この記事は集英社発行『週刊少年ジャンプ』で連載中の「ワンピース」の11巻~20巻の感想を書いたものです。
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今更ながらワンピースを最初から読み出したモノがその中の神回を3つだけ選出してみました。
良かったらお読みください。
なお、伏線についても触れます(項目から飛べます)。
では、キャラ紹介も交えながら感想を書いていきます!
⇒【1巻~10巻の伏線まとめ!!】
⇒【ルフィが学んだシャンクスの偉大さ!!】
目次
キャラ紹介
本記事で語る人物の紹介です。
今回は7名です!
モンキー・D・ルフィ
・概要
本作の主人公。
7歳の頃に海賊王になる事を誓い、シャンクスから麦わら帽子を預かった。
最終目標は、
ゴールド・ロジャーの財宝“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を見つける事であり、
“偉大なる航路(グランドライン)”の最終地点『ラフテル』にあるとされている。
また、航路には全世界の海賊が集う“海賊の墓場”となっており、強い船員が必須なのであった。
そのためルフィは道中でゾロ、ウソップ、サンジと仲間を増やしていった。
そして、アーロンパーク編では、
とある人物が正式に加入することになる。
ナミ
・概要
海賊専門の泥棒。
1億ベリーを溜めるという目標があり、
更なる宝を求め、バギーから“偉大なる航路(グランドライン)”の海図を奪った。
そして、バギーの一味に追われている最中で、ルフィと出会った。
そんなナミだが、
真の目的はアーロンの一味に支配された自分のココヤシ村の解放にあり、
アーロンから村を1億ベリーで買い取ろうとしていた。
しかし、残り7百万ベリーとなった所で、
アーロンの差し金でネズミ大佐に有り金を奪われてしまった。
あまりの悔しさに涙し、自身の左肩にあった刺青をズタズタに切り裂いたナミ。
ルフィに思わず助けての声をかけた。
こうして、4人の男が立ち上がる事になった。
ドリー
・概要
“偉大なる航路(グランドライン)”内の太古の島「リトルガーデン」に居た巨人族の一人。
「ゲギャギャギャ」と豪快に笑う。
ルフィ一行と出会った際には、
家に歓迎したりと、気の優しい人物でもあった。
なお、「リトルガーデン」は長年姿を変えていない島であり、恐竜達などの住む巨人島という異名もある。
だが、冒険家ルイ・アーノートにより、
巨人族にとっては「小さな庭」の様だとして、
「リトルガーデン」と名付けられた。
そんなドリーだが、ある巨人と100年の決闘をしていたのだった。
ブロギー
・概要
「リトルガーデン」に滞在する巨人族の一人。
エルバフという戦士の村からやってきた人物で、
“偉大なる航路(グランドライン)”の何処かにあるとされている。
また、元々は『巨兵海賊団』という巨人海賊を率いた頭の1人であり、
1億ベリーの懸賞金を掛けられてもいる。
なお、その懸賞金は今も解除されていない。
そして、「リトルガーデン」では、
ドリーと7万3千戦以上にも及ぶ決闘を100年間も繰り返しており、
その理由はどちらが狩った海王類がデカいかという言い争いが発端だが、
あまりに昔の事ゆえ、その事は2人とも忘れているのであった。
トニートニー・チョッパー
・概要
Dr.くれはの愛トナカイとして登場した。
ただの青っ鼻のトナカイであり、
“ヒトヒトの実”を食べて人の能力を持った。
なお、トナカイ時代には“青っ鼻”を気味悪がられ、親に見離された経験を持つ。
以降は、悪魔の実を食べ、
人里に降りた事もあったが、銃を発砲される始末となった。
深い心の傷を負ったチョッパーであったが、
ヒルルクという一人の医者が彼を救う事になる。
くれは
・概要
マスターオブ医者の異名を持つ139歳の女性医師。
「ハッピー?」と声をかける癖がある。
なお作者の尾田先生曰く、
「病気になると、病気じゃない時のハッピーを知ることができるから」との事である。
また、腕は一流だが、
施術は気まぐれにしかせず、報酬として家にある欲しいものをありったけ貰っていくため、
国民から煙たがられている面もある。
ヒルルクからは、「追いはぎ医者」などと言われた。
