【ワンピース】91巻~100巻、神回3選&伏線まとめ【感想&評価】

この記事は集英社発行『週刊少年ジャンプ』で連載中の「ワンピース」の91巻~100巻の感想を書いたものです。

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今更ながらワンピースを最初から読み出した者の、神回3つ選となっています。

良かったらお読みになってください。

なお、伏線&考察要素もまとめていきます(項目から飛べます)。

では、早速キャラ紹介も交えながら感想を書いていきます!

⇒【81巻~90巻の伏線まとめ!!
⇒【二人の王の勇姿に感動…

キャラ紹介

神回3選で紹介するキャラの概要です。

今回は3名です。

霜月康イエ

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/92巻引用

・概要

太鼓持ちという肩書で登場したトの康。

「えびす町」の人気者であり、性格は基本的に明るく、働けない人達に食料を配る事を日課としていた。

しかし、その正体は、「九里」の大名“おでん”と並び、光月家に仕えた「ワノ国」の「白舞」の大名“霜月 康イエ”であった。

市民達曰く、

とても厳格な人で当時の面影がまるでなく、正体が分からなかったと言う。

なお「白舞」は当初、

唯一正規の「港」を有する郷であり、訪問客の対処に当たり、鉄壁の軍隊を持っていた郷でもあった。

おでん曰く、「ワノ国」の最強の侍達が集う場所であった。

更に康イエは、チンピラ時代の“おでん”を自身の家に住まわせ、世話をした人物でもある。

そんな康イエは、

将軍スキヤキが亡き後は、次期将軍との噂も高かったが、康イエはそんな問題児の“おでん”に目を付けていた。

そのため、期待も込めて、

“おでん”の家臣となった元ゴロツキの錦えもんらに、礼儀や学問といった常識を学ぶよう指導したりもした。

そうして、“おでん”が「九里」の大名となり、

後に“赤鞘九人男””と呼ばれる家臣達も成長すると、

気づけば“おでん”を始めとした「久里」の一行は、

“将軍行列”と見紛う見違える程に立派になっていた。

これも全て康イエの献身的な姿勢の賜物と言える。

その後、「ワノ国」にカイドウとオロチが侵攻し、

康イエらが危機に立ち向かったが、敗れてしまっている。

⇒【ルフィの懸賞金15憶が笑える!!
⇒【ミョスガルドの改心に涙…

ゴール・D・ロジャー

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

・概要

“富”、“名声”、“力”かつてこの世の全てを手に入れ、

「海賊王」となった男。

なお、レイリーの言葉から、

生まれは“東の海”のローグタウンだと判明している。

更に、レイリーの回想から、

小舟に乗り“麦わら帽子”を被る姿を描かれた。

そこでレイリーを勧誘し、冒険をスタートさせた。

性格は、ガープ曰く、

凶暴で短期でわがままだが、

しかし仲間の悪口は許さない性格で、

仲間をバカにされ怒って一国の軍隊を滅ぼしたこともあると言う。

また、大軍を前にしても逃げ出す事をしなかったそうだが、

それは仲間を守る為であり、その時のロジャーはまさに鬼の様だと言う。

だが、シャンクス曰く、時には逃げて欲しかったそうで、

一人で無茶をしていたと考えれる。

そうして“ロジャーの一味”が海賊団となる頃には、

船員に見習いのバギーシャンクスや船医クロッカスの見慣れたメンバーが揃っていた。

他にもロジャーと関係を持った人物としては、

ガン・フォールや、ロジャーをバカだと話したココロや、

船の「オーロ・ジャクソン号」を造ったトムなどがいる。

他にも生前のブルック曰く、ロジャーはルーキーだったという話しがあったり、

ロジャーの本名を知る“くれは”も関係を持っていた線がある。

