この記事は集英社発行『週刊少年ジャンプ』で連載中の「呪術廻戦」の22巻の感想を書いたものです。
前巻では、秤vsシャルルやパンダvs鹿紫雲や秤vs鹿紫雲が大いに盛り上がった巻ですが、
今巻からは真希達の動向に移る雰囲気がありました。
この死滅回游は、
東京第1結界(虎杖&伏黒)⇒仙台結界(乙骨)⇒東京第2結界(秤&パンダ)
と、進んできていますが、今回の桜島結界ではどんなバトルが描かれるのか?
では、キャラ紹介も交えながら感想を書いていきます!
考察や伏線要素にも触れています(項目から飛べます)!
※22巻までのネタバレが含まれるので先バレが嫌いな方は要注意です※
⇒【天元と羂索の陰謀論アリ⁉】
⇒【乙骨vs石流vs烏鷺が激熱過ぎた!!】
目次
登場キャラ
今回紹介する主要な登場キャラは3名です!!
禪院 真希(ぜんいん まき)
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
・概要
東京の呪術高専の2年。
禪院家に呪具を取りに向かった際には、実父の扇と戦う事になった。
この時、真希は扇に敗れ、生死を彷徨ったが、真依に助けらる事になる。
真依は「構築術式」により真希の命を取り留め、
そして真希の呪力を全て貰い受けこの世を去るのだった。
こうして真希は呪力が全くない“禪院甚爾”さながらじの完全なフィジカルギフテッドとなった。
その後、真希は真依との約束“全部破壊して”を遂行すべく、禪院家をたった一人で解体して見せた。
以後は、虎杖達と共に羂索の企みを阻止すべく、桜島結界へ向かうのであった。
禪院 直哉(ぜんいん なおや)
芥見下々先生/呪術廻戦/16巻引用
・概要
禪院直毘人の息子であり、禪院家の次期当主になる予定だった人物。
しかし、実際は、
直毘人と甚爾の間で交わされた取り決め(五条悟が失速の場合は伏黒恵を当主に迎える)により、
伏黒恵が当主として迎え入れられた。
納得のいなかった直哉は、
呪術総監部より通達された第2項“五条悟の封印を解く行為を罪とする”を利用し、
伏黒恵並びにシ刑通達された虎杖をコロそうと画策する。
しかし、これはその場に居合わせた脹相との戦闘により失敗に終わる。
その後は、真希の襲撃にあい、瀕シの状態の所を真希の母に刺サツされた。
来栖 華(くるす はな)/天使
芥見下々先生/呪術廻戦/17巻引用
・概要
千年前の術師とされ、あらゆる術式を消滅させる術式を持つ。
天元曰く、五条悟の封印された獄門彊すら強制解除できる。
そのため、五条を復活させるキーマンとされている。
東京第1結界では、意識を失った伏黒恵の所へ現れたのであった。
⇒【秤が乙骨越えのチート能力だった件!!】
⇒【パンダにメカ丸の魂が宿るフラグ⁉】
見所
ここからは個人的に面白いと思った名場面や名シーンを3つだけ紹介していきます!(他にもいっぱいあります!)
真希vs直哉
まず最初の見所は、
真希&加茂vs直哉ですね。
「え?直哉ってシんでなかったっけ?」
と思う所ですが…
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
なんと!
