この記事は講談社発行『週刊少年マガジン(2023/27号)』で連載中の「不滅のあなたへ」の172話(3)の感想を書いたものです。
本編を読んだ方向けの記事となっていますので、読んでいない方はぜひお読みになってからご覧下さい。
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前回は、現世編の全貌が見え始め、大木内に5層に隔てられた空間に星ありの人達が住んでいる事、
またその外が最後の楽園と呼ばれ、フシがサポートしていた事などが明らかになりました。
更に蘇生などもしていたフシですが、ある時からその行為が喜ばれなくなったとか…
一体なぜなのか?
では、そこから先の感想を書いていきます!
⇒【“黒いの”のヤバい正体判明!!】
⇒【ノノの体を張った活躍が熱い!!】
フシがひとつだけ再現できなかったものがあった
グーグーはフシが人の体を造り、蘇生させても、タグチップは再現できなかったと語った。
タグチップはカイバラサイバネティクス生まれの証であり、自然に生まれた通称“欠け子”のような者はついていなかった。
なおタグチップのない者は捕まり次第 捨てられていた。
そのためタグチップがない事を彼らは悲しんだ。
故に蘇生はやめたのだという。
よくがんばったね
はい!という事で、
冒頭の方では、なぜ蘇生をしなくなったのか?
の理由が語られましたね。
どうやらフシはタグチップは完全再現できなったみたいで、
で、カイバラサイバネティクス育ちの人達はそれがないと悲しむから、
蘇生を止めたとの事でした。
いや~…
そもそも最後の楽園送りにされた時点で、見捨てられているし、
シぬ点からもタグチップの本来の機能を使えないだろうに、
まだその恩恵に預かろうとしている様子を見るに、
かなりカイバラに依存的になっている
感じがしますよね…。
確かに、生命永続効果とか、変身できたりワープできるのは活気的ですもんね~
今でいう所の携帯やゲーム機を取り上げられた子供って所でしょうか…?(笑)
これで蘇生しなくなったというのも面白い話ですね。
またそのタグチップが人は“欠け子”と呼ばれ捨てられるという実態もありますが、
“純正の人間を淘汰しようとしている”
ようにも見えます。
そうして、“デザイナーベイビー”なる人口人間を増やして、
いつでも手中で操作出来る様にしているのかな??
結局、カイバラサイバネティクスの実態がノッカーであるなら、
まだ侵略の夢は捨てていないでしょうし。
そういう意味では、タグチップ持ちは今後 怖い事にもなりそうですね…
漫画あるあるでいうなら、最後の方は全員暴走して自我もなくなって操り人形になるみたいな展開ですね(笑)
あと、
フシはタグチップは造れないとのことでした。
実際、タグチップには難解な回路が組み込まれているでしょうし、
現代のICチップとかで言っても「シリコン結晶、ダイオード、トランジスタ、抵抗、コンデンサ」などで構成されているそうですから、
大きなモノを作れるようになったフシですが、
その逆の緻密すぎるものはまだ作れないのでしょうね。
或いは、タグチップは防犯の意味も兼ねて複合されても機能されないような仕組みがあるのか分かりませんが、
何してもこういったモノまで作れるようになる事が今後のフシの課題なのかもしれません。
仮にできれば、
「現代編」で出来なかった小さいノッカーの発見も出来るようになる事でしょうから、
今後は必須展開かもしれません。
そうしてまたフシが“黒いの”みたくチートに近づいていく展開が見えます。
で、その頃くらいにカイバラサイバネティクス社では球が見つかって、
球を取り込んだノッカーと、
実質上の頂上決戦となる…
までが王道展開でしょうか。
引き続きどう面白くなっていくか楽しみですね。
⇒【現代編(完)!!フシの幸せとは⁉】
⇒【フシとミズハのラストシーンは真相は⁉】
大丈夫ですか?
人形は自分がゴミ捨て場で目覚めた事をカニに語りだした。
その中では高い所から落ちる夢にも触れ、自分が何者かに捨てられていたのではないかと推測した。
また「彼らに伝えないと」という言葉が頭を過るが真相は分からないでいた。
最後、野良の不滅狩りの一派が少女に化け、人形をさらおうとしたが人形からパンチが繰り出された。
また やりやがったなァ!!
はい!ということで、中盤から終盤にかけては、
人形の謎にちょっとだけ迫っていく様子が描かれました。
人形曰く、
高い所から落ちる夢と、ゴミ捨て場で目覚めた事から、
高い所から誰かに捨てられていたのではないかと。
そうして、ミズハのクローンのタグチップを持っていた人形ですが、
「彼らに伝えないと」とか、「行かなきゃ」というセリフが描かれている所を見るに、
伝言役として、ミズハorミズハノッカーから送り込まれた存在なのでは?
と、一つ思いました。
そうなると、高い所から捨てられたは、
恐らくカイバラサイバネティクス本社から内部の人にバレないために送られた方法。
また、“伝えなきゃいけないこと”ですが、
仮にカイバラサイバネティクスがノッカーと深く繋がっていて、かつノッカー達が野望を達成を諦めていないなら、
彼らの最終目標はまだ全人類の淘汰です。
そういう意味では、一見 いいように思えるカイバラサイバネティクスでの暮らしは罠であり、
生命永続効果なども餌でしかありません。
実際、見た感じもう最後の楽園で暮らしている人たちは少なそうですし、
その計画は着実に進んでいる印象を受けます。
せっかく「現代編」で文明が栄えたのに、まるで「前世編」に逆戻りしてるようでしたし。
仮にカイバラサイバネティクスvs最後の楽園となったら、簡単に一網打尽になされそうです。
あとず~っと気になっているのが、
ミズハノッカーの存在ですね。
「現代編」におけるミズハノッカーを見るに、フシの提案してきた共存に乗り気でした。
フシ「ユーキっていう友達に影響されてね 君を殺すようなことはしたくないんだ お互いが生きているうちに分かり合えるといいなって思ってる」(大今良時先生/不滅のあなたへ/18巻引用)
なので、
ミズハノッカーだけは彼らと対立しているのではないかと考えていますが、
そうだとしたら、
フシ達にその野望の詳細をいち早く伝えるために人形をよこした張本人とも考えられるのではないかと…。
つまり、「彼らに伝えないと」、
の“彼ら”とはフシ達であり、
“伝えないといけない内容”、はカイバラサイバネティクスの恐ろしい計画の真相。
まあ…実際はミズハノッカーが良心から、
それをミズハの子孫に伝えたのかもしれませんが。
そうして人形を作ったといった所でしょうか?
後、人形に“人間になりたい”と思わせる事に成功させている訳ですが、
これを仮にノッカーにも代用できれば、
ノッカーの数を実質減らせることにもなりますよね。
結局、彼らの魂の解放が正義という考えが問題ですが、
これを“人間になりたい”と思わせられるようになれば、ノッカー戦争も終わります。
それが人形の正体なら、今後とも人形は人間になろうとして、人間達の身振り手振りを真似ていくのではないかと思います。
何してもフシvsノッカーという対立は崩れないと思うので、
この辺が絡むのは確実ですよね。
ではでは、本誌の方ではもっと面白く味わい深いストーリーになっているのではないかと思いますが、
引き続き盛り上がる展開に期待です!
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⇒【173話(1)で不滅狩りがアジトへ到着⁉】
⇒【172話(2)で来世編の全貌が明らかに!!】