この記事は講談社発行『週刊少年マガジン』で連載中の「女神のカフェテラス」の9巻の感想を書いたものです。
前巻では、白菊が最後に隼にキスをするという衝撃展開で終わりを迎えました。
この一件からどんな波乱万丈な展開となっていくのでしょうか?
では、キャラ紹介も兼ねながら感想を書いて行きます!
※9巻までのネタバレが含まれるので、先バレが苦手な方は要注意です※
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目次
キャラ紹介
今回紹介する主要キャラは6名です!!
粕壁 隼(かすかべ はやと)
・概要
本作の主人公。
おばあちゃんの幸子に代わって喫茶店「ファミリア」を営んでいる。
12月には紅葉に結婚のプロポーズをされた。
その際には紅葉のおばちゃんの鳳凰寺洋子に拉致される事件も勃発したが、事なきを得た。
その後は千代田食堂の面々とクリスマスパーティーをし、プレゼント交換などで盛り上がった。
そして、帰り際には白菊から突如キスをされることになった。
⇒【流星のゴールは何⁉】
⇒【幸子、実家では一人飯だった⁉】
幕澤 桜花(まくざわ おうか)
・概要
将来の夢はコスチュームデザイナーであり、今は専門学校に通っている。
隼とは犬猿の仲で、口喧嘩が絶えない。
ドSなところがあり、隼の照れた顔はを見るとスイッチが入り、急に罵り始めたりする。
ただ、隼に本気で好意を寄せているかはまだ不明な点が多い。
鳳凰寺 紅葉(ほうおうじ あかね)
・概要
200年以上続く貿易商の名家・鳳凰寺の一人娘。
今は母の許しを得て、ファミリアでバイトがてらバンド活動をしている。
隼には結婚のプロポーズをしたが、もっと真剣に考えるべきだと返された。
隼は、恋愛は両者間の問題で済むが、結婚ともなると家族の問題になると話した。
仮にも紅葉は鳳凰寺の一人娘であり、隼は粕壁家の長男である。
一方が片方に嫁ぐか、或いは婿入りするのであれば、片方の家はそこで代が終わるコトを意味する。
それ程に真剣な事態なんだと説明するのだった。
しかし、隼は紅葉を本気で好きになれば、鳳凰寺に婿入りする日も来るかもしれないと語り、紅葉の胸をトキめかせた。
そうして紅葉もまた、
本気で好きにさせてみせると意気込むのだった。
小野 白菊(おの しらぎく)
・概要
料理人を目指す大学3年生。
父はプロの料理人であり、父は隼のおばあちゃん“粕壁幸子”の弟子でもある。
隼とは幼少期から顔見知りで、
父が白菊を粕壁幸子に紹介しに行った際に出会っている。
そこで白菊にアイスを不破の靴の上に落としてしまい、叱られることになるが、これを隼が放水して退治した。
白菊はこのコトがキッカケで隼を好きになっている。
また、料理人を目指す白菊は、誰よりも先にバイトとして粕壁幸子のファミリアに訪れた人物でもある。
そのため料理の腕は既に素人のモノではない。
今の夢は隼と結婚し、ファミリアで一緒に働くコト。
しかし、隼との関係性が全く進んでいないことを悟った白菊は、遂に行動に出ることになった。
そうして、クリスマスパーティーの帰り際ではキスをするのだった。
月島 流星(つきしま りほ)
・概要
元スーパー子役の大学3年生。
父とは疎遠だったが、ある日父がファミリアを訪れた。
そこでは、
母と離婚した真相を知らされた。
なお、母が末期癌にかかったと聞き、お見舞いにも行った。
流星は今まで母親らしいことをして貰った覚えはないと言って、
散々母を罵倒したが、全ては演技だった。
母はシぬつもりでいたが、この娘の成長っぷりを見て、生きる決心をつける程であった。
この際、母は流星を褒めており、流星は嬉しかったとも語っている。
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雁谷崎 零(かりやざき れい)
・概要
秋水が通う翔徳高校の空手部の主将。
秋水が以前に話した事がある人物で、
その際には一度も勝てたことがなく、オリンピック日本代表に選ばれたこともある人物だと語った。
今巻では、秋水に物申しに、
粕壁家を訪れた。
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見所
ここからは個人的に面白いと思った名場面や見所を3つだけ紹介していきます!(名場面は他にもいっぱいあります)
唇強奪事件
最初の見所と言われれば、やはり白菊が隼人とキスをした件についてですね。
あの後2人は、
何事も無かったかのように解散しましたが、白菊はずっと隼を意識していました。
が、いつも変わらない隼の態度…。
疑問に思った白菊は、
遂にキスの事を問いただします。
隼は「え?よくあるコトだよ、酔ってたんでしょ」という具合に返答。
これに対し、白菊は、
「そんな言い方は傷つく」「シラフだった」「仮に酔っててもそんな事しない」と、
若干 怒り気味でした。
しかし…
ここにジャーナリストの秋水が登場すると、今までの白菊の醜態が晒されることになります…(笑)
それは自分が胸を押し付けたり、セクハラをしている動画の一部始終を見せられるといった内容でしたが、
これには白菊も謝るばかりでした。
ただ、隼は寛大でした。
むしろ「ファミリア」では色々助けてもらったから気にしてないと返してあげています。
白菊は改めてキスについて聞いて、
隼は、「初めてだったし流石に照れた」という感じの返しをするんですが、
この返事には白菊も安堵して、ようやく明るい表情となっていましたね。
初々しいばかりですね。
ただ…
問題はここからでした(笑)
白菊はキスの件を隠すのはフェアじゃないと思い、この一件の事を紅葉と流星に伝えます。
すると、どこから噂を聞きつけたのか?