呪霊のめちゃキモな姿になって登場する事になります…(笑)
因みに禪院直哉というと、
第2回人気キャラクター投票で10位にランクインしたキャラでそこそこ人気もあるんですが、
直哉ファンとしては、
「嬉しいけど、こんな姿は見たくなかった…」
といった複雑な心境だったのではないかと思います…
因みになぜ呪霊になったかというと、
呪力を使われずして、コロされてしまったからなんですね。
これは以前にも楽巌寺から言われた話で、その時も、
楽巌寺「敵対術師に止めを刺す時 気をつけねば ならんことは?加茂」
加茂「はい 死後呪いに転ずることを防ぐため 呪力で殺します
楽巌寺「そうだ 他者の呪力でしっかり止めを刺せば何の問題もない」芥見下々先生/呪術廻戦/4巻引用
と、話されています。
直哉をコロしたのは、真紀の母でしたが、普通の刺サツだったので、
そのまま本人の呪力とシにきれない負の感情が連動して、
呪いに転じてしまったのでしょう。
芥見下々先生/呪術廻戦/17巻引用
そういう意味では、
他の真希にコロされた扇や甚一や長寿郎、信朗、蘭太も呪いに転ずる可能性があった訳ですが、
その中でも直哉の未練は特に大きかったという事なのかもしれません。
本編では、
そんなキモくなった直哉vs真希となるのですが、
直哉は陀艮の時みたく、進化をし、
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
更に人間離れした姿になって強くなります。
この時の直哉から繰り出された攻撃はマッハ3を超えるものだったまめ、
真希も大ピンチとなるのですが……
しかし、ここからは、
まさかの真希の大覚醒となります!
⇒【鹿紫雲と秤の取引とは⁉】
⇒【天元と羂索の陰謀論アリ⁉】
真希覚醒
続いての見所は真希の覚醒編ですね…!
既に甚爾みたいな呪力無しのフィジカルギフテッドになっていた真希ですが、
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
しかし、
甚爾にはあと一歩届いていないという感覚がありました。
そのため、
その感覚を知るために、
ここから真希の覚醒編へと移るのですが……
なんでしょう…
若干ギャグ展開というか…(笑)
あまりにも丁度いいキャラクターがここで2人 登場することになります。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
それが、
大道 鋼(だいどう はがね)と三代 六十四(みよ ろくじゅうし)です。
この二人の正体ですが……
マジで謎です(笑)
一応、結界内に参加していたプレイヤーって形ではありましたが、
そもそも作者が説明する気がないので、多分 深い設定はありません(笑)
加茂「何なんだオマエ達は」
大道「自分が何者かなどすこぶるどうでもよい」
大道「刀を握り 斬りたいモノを斬る 儂が何者かは儂以外で勝手に決めい」芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
なので、メタ的な事を言っちゃうと、
“真希の覚醒のためにやってきたキャラ”って感じです。
で、まずは大道ですが、
彼は名も無き剣豪なのですが、
呪霊も見えないのに真希以上に真希の刀を上手に扱って見せました。
これに対し真希は、
「見えてないのになんで呪霊の直哉が切れるんだ?」
的な事を聞くのですが、
これに対し大道は、
大道「見えていないだと!?うむ!!だがな!!それ以外が全て見えているのであれば 最早 それは 見えているも同義である!!」芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
と返します。
これが真希の“覚醒するための課題”となります。
真希は何の事か分からずに、
頭の中は“はてなマーク”でいっぱいでしたが…
ここでまた丁度いい具合に次の師匠が登場します。
それが、河童姿の三代なのですが、
彼は真希に
「俺ならその意味が分かる」
と、話してあげます。
そうして、真希はその“感覚”を知るべく、
三代は相撲を取る事になるのですが、
なんと…(笑)
この三代の展開した領域の時間の進みが速く、
たったの1分で1000回も相撲を取る事になります…(笑)
「こんな修行に丁度いい領域効果あるの??(笑)」
ってツッコミたかった所ですが、
結局、この2つの過程を経て、では真希がどうなったかというと、
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
めでたく“超感覚”を手にすることになりました。
本編では、
「音を見る」「光を嗅ぐ」「相手の全てを 自分の全てが感じ取れる」
などといった言葉で説明してもいましたが、
要は“直感力”がエグイ事になったって感じです(笑)
理屈的な話をするなら、
空気の揺らぎすらも感じ取れるようになったので、
事前に相手が近づいてくる感覚を空気といった周辺の情報から察知して、
回避したり攻撃を読めたりするのでしょう。
「うん、だとしたらもう格闘戦では負けないね(笑)」
って感じですが、
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
ここで直哉がブチ切れたで、
まさかの領域展開を仕掛けてくることになっています。
ここから先も面白いのですが……
そちらはぜひご自身の目でご確認頂きたいので!