しかし、本当は優しい人物であって、
ヒルルクの想いを受け継ぎ、チョッパーの面倒を見てきたという面もある。
チョッパーの見送りのシーンでも、威圧的な態度を取っていたが、
実は医療道具を“ゴーイング・メリー号”に乗せていた。
ヒルルク
・概要
ヤブ医者の異名を持つ医師。
腕は最悪で、一般人からは施術を怖がられる。
なお元々は、大泥棒で、誰にも治療できない心臓病を持っていた。
だが、
西の国でみた“奇跡の桜”に感動し、健康体にいなった過程で改心している。
この体験をしたヒルルクいわく、治らない病気などないのだと言う。
以降は善行に注力するようになり、廃れていくドラム王国を救おうとした。
ヒルルクは国が病気なんだとし、
この“奇跡の桜”を再現する形で、感動を与えようとしていたのである。
そうして、30年間にも及ぶ実験を繰り返したヒルルクであったが、
その最期は悲しい幕引きとなった。
⇒【ウソップの別れが感動!!】
⇒【サンジの男の別れが涙もの!!】
神回3選
では、11巻~20巻までを読んで個人的に思った神回を3つ選んでいきます!
“2人目”(94話)
まずは、
ナミが正式に仲間に加わったとされるシーンです。
そもそも孤児としてベルメールに拾われ、育てられたナミでしたが、
ベルメールの最期は、それは悲しいものでした。
ナミが幼少の頃、ココヤシ村にはアーロンの支配が及び、住民は上納金を強制されました。
子供1人5万ベリー。
大人は10万ベリー。
そして、アーロン一味はベルメールの家へも訪れました。
ベルメールはお金が10万ベリーしかなくギリギリの状態。
現場に立ち会っていたゲンゾウは、
20万ベリー分用意できないと悟り、
また、ノジコとナミが隠れているのを良い事に、
ベルメールに自分の分だけを払うよう促しました。
しかし、ベルメールはナミとノジコの存在を否定できませんでした。
結果、ベルメールは「娘たちの分」と言い、アーロンに上納金を払うと、
自分の分は命を代賞にして、この世を去りました。
話は長くなりましたが、
結局、ナミがココヤシ村の解放を願うのは、
自分が育った大好きな人達がいる村を想っての事であり、
だからこそナミの想いを汲み取って戦ったルフィのアーロン戦は熱かったのです。
因みに、この時、
ナミの海図の技術を見込み、はっちゃんがナミを攫おうとしましたが、
助けを求めるナミに対し、止めに入ったゲンゾウのシーンなんかも熱くて、
滅茶苦茶好きなワンシーンの一つでもあったりします。
そして、93話では、
遂にルフィが“ゴムゴムの戦斧(オノ)”でアーロンパークの館ごとアーロンを撃退しました。
その際にルフィが放った一言が、
ルフィ「お前はおれの仲間だ!!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/11巻引用
であって、
そして、それに静かに「うん」と応えたナミのシーンは、
紛れもない神回だったと思います。
そういう意味では、
ナミはルフィに感謝しても感謝しきれないだけの恩が出来たと言えますが、
その恩返しはルフィを海賊王にしてあげる事になるのでしょうね。
更に言うと、
94話のタイトル“2人目”も実にオシャレな伏線回収となっていて、
「ワンピース」では、
正式に仲間となった際に「“〇人目”」というタイトルが描かれる節がありますが、
ゾロと出会った3話とタイトル回収となった6話の「“1人目” 」や、
サンジと出会った43話目と、タイトル回収となった68話の“4人目”と比べてみても、
ナミが登場した8話からこの94話での伏線回収も、
実に美しいモノでした。
出逢った順番は、
・ゾロ⇒ナミ⇒ウソップ⇒サンジ
であって、ナミが本当に仲間に入ると決断したのは、
94話なので、「“4人目”」と題しても良かった訳ですが、
そうではなく、「“2人目”」と表記してきた辺りが、
オシャレで実に素晴らしいですよね。
どれだけ先を見越していたんだと、考えさせられます。
故にその全てが詰まった94話は神回であったとして、1つ目に選ばせて頂きました。
⇒【1巻~10巻の伏線まとめ!!】
⇒【ルフィが学んだシャンクスの偉大さ!!】
“覇国”っ!!!!(129話)
続いても個人的に激熱だったシーンですが、
ズバリ、“覇国”のシーンです…!