また、海軍としては、

ロジャーと何十回も戦ったガープセンゴクの名が挙がる。

海賊には、チンジャオスクアードや唯一互角に渡り合った“白ひげ”などの名が挙がる。

また、不治の病に罹った事からか、

ロジャー海賊団解散後は1年後に自首し捕まっている。

この投獄の際には、

ガープに自身に子がいた事を話し、世話を頼んでいる。

その後、母ポートガス・D・ルージュがゴール・D・エースを無事産んだが、

ロジャーが顔を会わせる事はなかった。

というのもロジャーは既に亡き人であったからだ。

ロジャーはのシ刑は伝説の幕開けとなったが、舞台は生まれ故郷の「ローグタウン」で執り行われた。

レイリー曰く、シャンクスなどの名だたる顔ぶれがいたそうだが、

彼らの前でロジャーは一言放った。

「おれの財宝か 欲しけりゃくれてやるぜ 探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」

海は、ロジャーの残したとされる宝、“ワンピース”を探す海賊で溢れた。

“大海賊時代”の幕開けである。

しかし、世界政府はこれを大罪とし、ロジャーのあらゆる関係者を捕まえた。

その犠牲者の一人に船を造船したトムの名が挙がる。

また、世間からの声も厳しく、

海賊の被害が多発しているのはロジャーのせいであり、

生きてても迷惑、死んでも大迷惑の世界最低のゴミなどと言われた。

そして、ロジャーのライバルにして酒を酌み交わした“白ひげ”曰く、

いつの日か、ロジャーの意志を継ぐ者が現れ、

そうして世界中が“巨大な戦い”に巻き込まれるのだと言う。

そんなロジャーの冒険の一部が今回、明かされる事となった。

⇒【71巻~80巻伏線まとめ!!
⇒【キュロス復活が鳥肌!!

光月おでん

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/95巻引用

・概要

モモの助の父親。

口癖は「窮屈でござる」であり、鎖国された「ワノ国」の開国を目指した人物である。

なお、幼少から問題ばかり起こす人で、

6歳にして遊廓へ入り浸り、8歳で酒の勢いで大喧嘩、9歳でヤクザに目を付けられ、10歳で暴行傷害事件で逮捕された経緯を持つ。

以降も14歳で大水害問題を起こし再度逮捕されたり、15歳で住職を脅して山寺に隠れ住んだりもした。

この奇行を見かねた父の将軍スキヤキは絶縁を申し出た

しかし、他方では、

“おでん節”と言われる漢気ある行動から、巷では絶大な人気を博していた。

その一つに、“勝つぞう”という老人の火葬場にて“おでん”を食べたという奇行がある。

しかしそれは生前に“勝つぞう”が煮込んだおでんが好きだったからか、

何せよ“勝つぞう”に対して最大の敬意を払った上での、別れを惜む食事だったのであり、

その行動を見た女性陣は見惚れる始末だった。

また、腕っぷしが強い“おでん”は、「ワノ国」を襲った山の神をも一撃で対峙した経験があったが、

これを目撃した“錦えもん”“傳ジロー”はスッカリ心を奪われ、家臣入りを果たす事となった。

以後、「鈴後」にて腹を空かせていた“イゾウ”“お菊”を拾い、「希美」にて“カン十郎”、「兎丼」にて“雷ぞう”、「久里」にて“酒天丸”らと出会い、

家臣を増やしていった。

そして、地獄だった「九里」を人が住める郷に変えた功績が認められ、

遂には「九里」の大名となった。

その6年後には海辺で磔にされたネコマムシ、イヌアラシ、河松を助け、

後の「赤鞘九人男」が一堂に会する事となった。

更にそこから3年。

おでんは運命的な出会いとして、“白ひげ海賊団”と出会う事になる。

⇒【サボ登場+ゴッドウソップが神回!!
⇒【ギア4+技名が乙過ぎた!!

神回3選

ここからは91巻~100巻までで神回だと思った場面を3つ選んでいきます!