また見ていない方はぜひ本書を手にとって見てください。
この後の真希の活躍も激熱でした!
⇒【全呪霊まとめ&一覧】
⇒【菅原道真がヤバイ!?最強の呪い⁉】
天使の目的
続いての見所は、
天使とのやり取りですね。
今後の展開に大きく関わる会話が幾つもされています。
まず、気絶していた伏黒は、天使に拾われるのですが、
目覚めるとホテル内にいました。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
しかも、そこに虎杖と高羽も合流していたのですが、
根明キャラが3人も揃って逆に伏黒が浮く形になっていましたね……(笑)
気になるのが、天使とされる来栖華ですが、悪者ではありませんでした。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
そして、実は天使というのは、来栖華に受肉した何者かであり、
来栖華とは別人格でした。
また、この天使も別に悪者という訳ではなく、
器は借りたけど、本人の意識を乗っ取るのは良くないってことで来栖とは共存状態形でした。
虎杖が意識を持った状態で、宿儺がたまーに口だけで喋ってくる感じです(笑)
また、天使の目的ですが、
それは受肉して器の体を乗っ取っている奴らの抹消でした。
共存している天使は良いにしても、
器の意識を完全に乗っ取ってるのは“世の理に反している”という感じでしたね。
そうして次に本題が話されます。
それが伏黒らの目的ですが、
それは天使の“あらゆる術式を消滅できる術式”で、獄門彊“裏”の封印を解き、
五条悟を復活させるというお話です。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
なんとこれについては、
ちゃんと本人の口から可能だと話されます。
「お!?いよいよ五条悟復活する?」
って感じでワクワクが止まりませんでしたが、
ただこれで、“ある条件”が言い渡されました…
それが、“堕天”をコロせば協力するという条件。
そうして「“堕天”?誰やねん?」てなった所で、
宿儺から、「“堕天”は俺だ」
と言われて終了になります。
「え!?(笑)」
標的、目の前にいますけど??
という所で22巻は終わるのですが…
ええ!
もう…続きが気になる方はもう、
本誌に手を出すしかありませんね(笑)
⇒【蘆屋貞綱(あしやさだつな)とは⁉】
⇒【日本三大怨霊「平将門」】
伏線や考察要素
ここからは個人的に気になった伏線や考察要素に触れていきます。
・来栖と伏黒の関係
まず一つ気になるのが、
来栖と伏黒の関係です。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
来栖が伏黒を助けた理由ですが、
これを天使が言うとすると、
来栖が「あ”ぁー!?」と言って話を遮っています。
何で言えないんだろう?って思う所ですが、
これは恐らく恋路(恋愛事)という事になりそうです。
というのも22巻の巻末には、
天使「気イモ思わせぶりなことを彼に言ってるじゃないか」
来栖「私のはヒント!!あくまで自分で気づいてほしいんです」(芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用)
という会話がされています。
そして、ここの“思わせぶりな発言”ですが、「なんだろう?」と読み返してみると、
来栖が目を覚ました伏黒に言った一言が、
「おはようございます、運命の人」
なんですよね。
これが思わせぶりな発言であるなら、それはつまり、
“運命の人”というのは将来の旦那さん的な意味合いを指す事になります。
ってことは来栖は、
伏黒が幼少期か中学生の時に助けられた人物である可能性が出てきます。
そもそも伏黒はヤンキーをボコボコにして回っていましたから、
しかもイケメンですし?