これは、ルフィ達が訪れた「リトルガーデン」でのお話になりますが、
そこでは100年間戦うドリーとブロギーに出会いました。
彼らが戦い始めた発端は、
海王類の大きさを競っての事でしたが、しかし、
そんな事はとうに忘れ、
もはや戦う理由は「誇り」がためでした。
もうこの、ザ・男って感じの、理屈じゃないこの雰囲気がたまらんですね。
戦いも、スケールも、心意気も、器も、
全てがデカく、読んでいて胸躍るモノがありました。
麦わら一味のルフィも「まいった…デっケェ」と感想をこぼし、
ウソップは「これがおれの目指す“勇敢な海の戦士”」なんだと述べていましたが、
まさに同じ気持ちでした。
また、2人の決闘は、
元々「巨兵海賊団」のツートップで、親友の仲でもある2人の終わりなき余興なのであって、
いつまでも終わらなくていいものでもあった、
と、そう思いますが、
しかし、最終的には、Mr.3の策略によって、
ドリーが爆弾仕込みの酒を飲んで重傷を負い、
そして、“ドルドルの実”の能力でこかされる形で、
ブロギーの一太刀が浴びせられました。
その状態でも戦う意思をなくさなかったドリーの漢気、誇りの高さに震撼するモノがありましたが、
ブロギー「どうしたドリー!!!歯切れが悪いぞ!!」
ドリー「なに…いつも通りさ…!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/14巻引用
結果的に、
100年間の打ちあいのおかげで武器が錆びていた事で命拾いしました。
ドリー「気絶していたようだ…」
ブロギー「お前…なぜ…!!!?」
ドリー「おそらく……武器のせいだ…」
ウソップ「100年続いた巨人達のコロし合いには さすがのエルバフの武器もつき合いきれなかったわけか…」
ウソップ「途方もねェ……豪快な奇跡だ」
ブロギー「よくぞ生きてくれていた親友よっ!!!ガバババババ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/15巻引用
このシーンも、涙が込みあがるモノがありました。
そうして、船出のシーンです…。
次なる目的地を目指すルフィ達。
船に乗り出発の時です。
麦わら一味は、ドリーとブロギーの言葉を信じ、真っ直ぐ進みます。
しかし、目の前には、“島食い”の異名を持つ怪物金魚が出現。
そこでドリーとブロギーから放たれたのが、
エルバフに伝わる巨人族最強の“槍”、
“覇国”っ!!!!
でした。
こんなにもカッコイイ技があるのかと…(笑)
最初から最後まで描かれたそのスケールのデカさに天晴(あっぱれ)と声をあげたくなるものがありましたが、
その後に2人の戦斧と剣が折れるシーンもまた良しで、
更に2人が豪快に笑いながら送り出すシーンもまた良しで…!