絶景かなワノ国!!(942話)

まずは康イエの最期が描かれたこの回、

942話のお話しです。

92巻929話にて登場し、退場となった93巻942話までの期間を考えれば、

そこまで印象に強く残る筈もないと思ったんですが、

しかしながら、彼の散り様には気づけば感動していました…。

そんな康イエですが、

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/93巻引用

当時の「ワノ国」を支えた大名の一人だった訳ですが、

カイドウに敗れて以降は「トの康」名を改め、隠れ住んでいました。

それはきっと、トキが残した予言、

狂シ郎「20年前…!!燃える城の前でおでんの奥方はこう言って息絶えたという――“月は夜明けを知らぬ君” “叶わばその一念は” “二十年(はたとせ)を編む月夜に九つの影を落とし”…“まばゆき夜明けを知る君と成る”」

狂シ郎「ハハ!!…この苦しまぎれの呪文を!!オロチ将軍はこう読み解いた!!」

狂シ郎「20年後の月夜にこの恨み晴らすべく」「九人の侍達が化けて出て貴様をコロし…!!」「ワノ国を開国する 」と!!!――その20年後が今年よ!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/91巻引用

20年後に九人の侍達が「ワノ国」を救うという言葉を信じての事だったのでしょう。

そしてそれから20年が経ち。

遂には“錦えもん”達が帰って来ました。

海外から連れてきたのは“麦わらの一味”でした。

この進展には、流石の康イエも胸が躍っていた事でしょうか。

ここからは、

“錦えもん”らが同志達を集めるための“判じ絵の札”配りが始まりました。

これは、決戦の日が「火祭り」である事と、

集合場所が「刃武港」である事を示した“判じ絵”でしたが、

しかしあろう事か…、

この作戦は敵側に筒抜けでした…。

というのも、実は、“赤鞘九人男”の中にスパイが紛れていたのでした…。

これは、後に分かりますが、そのスパイとは……

“カン十郎”でした。

お菊「おかしいですよ…こんなの!!作戦が漏れてるって事でしょう!?また!!」

錦えもん「考えなくなかったが…!!!―
―この中におそらく敵の“内通者”がいる…!!!」

カン十郎「菊の言う通りだ!!錦!!はっきりさせようぞ!!!おれがそうだって事を!!!」

カン十郎「おれの様な男は始めからいない…!!お前らと共に日々一喜一憂し完璧な信頼を得て…誰も恨まず傷つける気もないただ…唯一情報だけをオロチ様に送り続けた」

カン十郎「俺の名は黒炭カン十郎!!!理由はこれでいいか?」

カン十郎「最初の作戦が漏れたのもローの
部下が口を割ったわけじゃない」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

彼がオロチに逐一情報を報告していたのです。

大ピンチに見舞われた“錦えもん”達。

しかし!!

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/93巻引用

康イエはここで策を打ってみせました。

その策とは、

“錦えもん”達の作戦を白紙に戻すための“大演説”。

それは命を賭けた一世一代の“大演説”でした。

康イエは“花の都”で盗みを働くと、オロチの陣営に捕まってしまいました。

そうして、羅刹町「牢屋敷」の前で磔にされます。

しかし、これこそが康イエの狙いでした。

多くの人に注目して貰いたかった康イエは、更に、

自身が「丑三つ小僧」であったともウソもつきました。

そうして多くの人が集まる中、康イエの人生最期の演説が始まります。

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/93巻引用

「見よ!!麗しき「花の都」!!絶景かなワノ国!!」

で始まる演説。

康イエは、

出まわっていた“判じ絵”が、

自分が「光月家」の無念を想いイタズラに作ったものだと皆に言い聞かせました。

更に、同志達には、秘密裏に、

新たな集合場所を提示した“判じ絵”も残していきました。

お陰で、”錦えもん”達は再び同志集めが出来るようになりました。

しかし、程なくして、騒ぎを聞きつけたオロチが到着し、射サツされてしまいました。

これが康イエの最期。

自分の命を犠牲にし、

後世の人々に想いを託した訳ですが、

とてもマネできた事ではありませんよね…

この散り様には流石に感動を覚えました…。

登場から退場を考えると、非常に短い期間内のお話しではあったんですが、

個人的には神回だったので、まずはこちらを選ばせて頂きました!

