレオみたいに、世界一にしてやりたい奴が隣にいるんだったら、

ソイツにパスするだろうし…って感じです。

で、それを読めさえすれば、

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

試合で起こる「化学反応(FLOWxFLOW)」の展開すらも止められるとのコトでした。

この感覚が「超越視界(メタ・ビジョン)」のパーツとして一つ導入されています。

結果的に潔はレオから凪への超絶パスを止めているので、この理論は当たってた訳ですが、

中々面白い考え方ですよね。

まぁ…これも最後の方では“読み合い”になりそうなんですがね(笑)

レオ「いつから俺が凪にパスをするだけのアシスト野郎だと思っていた?複写…凛…」

とか…全然ありえそうだし(笑)

とはいえ、これも今後の展開において重要な一つの要素って感じでした。

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潔xノア

続いての見所は潔とノアのコラボレーションですね。

これがもう激熱展開でしたが、レオから凪へのパスを止めた潔は、ゴールを目指し始めます。

そして、「超越視界(メタ・ビジョン)」を使い、先読みする潔でしたが、

どうしても突破口が視えないでいました。

それは、自分の身体能力の低さから来る、圧倒的な壁のせいでした。

何か一つ…速さでもパス能力でもドリブル力やシュート力があれば良かったのに、

何においても凡人級の潔は勝利へのビジョンを失いかける展開になります。

しかし、ここからが激熱展開。

そんな潔の苦悩を感じ取ったのか、

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

「チェンジシステム」で既に試合に参加していたノアが横につき、指導を始めます。

この時、潔は閉ざされていたゴールへのビジョンが開花します。

そしてノアからはどのルートが一番良いかは、心の優先順位で決めればいいと話され、

また、今この瞬間に一つしか叶えられないものがあるとしたら何を望むのかと聞かれます。

潔は「カイザーに勝ちたい」と返事をし、これが、潔の「主人公感」に繋がっていくんですよね。

冒頭で話された「主人公感」を今度は潔が体感する事になる訳です。

ここからは挑戦的集中(FLOW)モードになって、もう爆走です(笑)

黒名も潔のサポートに付き、潔xノアx黒名の3人で駆けあがっていき、

その中では、

カイザーが小ばかにして邪魔してくる感覚すら読み…

黒名にパスをする形でカイザーを突破したり、

千切や凪の攻撃も意図も容易く掻い潜り、

雪宮の競争心すらも思考範囲内で、それを利用し、囮にして前線を挙げてたり、

更には、ゴール前で起きたクリスの妨害は、

ノアを囮にするコトで突破したりと…

もう激熱すぎる展開が目白押しでしたね…。

これはもう必見だったので、まだ見ていない方は是非23巻を手に取って読んでみて下さい…!

この流れが読めるってだけでもう価値があります。

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雪宮の苦悩

もう一つの注目所は雪宮の存在です。

そもそも潔がこの挑戦的集中(FLOW)に至るために必要不可欠な「主人公感」に気付いたのも、

雪宮のおかげです。

試合の中では雪宮が爆走し、一人でゴールを掴もうとします。

それは、雪宮が“超合理性”がテーマの「バスタード・ミュンヘン」で、

結果を出せなければもう試合に出させてもらえないという焦りや、

失明の恐れがある眼の病気から来る焦りもありました。

結局、この雪宮の爆走シュートは、

潔から受け入れられずに、声をかけられます。

「俺にアシストしていれば、ゴールになったのに」

「俺と協力すればいいのに」…と。

これには雪宮が「黙れよ」と…もうブチギレでした(笑)

結局、お前のゴールのためのコマにしたいだけだろ…と。

この相容れない関係に潔は疑問を覚え、雪宮が盲目的に信じてるものが“主人公感”だと気づいて行く流れになります。

ここからはもう既に語った通り、ノアが横に付く形で潔がノリノリになっていくんですが、

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

これには雪宮が超焦りモードになって、潔のゴールだけは奪わないと…と考えるようになります。

この場合、雪宮が「挑戦的集中(FLOW)モード」入る要因は潔ってコトになるんですかね?

ただ、それが“自分が欲しかったモノを全部叶えていく潔”という嫉妬心から来ちゃってますよね。

そういう意味では、「主人公感」としては役不足だったように思えます。

なので、2-2から3-2とゴールが決まる、一個前の最終場面では、この雪宮が潔の邪魔に入るんですが、

結局この“執念”すらも読まれる結果となり、囮に使われる始末でした。

この時の雪宮の台詞が凄い哀愁漂うもので、

雪宮「潔世一がきっとせかいを変えていくんだ!!!そして俺の物語りは今…誰にも見つけられずに終わる―――」(原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用)

と言って、ゴール前で奮闘する潔を見守る事になります。

が…!!