読んでいて鳥肌モノだったので、
この129話も個人的な神回として選ばせて頂きました。
⇒【1巻~10巻の伏線まとめ!!】
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最高の医者、ヒルルク(145話)
続いてが、
ヒルルクが散ったシーンです。
これは141話のラストから、4話後の145話まで続いた長めの回想内で描かれたお話ですが、
まず、この回想の主人公のヒルルクですが、
彼は医者としての腕が悪いながらも、
性格は実に優しい良い人物でした。
それは、怪我人や病人であれば、誰彼構わず治そうとする所があって、
人々から気味悪がられたチョッパーでさえ例外ではありませんでした。
この時、チョッパーは人々から撃たれた直後だったこともあり、
ヒルルクを殴り、拒絶するのですが、しかし、
ヒルルクはそれでも自分の意思を伝え、チョッパーを看病してあげました。
この時点からも、意志が固い人物だと分かります。
普通ならビビッて逃げる所です。
以降はヒルルクとチョッパーの日常回となり…
トニートニー・チョッパーと名付けられたシーンや、
ヒルルクの「エッエッエッ」と笑うクセが移るチョッパーの様子や、
ヒルルクが“人を恨んではならないこと”や、
誰も救えないというドラム王国を救おうとしている生き様などが描かれて行きました。
チョッパーはこのヒルルクから多くを学んだワケですが、最高のお手本だったと思えます。
更に、チョッパーが海賊に興味を持ったのもヒルルクからの影響でしたが、
チョッパー「ドクロ……」
ヒルルク「そうさ コイツはな!!不可能をものともしねェ “信念”の象徴だ!!!これをかかげ 海賊のようにおれは戦う!!」
チョッパー「海賊って…!?」
ヒルルク「海にはそういう奴らがごまんといる お前はいつか 海へ出ろよ!!お前の悩みなど いかに小さェことかよくわかる!!」
チョッパー「本当に……?」
ヒルルク「ああ 本当さ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/16巻引用
そういう意味では、
チョッパーに夢すらも与えた人物と言えるのです。
ただ、残念なことにヒルルクの寿命は近づいていました。
しかし、ここでも優しかったヒルルク。
自分のシをチョッパーが験しないよう、チョッパーを突き放して見せたのです。
ただ面白い事に、
結局、これはチョッパーがヒルルクから意志の固さを学んだのか?
ヒルルクの後をつけ回した事で、その事を知り、
そして、万能薬と噂のあった“アミウダケ”を入手する形で、結局 再会する事となりました。
ヒルルク「チョッパー!!!…お前…!!!その体…どうしたんだ…!!!」
チョッパー「ギノ”ゴ」
ヒルルク「お前 それをおれのために…………!!?」
チョッパー「生ぎててドクター……!!!…ドクター おれ医者になりたいんだよ…!!!医者のやり方…教えてくれよ…!!!トナカイでも…やれるかな」
ヒルルク「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/16巻引用
しかし、ここでも止まらなかったヒルルクの優しさ…。
実は“アミウダケ”は猛毒なのであって、
食べたら最後1時間も生きちゃいられない代物でしたが、
ヒルルクはチョッパーの優しさを優先し、それを食べてしましました。
そんな中、“イッシー20”が全員倒れた事を聞きつけ、
ヒルルクはワポルの城のあるドラムロッキーをロープウェイで昇っていきました。
頂上に着いたヒルルクは、
“イッシー20”を「救いに来た」
と、堂々と発言。
しかし、最悪なコトにこれはヒルルクをコロすためにワポルが仕組んだ罠なのでした……
“イッシー20”は倒れてなどいなく元気でした。
遂には包囲され、銃を向けられたヒルルク。
絶体絶命の中、ヒルルクから放たれた一言が、
「よかった…病人はいねェのか…」
でした…。
自分がコロされるという状況でも、
人を思いやる心を忘れなかったヒルルク。
流石にこの生き様には震えあがるモノがありました…。
そうして最後は爆発という形で散っていったヒルルクですが、
このヒルルクが持っていた“固い意志”や“優しい心”は、
チョッパーが引き継いでくれました。
今後は、ヒルルクの体現したかったことをチョッパーが成せるのかが、楽しみで仕方ありませんね。
ヒルルク「これが“奇跡”…!!確かに“奇跡”だ!!だがそうじゃない!!これは立派な“医学”だ 感動によって男の体に何らかの変化がおきた」
ヒルルク「つまり この世に 治せねェ 病気なんてねェのさ!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/16巻引用
チョッパー「お”れが“万能薬”に”なる”んだ!!!何でも治せる 医者になる”んだ!!!……だって……!!だっで ごの世に”…治ぜない病気はないんだがら”!!!!」
くれは「“ドクトリーヌ”と……そう呼びな」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/16巻引用
という事で、
人が持つべき心を学べた回だったので、こちらも神回とさせて頂きました。
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伏線
ここでは11巻~20巻までに張られた個人的に気になった伏線をまとめていきます。