それとも紅葉と流星が伝えたのか?
千代田食堂の面々も集まり、急遽 裁判に発展します(笑)
この後の裁判内容も面白かったんですが、結果から言うと、裁判長の高崎舞乙からは、
国民は平等であるべき点から、他の4人にも隼とキスする権利を与えるという判決が下され、
裁判は終了しました…(笑)
イヤ…絶対、高崎舞乙を裁判長にしちゃアカンかったやろ…
とツッコミたくなる終わり方でしたが、
ただ、
隼に好意を寄せる紅葉と流星からすれば、まんざらでもない展開で、
むしろチャンスで、
積極的な紅葉は早速、ブチューとキスをしましたね。
ここぞとばかりに舌まで入れようとしましたが、流石にこれは桜花に阻止されていました(笑)
そして、次に流星の番という流れになったんですが、
奥手な流星は自分からは出来ずに居ました。
それは、隼を連れ出し、2人が高校生というシチュエーションまで設けて、準備万端だったのにもかかわらず、
何も進展が無かった程…
で、日も落ちて、夜になると、
隼もようやく流星の求める展開を察します。
隼「なるほど…なんとなくわかってきたぞ 要するにお前は男の方から ちょっと強引にキスされたいって思ってたんだろ?」(瀬尾公治先生/女神のカフェテラス/9巻引用)
それは、ちょっと強引なキス展開を求めているというコト。
そうして、隼は、流星を押し倒しキスしようとするんでが……
ここでまさかのビンタされる始末(笑)
隼も「心折れたわ」とリアクションしてましたが、
流星からは明日以降に不意にキスしなさいと言われて、結局 解散となりましたね。
で……
この後の展開がバカ面白かったんですが、こればかりはぜひ自分の目で確かめて欲しいので、
まだ見ていない方はぜひご覧になってください(笑)
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零、新ライバル登場
続いての見所は、新ライバル参戦展開ですね。
ここに来てまさかの!?って感じでしたが、
お相手は、以前に語られたこともある、オリンピック日本代表にも選ばれたという秋水のライバルでした。
秋水「一度も勝てたことない オリンピックの日本代表にも選ばれる人だからね」(瀬尾公治先生/女神のカフェテラス/2巻引用)
で、
今回押し入ってきた要件ですが…
零いわく、インターハイ(高校の全国大会)で秋水に敗けてしまったと言うのです。
しかし、負け方に納得できないからと、もう一度 勝負しろという内容でした。
まあ…そもそも秋水は、練習試合ではふざけまくりで、本人は至って真剣ではありますが、
試合内で波動拳を出そうとしたりともうハチャメチャですからね(笑)
で…
インターハイでは、ずっとふざけてた秋水がちゃんと蹴り技をしてきたから、
ツイツイやられてしまったというコトで、零が押し掛けてきています。
ここから先が面白かったですが、
零が来る前には、
秋水、流星、紅葉、白菊の4人はカルタをしていました。
続きがしたかった秋水は、
まあ“とりあえず遊ぼう”と言う意味合いで、
零と隼の2人を加えれば6人になって団体戦も出来るねと言い出します。
ただ、
カルタ勝負では、
桜花が秋水にぶっ飛ばされていたコトもあって、
桜花は「ぶっ飛ばされるのイヤ」と言ったりしていて、
しかも謎に秋水は胴着を来ていたんですが、
この諸々が重なり、
零は本当に空手の試合をするのかと錯覚してしまいます(笑)
そういう意味では、
この零はかなりの天然キャラになりそうですね(笑)
また、零は秋水が隼人をマスターと呼んだコトから、
隼を秋水の武道の師匠だと錯覚して、助言が欲しいとも言ったりする始末でした。
乙女顔も出た事もあって、「ライバル参戦決定」のコングが脳内で鳴った瞬間でしたね。
ただまぁ現実的なことを言うと、
未来の隼が登場した回では、既に娘も登場していて、
そこでママについて言及していますが、
ママは集合写真に写っている5人の誰かになるのは確定しているので、
零が選ばれることはないのはもう分かっています。
とはいえ、
初々しいシーンが見られそうなのと、
他のメンバーとの絡みも楽しみなので、
どんな展開となるのかは楽しみですね。
隼を武道の師匠と思っている点もポイントですから、そこを隼もどう勘違いしていくかが見物です(笑)
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桜花、脱落
続いての注目所は、桜花 脱落フラグが立ったコトですね。
今巻の最終話のラストでは、