ここで終わらなかったのがブルーロック!

23巻ではここから激熱展開としてもうひと悶着起きるので、これもぜひ見ていない方は自分の眼で観て欲しいですね。

「良かったな雪宮」と思える展開でした。

ここも本巻の最大の見所の一つと言えるんじゃないでしょうか。

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伏線と考察要素

ここからは個人的に気になった伏線や考察要素についても書いていきます。

・レオ、「超越視界(メタ・ビジョン)」

まず気になったのはレオですね。

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

試合の中では、潔が覚えた「超越視界(メタ・ビジョン)」を使っているようでした。

眼の描写もかな~り似ています。

その前には、レオがノアを超える展開も描かれています。

それが、カイザーvsクリスでの場面。

ノアは二人のボールをカットしようとするんですが、レオがノアよりも先にボールをクリアして見せました。

この展開には潔も、

潔「マジかコイツ…ノアとほぼ同時に!?このレベルについていってる!?どーやって…!?身体能力だけで…!?いや…視えてなきゃ無理だ…!!もしかして無意識で…使い始めてるのかレオも…“超越視界”を!?」(原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/22巻引用)

と驚いていましたが…もうこれは確定で使っていると言えますよね。

全ての能力が99点のレオですから、この「超越視界(メタ・ビジョン)」を使えても不思議じゃないですし、

ポジショニング的にも試合展開を考えるFWの後ろにいるMFって感じなので、

慣れていたように思えます。

で、仮にレオの「超越視界(メタ・ビジョン)」が潔級に進化するなら、もう潔はレオ&凪には勝てなくなりそうですよね。

そもそも凪のゴール前での決定力が高すぎますし、それをサポートするレオが「超越視界(メタ・ビジョン)」をマスターしようもんなら…

終わりです(笑)

世界一のストライカータッグの誕生です。

なので、ここから先は、潔の成長がまた必須になります。

この「バスタード・ミュンヘン」vs「マンシャイン・C」の試合では本人も実感してましたが、

足りないのは身体能力。

そういう意味では、潔のフィジカルトレーニング編が始まりそうです。

何しても、このレオの「超越視界(メタ・ビジョン)」も一つ覚えておきたい要素ですね。

⇒【潔が遂に世界クラスの覚醒!!
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感想

ということで23巻の感想ですが、読んでてめちゃくちゃ熱くなりましたね。

特に最後の攻めなんか激熱でした。

潔が憧れのノアと一緒にサッカーした訳ですが、この展開が熱くならない訳がない(笑)

色々手ほどきを受けてましたが、良い師匠って感じでした。

ただ、この攻めも結局ノアが付いたから成し得たモノ。

この点をカイザーからも突かれ、

原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/23巻引用

次は“ノアなし”で“ゴールの多さ”で勝負しようと、下剋上を言い渡されています。

この試合で大活躍をした潔ですが、でもここからは厳しい戦いになりそうですよね。

そもそもプレイスタイルがパスを貰う前提の「ダイレクトシュート」ですし、

「超越視界(メタ・ビジョン)」も、

付いてくる人がいないと一人ではどうしても突破が難しいです。

現状はその役が黒名ですが、ついて行くのもギリギリで精一杯って感じでした。

黒名「キッツ…俺のスピードじゃなきゃ追いつかないギリ
ギリのとこ…」(原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/21巻引用)

そういう意味では凪にレオが付いているように、圧倒的な存在が必要です。

まあ…蜂楽が最高のパートナーになると思いますが、この“欧州5大リーグ”では、敵同士なので、それはまだ先の話しになりそうです。

一方でカイザーには能力値が高いネスが付いてますし、「カイザーインパクト」もかなり優秀です。

潔x黒名vsカイザーxネスとなれば、負けは濃厚でしょう。

なので、“武器が弱い”潔がここからどう成長していくかが楽しみですよね。

なんなら最終的には、“天性”の両利き持ちのノエル・ノアすらも超えていかないといけない訳ですし、

そこを考えるとどんな“武器”を手にするのかワクワクモノです。

では、「バスタード・ミュンヘン」vs「マンシャイン・C」は今巻で終わりましたが、

今後は打倒カイザーのため潔の成長が描かれるでしょうから、

引き続き「ブルーロック」の動向に注目です!

23巻の感想でした!

⇒【204話でノアと絵心が元ライバルと判明!!

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