後に回収されるモノもあるやもしれませんが、記述していきます。
11巻
・“夢”か“運命”か
こちらは、
ルフィがお尋ね者になった際に描かれた、マキノと村長の会話です。
村人「おいルフィがお尋ね者になったぞ」
村長「たわけども騒ぐな!!村から悪党が出て何が嬉しいんじゃっ!!海賊は海賊じゃ!!」
マキノ「でもあの子の夢だもの……心配?」
村長「…………“夢”か “運命(さだめ)”か…………」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/11巻引用
村長が意味深な発言をしていますが、
仮に、ルフィの海賊への道が“運命”であるとするなら、
それはルフィの素性を知っての事になるので、
親族や血縁者に“海賊が居た”と言いたげな台詞に聞こえます。
ルフィの出生や親族関係を知っているやもしれない村長。
今後の伏線回収に期待ですね。
・はるか昔に幕を開けたる物語
こちらは、ルフィがバギーの一味に捕まり、
ローグタウンで斬首刑されそうになったシーンでの出来事です。
冒頭では、語りべの人から、
語りべ「はるか未来に語り継がれる伝説は――はるか昔に幕を開けたる物語――」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/11巻引用
と語られましたが、
スーパー意味深な語りなっています。
あたかも…
ルフィの物語が、
“はるか昔から繰り返されてきた”
…と、言いたいかのような、そんな台詞です。
仮にそうであるなら、ルフィは誰の成り代わりとなるのか?
こちらも回収される頃に期待ですね。
12巻
・ラフテル
続いてが、クロッカスから語られた「ラフテル」という島の存在についてです。
こちらは、“偉大なる航路(グランドライン)”の最終地点と言われていますが、
歴史上、この島を確認できたのはゴールド・ロジャーらだけとされています。
クロッカス「始めはこの山から出る7本の磁気により一本を選べるが その磁気はたとえどこの島からスタートしようともやがて引き合い…一本の航路に結びつくのだ そして最後にたどり着く島の名は『ラフテル』 “偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけ 伝説の島なのだ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/12巻引用
そこに“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”があるのが最有力説らしいですが、
一体どんな島なのか…?
どこにあるのか?
誰かいるのか?
ワンピースとは何なのか?
そもそも本当にあるのか?
などなど、気になる点が多い伏線となっています。
回収は伏終盤の方となりそうですが、
こちらは全読者が楽しみにしている伏線の一つとなっていそうですね。
・待ち望んだ海賊
こちらはクロッカスがルフィ達と別れた際に放った台詞。
クロッカス「いいのか?小僧 こんな奴らのためにウイスキーピークを選んで 航路を選べるのは始めの場所だけなんだぞ
ルフィ「気に入らねェ時はもう一周するからいいよ」
クロッカス「…………そうか」
クロッカス「あいつらは…我々の待ち望んだ海賊達だろうか…何とも不思議な空気を持つ男だ なァ…ロジャーよ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/12巻引用
クロッカスとロジャーが顔見りだと分かる台詞ですが、
クロッカスは船医の経験もあると語ったので、
そういう意味じゃロジャーの船員だった可能性も高いです。
そんなルフィが「待ち望んだ海賊だろうか」と言ったクロッカス。
仮にそうだとして、
一体どんな海賊を待ち望んでいたと言うのか?
そもそも何故に待ち望むのか…?
何か成し得なかった事でもあるのか?
これまた内容が気になる、スーパー意味深な伏線の一つとなっていますね。
13巻
・エルバフの村
こちらは、ドリーとブロギーの故郷とされる巨人族の戦士がいるであろうエルバフの村。
2人曰く、“偉大なる航路(グランドライン)”の何処かにあるそうですが、
ルフィ「ところでおっさんは何でここに一人で住んでんだ!?村とかはねェの?
ドリー「村ならあるさ エルバフという戦士の村だ “偉大なる航路”のどこかにな…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/13巻引用
ウソップはそこに行きたがっています。
ウソップ「…こんな戦士達の暮らす村があるんなら おれはいつか行ってみてェなァ……!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/13巻引用
行ってみたい場所シリーズの一つって感じですが、
ウソップの憧れる“勇敢な海の戦士”とも言える誇り高い男たちの住む村ですので、
回収が楽しみな伏線の一つとなっています。
15巻
・巨大な金魚
こちらは“島食い”の怪物金魚を見たウソップの台詞。
ウソップ「なんだ こいつは…巨大な…!!金魚か!!」
ウソップ「ん?巨大金魚…!?どっかで…聞いたような…!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/15巻引用
こう話したウソップですが、
「どっかで聞いた事がある」のは、
父親から昔話で聞かされたのか?
