この記事は講談社発行『週刊少年マガジン』で連載中の「ブルーロック」の206話の感想を書いたものです。
前話では、潔のインタビューと雪宮&クリスのCM撮影と、雪宮&絵心の会話などが描かれました。
本題のドイツ棟vsイタリア棟を前に、
キャラクター達の“想い”が描かれている状況ですが、今回では氷織の背景が明らかになっています。
それは思っていたような可愛いモノではなく、ドロッとした暗いものでした…。
では、感想を書いていきます!
⇒【潔xノアが激熱過ぎた!!】
⇒【主人公感とは⁉】
目次
父は柔道の全日本銀メダリスト
氷織の誕生秘話が明かされる。
父は柔道の全日本銀メダリスト。
母は走高跳日本2位。
両親は1位になれなかった無念を晴らすために氷織を生んでいた。
そうして世界的メジャースポーツのサッカーを教え始めた。
両親が喜んでくれるから僕はサッカーをした
という事で氷織の背景が明かされました。
まずは、両親ですが、国内ではどちらも2位になったコトがあるけど、1位はないって感じで、
1位に対して強い執着心を燃やしている両親でした。
そうして生まれたのが最強の遺伝子を受け継いだ氷織。
母は栄養を考えたタンパク質や炭水化物重視のご飯を創っていて、
父はトレーニングと、戦術勉強の手ほどきをしているって感じですが、
まあこのまま順調に育てば世界的なスポーツ選手になれる可能性は高いですよね。
後思ったのが、氷織の顔立ちが母親似なので、多くは母から受け継いでいそうな所。
そうなると、母は高跳び2位の実力者なので、氷織は強靭なバネを受け継いでいそうです。
そんで持って父の柔道家としての血も受け継いでいるので、体幹も強めって感じでしょうか?
まあ…控えめに言っても最強 遺伝子ですよね(笑)
でも問題なのが、その人生設計を子供が必ずしも好きになるとは限らないところ。
で、氷織の場合ですが、
本心はもっと友達と遊びたかったというコトらしいです。
そう考えると、“青い監獄”で何気なくされた会話も、
氷織にとっては特別“楽しい会話”だったのかもしれません。
初絡みのシーンなんて、特に笑顔が目立っていた印象です。
家の中では常に緊張感があって、真面目な話ばかりだったから、こうやってゆる~く話せる間柄が良いんでしょう。
まあ…氷織がストイックな性格なら、物語も(完)って感じでしたが、
残念だったのが、両親の性格。
これがもう最低でした。
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僕は愛されてると思ってた
氷織はある日、両親の口喧嘩で起きてしまう。
二人は氷織が世界一にならなかったら離婚をすると言い合っている始末だった。
それを聞いて驚き、階段から落ちて、足を怪我してしまう氷織。
両親は氷織自身の心配より、足の心配をしていた。
氷織は「才能」が愛されているコトに気付いてしまう。
僕の「才能」だけで僕じゃない…
というコトで中盤では、両親の本性が露になっています。
そもそも父と母が結婚をしたのは、1位という2人の悲願を達成するためでした。
それが叶わないようならもう離婚すると、口喧嘩する始末で、もうヤバい関係性でした。
子供がこんな会話を聞いたらトラウマになりますよね。
「何のために生まれてきたんだろう?」…と誰でも思います。
特に氷織が階段からこけて足を怪我したシーンは狂気そのものでした…。
父も母も全然 氷織を心配していない…
足の骨が折れたかどうかだったり、「大事な足だぞ」と言う始末でした。
これには氷織も絶望し、愛情を感じられなかったワケですが…
この両者間のゴールは両親が氷織の本音を聞いてあげるコトですよね。
そうして子を1位にさせるという執着心を消さないコトにはもう良い関係性は望めません。
このままいけば100%離婚です。
これはでもよくある話ですよね。
子供が両親の決められたルートに不満を持つというのは。
レオだってそうでした。
父の後継者の道を勧められたのに、TVで観たW杯優勝に無我夢中になって、その道を捨てています。