⇒【61~70巻の伏線まとめ!!
⇒【2年後の集合が神回!!

ロジャーの大冒険(967話)

続いてはこちら…

まごうことなき神回!!

ロジャーの冒険回です!

そこには、抽象的ではありますが、

「ワンピース」の全て、が描かれたと言っても過言ではありませんでした。

始まりは、“白ひげ”の船に乗った錦えもんと、ロジャー達が出会った「ある島」での一件です。

ここでは、白ひげ海賊団とロジャー海賊団が三日三晩の戦いをするのですが、

気づけば、2つの海賊団は、すっかり仲良くなっていました…(笑)

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

そんな中、

ロジャーはおでんと白ひげに対して「最後の島」の存在について語っていました。

ロジャー曰く、13年前に、

「ログ―ポース」の最終地点“水先星島(ロードスタとう)”に着いて分かったのは、

そこが最後の島ではなく、もう一つ島があったという事。

これは、イヌアラシが話した言葉からも分かっています。

イヌアラシ「本来ならば――その“ログ”の終着点で初めて気付くのだ “ポーネグリフ”と“古代文字”の「謎」に…!!!――それを生みだした文明と 見えぬ最後の島「ラフテル」の存在に!!ロジャーはそこから大きく冒険をやり直した」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/82巻引用

そこで初めてロジャーは、

・“ポーネグリフ”の存在と、

・“古代文字”の「謎」と、

・「最後の島」の存在、

について知ったのでした。

更に、「最後の島」に辿り着くには“赤い4つの石”が必要だとも分かり、

これ読解には謎の“古代文字”が読める“おでん”が必須でした。

また、“ポーネグリフ”の解読を「世界政府」は禁じていましたが、

この事から、

「最後の島」にあるという噂の“莫大な財宝”の真実味も増すという事でした。

ロジャー的には、

前人未到の世界一周は、そこに辿り着いてこそ成されるとの事で、

その果てに、世界一の海賊団を名乗れるのだと言う事でした。

そんなこんな、“おでん”と“ロジャー海賊団”の最終章の大冒険が始まります。

言わば、ルフィ達がこれまでにしてきた冒険の集大成みたいなモノでしたが、

メイン所は赤いポーネグリフ集めにありました。

内一つはビッグ・マムから奪った写しがあり、

次に「魚人島」にあった赤いポーネグリフを読み解くと、

3つ目にあった「ワノ国」の赤いポーネグリフ、

そして最後に「ゾウ」にあった赤いポーネグリフを揃えると、

とうとう「最後の島」へ到達しました。

そこでおでんは世界の全てを知ったと自身の日記に書き記していますが、

そこでは、

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

・“空白の100年”と、
・“Dの一族”についてと、
・「古代兵器」について

知ったとの事でした。

更に、「ワノ国」がかつて世界と接していた真実も知ります。

とっておきは、「最後の島」にあった“莫大な財宝”の存在です。

それを見たロジャー、おでん、クロッカス、レイリーらは涙が出る程笑ったんだそうな……。

そして、その“お宝”を冠して付けられた名前こそが“Laugh Tale(笑い話)”であり、

クロッカスから語られた「ラフテル」なのでした。

クロッカス「まともに己の位置すら掴めないこの海では『記録指針』の示す磁気の記録のみが頼りになる 始めはこの山から出る7本の磁気により一本を選べるが その磁気はたとえ どこの島からスタートしようともやがて引き合い…一本の航路に結びつくのだ そして最後にたどり着
く島の名は『ラフテル』 “偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ 伝説の島なのだ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/12巻引用