或いは違う海賊から聞かされたのか?
それとも、
自分が語った内容からそう思ったのか?
カヤ「それで今日は どんな冒険のお話?
ウソップ「ああ…今日はそうだな おれが5歳の時 南海に住む 巨大な金魚と戦った時の話だ……!!」
ウソップ「まず驚いたのはあのフンのでかさと長さだ おれはてっきり大陸だと思って上陸しちまったのさ……」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/3巻引用
まだ真相が分かっていない台詞となっているので、
これまた意味深な未回収の伏線の一つとなっています。
・天候を感じ取る
こちらはナミの持つ天候予測能力に対して、
ビビが反応していたシーンの事。
ビビ「あ…あれは“サイクロン”!!!」
ビビ「待って あの方角は…」
サンジ「さっきまでこの船が向かってた方角だ…」
ビビ「すごい…“偉大なる航路”のサイクロンは前兆のない風だと言われているのに…!!この人は…元々 理論だけで天候を予測しているんじゃないんだ…!!まるで体で天候を感じ取っているみたい……!!!」
ビビ「こんな航海士 見たことない…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/15巻引用
ビビ曰く、
ナミの航海士としての天候予測は異質なのであって、
理論だけでなく、体でも天候を感じ取っているのだそうです。
もはや一介の人間にはできない神業みたいな能力ですが、
そもそも戦争中に拾われたナミの素性も不明だったりします。
まさか天から落ちて来たとでも言いたいのか?
何せよ、出生に秘密が隠されていそうなので、意味深な伏線の一つとなっていますね。
16巻
・遠い西の国
こちらはヒルルクが見たという桜の咲く遠い西の国の話。
くれは「そんな生きたきゃ また遠い西の国へでも行ってきたらどうだい?昔…大泥棒だった お前を救った“奇跡の桜”とやらを身にさ…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/17巻引用
こちらもいつか本編で登場しそうなので、“桜の咲く西の国”とやらがどんなものなのか気になります。
さぞかし美しい場所なのでしょうね。
17巻
・“ヒルルクの桜”と国の誕生
こちらは、ドラム王国編が完結した際に入ったナレーションです。
語りべ「後に――語り継がれるこの“ヒルルクの桜”は まだ名も無きその国の自由を告げる声となって夜を舞う ちょうどこの土地でおかしな国旗をかかげる国が誕生するのはもう少し後の話だ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/17巻引用
語りべの人曰く、
ドラム王国は“おかしな国旗を掲げる”新たな王国となって、
“ヒルルクの桜”が国の自由を告げる象徴となるのだそうです。
ドルトンが適任っぽいですが、
ヒルルクの影響を受けておかしな国旗を掲げ出すんでしょうか(笑)
こちらも先が楽しみな伏線の一つとなっていますね。
・Dの意志
こちらはくれはから語られたDの意志という意味深な台詞についてです。
くれは「お前達…ゴール・“D”・ロジャーを知ってるかい…」
モブ「D?……ゴールド・ロジャーのことですか?」
くれは「…今はそう呼ぶのかい?」
くれは「どうやらウチのトナカイは大変な奴について行っちまったらしいね…」
くれは「生きてたのか“D”の意志は…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/17巻引用
ゴールド・ロジャーの名前が実はゴール・D・ロジャーだった事や、
Dの一族の存在や、
彼らが持つ“意志”について触れられた訳ですが、
これも内容が不明となっている伏線です。
ルフィとゴールド・ロジャーが実は血縁者って事なのか?
また、その意志とは、
ルフィの持つシぬ覚悟や諦めの悪さを言っているのか?
或いはもっと深い意味合いが込められているのか?