桜花からは“今月いっぱいで出て行くつもり”だと話されました。
そもそもラブコメであるこの漫画ですが、
隼の恋愛は、
主に白菊、紅葉、流星との3人がメインで進んで来ています。
そのため、桜花はちょっと置いてけぼり感がありました。
秋水は妹分って感じで、ちょっと例外ですが…
特に今巻で象徴的だったのが、アンダーウエアを見られた時の女性たちの反応です。
初期の頃は、全員 ガチ引きしていたのにも関わらず、
今となってはもう紅葉、流星、白菊はそのことを受け入れていました。
桜花だけは態度が変わってませんでしたが、若干 浮いているようでもありました。
そうして告げられた桜花の今月いっぱいで出て行くという発言です。
そもそも冷静に考えれば、
桜花は19歳の専門学生ですし、本編では、元旦(1月1日)も過ぎたワケですが、
桜花はもう卒業の代。
つまり、3月いっぱいで学校を卒業するので、もう就職しなくてはいけない流れです。
そういう言意味では、
“就職する”という形で脱落になるやもしれませんね。
そうして、代わりに新キャラの零が参戦という感じでしょうか?
これも桜花の将来を考えればしょうがないですよね。
大学4年になる白菊&流星や、
大学生になる秋水や、
そもそもフリーターの紅葉はまだ「ファミリア」に居ても問題ないですが、
さすがに専門学校を卒業したのに、
喫茶店でバイトというのは、将来性のない選択になってしまいます。
隼が責任を持って娶るならまだしも、そういう流れもありません。
桜花の脱落は、
ファンにとっては悲しいコトかもしれませんが、桜花を想うなら、
このまま行かせてあげるのが一番いいんじゃないかとおも思えますね。
気になるのは桜花の父の反応ですかね(笑)
父はまだ付き合ってる勘違いしてたはずですが…
このファミリアから離れる件や、隼と疎遠になるコトを受けて、なんてリアクションするか見ものです。
では、はたして桜花か脱落となるのか?
次巻の展開に期待です。
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感想
というコトで9巻の全体の感想は、キスラッシュが熱い!という感じでしたね。
これの何が凄いって…そこから先に進展していかない…隼の理性の強さ(笑)
女性陣は住み込みのバイトってコトで同じ屋根の下にいるワケですが、
積極的な紅葉は夜な夜な部屋に入ってきたりもしますが…
未だに何もない!っていうね。
しかも本作のもっとヤバい点が…
仮に一人とそういう展開になったら、家族平等件が発動しても、大波乱になりそうなところ(笑)
こうなったらいよいよ…
「ファミリア」も廃業確定!な流れになりそうですが、
そうならないように隼も結構 頑張って我慢してるのかもしれません。
ただ、隼もそういった事に興味がないワケでもないですし、
未来の隼が登場した回でも、
既に娘が登場していましたから、
いつかは誰かを嫁に貰う展開が来ます。
隼が理性を抑えているのは、お店のためであって、
それにはまた“余裕がないから”という理由もありますが、
では…
この“余裕が生まれるタイミング”というのはいつになったらやってくるしょうね?
そりゃあお店の売り上げも安定して、仕事にも慣れていったらなんでしょうが、
ただ、今のところは基本的に忙しそうですし、別にこの先だって忙しさは変わらない可能性だってありますよね。
料理の仕込みだとか、仕入れだとかの描写はあんまりないですが、そういった事も結局 隼がやっていて、
バイトのシフトを考えたり、売り上げとか、新メニューの考案とか、
色々あって、
結局、夜中1時まで作業している日も珍しくないでしょう。
そうなると、隼の考えるこの“余裕が生まれる”瞬間なんてものは、来ない可能性の方が高い。
ということは、
この理性と本能が崩れる瞬間は、
むしろ店が忙しくなって、
本格的に経営のサポートが欲しいと思うようになった辺りに訪れるんじゃないかとも思えます。
その時に、一番近くで自分を支えていた人こそが、隼のお嫁さんに選ばれるのではないでしょうか?
普通、仕事しながら、
恋愛事でも親密な関係を築いていくのは難しいコトですが、
ただ、
隼の場合はラッキーなことに常に真横に美女5人がいますからね…(笑)
マジで羨ましい限りですが、
この最終話前後で描かれるであろう、
誰が“お嫁さん”になるのかにも引き続き注目ですね。
まあ…個人的には「白菊」を推していますが(笑)
ではでは次巻は桜花の真相に注目です!