あまりにもロマンが詰まったこのお話しの数々……。

たった2話で終わったとは思えない余韻がありましたね。

なお、航路の中では、

・空島
・ウォーターセブン
・ルスカイナ島
・テキーラウルフ
・シャボンディ諸島
・魚人島
・ライジン島
・ワノ国
・ゾウ

に行っていたと分かりますが、

13年前に冒険をやり直した事なんかも考えると、

訪れた島はもっと多かった事でしょうか。

何しても、800年誰もなし得なかった世界一周を、

一世代で終わらしたと思うと、ロジャーの凄さが際立ちます。

本来であれば、何世代にもわたって達成される程の大冒険だったように思えます。

と言う事で、こちらのロジャーの大冒険…!

まごうことなき神回として、選ばせて頂きました!

⇒【しらほし覚醒シーンが鳥肌!!
⇒【フランキー将軍強すぎ!!

煮えてなんぼの(972話)

最後はおでんの散り様です。

こちらも涙が涙がちょちょぎれるお話しとなっていました。

結局、ロジャー海賊団との冒険を終えた“おでん”は、そのまま帰郷。

その後、大名として「久里」の郷に帰り、

家臣の“錦えもん”から近況を聞く事になります。

そこで知ったのは、「ワノ国」の実態。

それは、

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

将軍の跡継ぎとなったオロチが各郷に「武器工場」を建設し、

人々を低賃金で働かせているというお話しでした。

更に、“錦えもん”達は怒り、

“花の都”に攻め入った事があったものの、

その隙を突かれモモの助の命が狙われたという話しもされます。

この際にはトキが身を挺しモモの助を守ったも、

傷跡の残るケガをするハメになりました。

この話しを受けて、

とうとう“おでん”の堪忍袋の緒が切れました。

“おでん”は単身で鬼の形相でオロチの城へ攻め入りました。

しかしここで予想外の展開に。

城内には、

「バリバリの実」の能力を行使する“黒炭せみ丸”が居たのです。

この力を前に、

“おでん”はオロチの討伐に失敗。

また、後に分かる事ですが、

そこで“おでん”は最低の条件を飲まされる事にもなります。

というのも、

“おでん”は部屋の奥にいた

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

誘拐された数百もの人々を目の当たりにしてしまうのですが、

彼らを人質にされてしまったのです。

こうして、“おでん”は毎週定刻に“裸踊り”をして、

その度に100人を解放するという条件を飲むハメになりました。

更に5年後には、船が完成し、オロチとカイドウが国を出るとも約束されました。

“おでん”は、辛抱強く踊り続けました。

しかし、約束の5年目にして、この話がウソだったと知ります。

怒る“おでん”。

遂に家臣を連れ、カイドウと決戦の地へ赴く事になりました。

“おでん”は強く、カイドウを追い込んでいきましたが、

しかし、“黒炭ひぐらし”のモモの助に成りすました「マネマネの実」の能力により、隙を突かれ、

敗退を喫する事になってしまうのでした。

そうして、捕まった“おでん”と、

家臣の9人の侍達に言い渡されたのが「釜茹での刑」でした。

釜の油の温度は700度を超え、入れば一瞬でシぬ程の熱さ。

ここで“おでん”はある提案をします。

それは、十人全員が釜に入るも、

指定の時間 耐えきれたなら、

解放してくれというモノでした。

カイドウは一時間と言い、この条件を飲みました。

ここからは“おでん節”の一世一代の大舞台とも言える展開となります。

あろうことか“おでん”は…、

板に乗った家臣ら9人を持った状態

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

沸騰する油釜の中に入って行ったのです…。

この時の家臣たちの気持ちを思えば、

これ程までに屈辱的な一時間もなかった事でしょう。

我が主君を盾に、自ら生き延びようなどと。

こんな経験をしたカン十郎が後に裏切る事になるのもまた、信じられない事態です。

結果、“おでん”は見事に一時間耐え抜くのですが、