伏黒を好きな人が居ても全然不思議じゃありません。
「呪術廻戦」ってこういった恋愛要素も皆無でしたし、
目新しさを出すという意味でも、個人的にはそういった展開もアリかなーと思います。
何しても、二人の今後の動向に期待ですね。
・堕天
続いての超ビッグニュースが、
宿儺の「俺が“堕天”だ」発言…ですね…
芥見下々先生/呪術廻戦/18巻引用
以前にも天使をリストから探そうとして見つからず、
「宿儺みたいに本名じゃないんだろ」
的な会話がされた事もありましたが、
まさかこの会話すらも伏線だったとは…(笑)
まあ…宿儺は異名みたいなモンですから?
確かに本名ではないにしろ、
でもその本名が“堕天”っていうのもまた特殊ですよね。
天使の名前にも違和感がありますが…
仮に“天使“も“堕天”も本名であるなら、
二人は生まれながらにして両親に捨てられたのか、
或いは拾われた身であって、
つまり孤児なのであって、
そうして育ての親から名前を付けられた背景がある事になりそうですよね。
生みの親からが名付けた名前なら、苗字とかもあるはずですし。
そうでないなら、そういった背景があるのではないかと考えさせます。
もしくは、宿儺は生前から恐れられていたので、山籠もり的な生活でもしていたのか?
物心がついた後に周囲からそう名付けられたとかでしょうか?
何しても、こちらの真相にも今後とも目を配って置きたい所ですね。
⇒【日本三大怨霊「平将門」】
⇒【布瑠部由良由良とは!?】
感想
ということで22巻は桜島結界編って事で、
真希がメインで活躍する回が目立ちました。
芥見下々先生/呪術廻戦/22巻引用
真希は個人的にも好きなキャラクターなので、見れて幸せですね。
特に笑っている真希が見れるとなんか嬉しくなります。
ていうか…
呪術高専の2年がマジの化物揃いになってきましたね……(笑)
乙骨といい…
パンダもなんか強くなりそうな雰囲気ありますし、
後気になるのが狗巻の音沙汰ですが、こちらもそろそろ登場してもいいよね。
そして、呪術高専2年 が全員集結するとしたらマジで熱い展開になりそうです…!
また、本巻では他にも、
加茂のお話とか、
羂索とのやり取りとか、
初登場となった加茂家の描写とか、
見ておくべきシーンはいっぱいあったので、
まだ見ていないかったはぜひぜひって感じです。
そして、今後の展開ですが、
目的は4つのルール追加と五条の復活でしたが、
それも、
芥見下々先生/呪術廻戦/21巻引用
①は虎杖が日車を説得して達成し、
更に359点集めた事から残りの3つも達成されるまで時間の問題で、
更に更に天使とも合流できたから五条の封印も解けそうだしで…
もう…全部が超順調なんですよね!(笑)
このまま行けば、シ滅回游編 攻略です!
って所に天使が堕天をコロさないと封印解かないとって話をしてきたので、
結局また弊害が生まれたのですが、
でもこれも結局、
宿儺とのバトルが見られるって事なので、
バトル展開が盛り上がるならそれに越した事はないですよね。
というかそれがメインだし(笑)
なので今後は、
鹿紫雲vs宿儺や、
天使vs宿儺や、
乙骨&秤vs宿儺
といったカードがワンチャン見られるので、もう続きが気になって仕方ありません。
ではでは、順調にいけば終わりそうなシ滅回游ですが、
まだ激戦が行われそうなので、引き続き面白い展開に期待です!
22巻の感想でした!
>>【ジャンプの定期購読を試す!!】<<
⇒【パンダにメカ丸の魂が宿るフラグ⁉】
⇒【鹿紫雲と秤の取引とは⁉】
⇒【天元と羂索の陰謀論アリ⁉】
⇒【乙骨vs石流vs烏鷺が激熱過ぎた!!】
⇒【全呪霊まとめ&一覧】
⇒【菅原道真がヤバイ!?最強の呪い⁉】
⇒【蘆屋貞綱(あしやさだつな)とは⁉】
⇒【日本三大怨霊「平将門」】
⇒【布瑠部由良由良とは!?】
⇒【裏梅と宿儺の関係は⁉】