こちらも回収の時に期待ですね。
20巻
・“物”でも悪魔の実を食える
こちらは、ラッスーという
“イヌイヌの実”モデル「ダックスフント」を食べた“銃”が登場した際に語られた台詞です。
Mr.4とミス・MC曰く、
Mr.4「こいつの名は『ラッスー』 “イヌイヌの実”モデル「ダックスフント」を食った“銃”だ」
ミス・MC「“偉大なる航路”の新技術さ!!“物”でも悪魔の実を食えるんだ」
ウソップ「バカ言えっ!!!元が銃なら何で動いてんだ!?“悪魔の実”に意志があるわけねェだろう!!!」
ミス・MC「うっせーな!!これからシぬおめェがそんなこと知ってどうなるってんだ!!!動いちまってるモンはしょうがねェだろ“バッ”!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/20巻引用
との事でした。
つまり、
物でも悪魔の実が食えるって事ですが、どんな新技術か見物ですね。
これが本当なら悪魔の実を摂取した物という軍隊を作れますから、かなり恐ろしい技術となっています。
開発者も気になりますし、
B・Wがそれを何処かから仕入れ先も気になりますし、こちらも内容が気になる情報の一つとなっています。
⇒【ウソップの別れが感動!!】
⇒【サンジの男の別れが涙もの!!】
感想
はい!という訳で、
11巻~20巻までの神回3選でした。
他にも迷ったのが、
・ローグタウン、ルフィのシ刑台
・“偉大なる航路(グランドライン)”突入編
・ラブ―ンの感動秘話
・くれは子供の治療のシーン
・チョッパー加入編
・コーザの幼少期の漢気
・ルフィとビビの喧嘩
などなどって感じでした。
特にチョッパーの加入のシーンは居れるべきか迷いしましたが、
個人的にはヒルルクの最期のシーンの方が感動したので、そちらを選びました。
で、ここまで読んで思ったのは、
ルフィにせよ、ゾロにせよ、ナミにせよ、サンジにせよ、チョッパーにせよ、
それぞれに良いお手本みたいな師匠キャラがいますが、
全員 良い影響を受けていますよね。
書いていくと、
・ルフィ⇒シャンクス
・ゾロ⇒くいな
・ナミ⇒ベルメール
・サンジ⇒ゼフ
・チョッパー⇒ヒルルク
って感じですが、
それぞれからは、
・“シんでもいいという覚悟”
・“世界一になるという信念”
・“愛情”
・“勇ましさ”
・“優しさ”
などの、
“生きる上で持つべき大切なモノを学んできた”
のではないかと思わされます。
そういう意味でも、
今後とも入ってくるであろう船員のストーリーや、
彼の持つ信念や志がどんなモノとなるのかが楽しみになります。
あとはこの理論で行くと、ウソップにそういった人が居ないですし、
“3人目”のタイトルコールもされていないのが不思議ですね。
忘れているだけで、まだ秘話があるんでしょうか?
だとしたら楽しみです。
20巻以降
で、20巻以降は、
アラバスタ編の国王軍vs反乱軍が始まり、
そこにB・Wの社員らと麦わらの一味が激突しているので、
大盛り上がりの最中です。
その中では、
ビビが反乱軍のコーザと和解できるのか?とか、
クロコダイルの撃退がどう描かれるのか?とか、
ボン・クレーvsサンジや、
Mr.1やミス・ダブルフィンガーとの闘いも残っているので、楽しみな展開は多いです。
・扉絵
他で言うと、扉絵で進捗が描かれている、
・ジャンゴとフルボディの海軍 下っ端編突入
・コビー&ヘルメッポの修行編withガープ
・はっちゃん脱獄編
などもあるので、そっちの動向も気になりますね……(笑)
基本は、撃退となった敵目線なんですが、今の所は海軍に入りガチですね。
いつかルフィと戦うコトになりそうです。
そういやモーガンはジャンゴとすれ違ったキリですが、シんだのか…彼は?(笑)
また音沙汰が描かれそうですね。
ではでは、30巻までで完結しそうなアラバスタの終幕に期待して、
引き続きマイペースに読んで行けたらと思います。
11巻~20巻までの神回3選と伏線まとめでした!
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