正直、両親からしたらその道が無難だし、あえてその道から外れる子供は“ワガママ”を言っているようにしか聞こえなさそうですが、
ここが人間の難しい所ですよね…(笑)
別に氷織もレオも両親のいうコト聞いてれば人生成功しそうですが…
でも2人的には、両親が自分たちの本音を見てくれていないのが問題で、
勧めて来るルートは、あくまで自分たちの顔を立てたいという本性が見え透いてる感じが気持ち悪いって思ってる訳です。
解決策はお互いが本音を言い合って、妥協点を探す。
これしかありません。
今後、氷織が両親とどう絡むかが見物ですね。
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それでもサッカーは続けた
氷織は世界一のストライカーになれば生まれた意味が見つかるかなと思っていた。
しかし気持ちが乗らないので、そういう設定だと思いこみ、負の感情をかき消していた。
サッカーの練習では烏にその点を突かれる。
本当はサッカーが好きじゃないんだろ?と。
氷織は「期待」されてるからそれが原因で恐らく嫌いになったと返した。
烏は他人の眼を気にしているからいけないと言い、まず自分に期待すべきだと返し、ワクワク出来るモノを探せと言うのだった。
が、それでも自分に期待できるモノは見つからなかった。
“青い監獄”は自分に期待するキモチワルイ両親から距離を置ける、逃げ場に過ぎないのだった。
僕はまだここにいたい
はい!というコトで終盤は畳みかけるような展開でしたね。
両親からの「期待」がキモチワルイと思っている氷織。
でも離婚して欲しくないからサッカーはとりあえず続けている状態。
そこを見抜く烏。
また、他人の眼じゃなくて自分がワクワク出来るような目標を探せとアドバイスをする烏。
が…氷織的には特に目標もなかったので、刺さらず…(笑)
めっちゃ良い事言ってるんですけどね…(笑)
悲しい。
これはもう氷織の中身の問題ですね。
ゴールはシンプルで、本気でやりたいことを見つけるですよね…まずは。
簡単に言ったら今の氷織は、昔の凪みたいな状態。
サッカーを好きでやってる訳じゃないって感じです。
なのでまずはサッカーの楽しさに気付かないといけませんが……
そうなると、結局これも潔が気付かせてあげる展開になりそうですよね…(笑)
一応、潔は氷織のアドバイスのおかげで、凛と士道に勝った経験があるので、
氷織「頭で考えてから動いてたら遅いで 「視る」⇒「考える」⇒「動く」 ここまでの戦いはその順番のスピードで通用する相手やったかもしれんけど 凛くんと士道くんの間でゴール狙うんやったら話は別や」
氷織「あの2人と同じ身体能力ないのにあの2人と同じプレースピードをイメージしても一歩足りひんよ その思考 反射でやってみ?感じる世界 変わるから」(原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介/ブルーロック/12巻引用)
この事に感謝してるコトでしょう。
仮に、潔がこの問題に入ってくるなら、献身的に協力してくれそうです。
一番の問題は、仮に氷織がサッカーを好きになって、
本気で打ち込むようになったとしても、
上手くなればなるだけキモチワルイと思ってる両親の「期待」が膨らんでいっちゃうコト。
なので、どう足掻いても一回両親と会う必要があります。
理想は
①サッカーを好きになる
②両親に本音を言う⇒気持ち悪いと思ってたけど今はサッカー好きになったから本気で取り込む
的な流れ。
①は潔が行いそうですが、②に関しても助言をするのか?
それとも①の過程の中で自分から気づきを得るのか?
それともそもそも負の感情に呑まれて、サッカーを嫌いになって、皆の下から離れてしまうのか?
2つに1つですが、どうなるかが見物ですね。
結局、これがイタリア棟で響いてくるわけですが、潔がこの氷織の闇をどう解決していくかが一番の見所ですよね。
では、氷織と潔の今後の絡みにも期待です!!
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