何処までも最低であったオロチは、結局 刑を銃サツに変更しました。

“おでん”は板を投げ飛ばし、家臣達を逃走させると、釜茹での中に残りました。

カイドウ曰く、体はもうシんでいるとの事でした。

そうして“おでん”劇も遂には閉幕。

おでん「“一献の” “酒のお伽(とぎ)になればよし” “煮えて” “なんぼのォ~”(トキ モモの助 日和…!!行って参る!!)」

住民達「“おでんに候”!!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

眉間に銃弾を受け、釜の中に沈んでいくのでした…。

最後の最後に、捨て台詞を吐かず、

自分らしい言葉を放って散った“おでん”でしたが、

もうその姿には惚れ惚れするばかりでした…。

という訳で、あまりにもカッコイイこの散り様…。

「ワノ国編」の名場面のトップ3にも間違いなく入る事でしょう。

今後は、この“おでん”の無念が晴らされる事に期待ですが、

それを成し遂げるのはきっと彼になるのでしょうね。

⇒【大監獄からの脱走が面白過ぎた!!
⇒【エースの最期の言葉に涙

伏線

続いて個人的に気になった伏線に触れていきます。

94巻

・3種

こちらはビッグ・マムの発言から、

ビッグ・マム「昨日の事は忘れてやるからおめェ…ウチに来いよ!!ママママ…」

ビッグ・マム「おれの国にいねェ“種族”
がまだ実は“3種”いるのさ 1種は歴史の彼方に消えちまったかも知れねェが…お前は生きてる!!!」

キング「断る…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/94巻引用

まだ詳細のない3種類の種族について言及されました。

内1つはキングであって、

もう1種は絶滅した説があって、

もう1種は謎です。

これは、“麦わらの一味”の中にもワンチャン隠れていそうなので、

発表に期待ですね。

96巻

・兵器と名付けた奴ら

こちらはワンピースに関する情報。

レイリー曰く、

ネプチューン「さっきシャーリーが言っていた“予言”に少し寒気がしたじゃもん この国には数百年に一度 海王類達と会話できる“人魚”が生まれる…!!もしかしたら…」

ロジャー「じゃあお前の娘が いつか世界
を滅ぼす「兵器」に!?」

ネプチューン「ただの予言じゃもおん!!
それに“力”は使い方次第!!」

おでん「まさか「ポセイドン」が人魚だっ
たとは…!!」

レイリー「ネプチューン おれ達が欲しい
のはそれを「兵器」と名付けた奴らがこの世に残した莫大な“宝”だ!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

「ラフテル」にあるとされる莫大な財宝の持ち主は、

伝説の人魚に「ポセイドン」と名付けた人々なんだそうです。

こうなってくると、「ワンピース」とされるお宝は、

“一つではない”

可能性がありそうです。

人々が残した“お宝”な訳ですし、

それこそ黄金都市“シャンドラ”の様な、

山盛りの財宝的な“何か”があるのやもしれません。

一つ参考までに覚えておきたい台詞ですね。

・ジョイボーイが現れる

こちらはおでんの台詞から。

おでん「今まではこの“鎖国”に意味があった…!!――だがいつか“ジョイボーイ”が現れる日までに“開国”せねば……!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

おでん「大昔…この国を海外から閉ざしたのは…「光月家」だった!!――それは…“巨大な力”からワノ国を守る為…!!「ワノ国」はいや…世界はある人物を待っている……!!その者が800年の時を超え現れた時 迎え入れ協力できる国でなきゃならぬ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

おでん曰く、ジョイボーイがいつの日か現れるのだとか。

また、ワノ国が鎖国されたのは、“巨大な力”から国を守る為であるというお話しと、

世界が800年前の誰かを待っており、

彼がやってきたら国が彼に協力できるようしておかないといけないという話しも出ました。

この“巨大な力”とは、当時「とある巨大な王国」を潰した「世界政府」の前任の連合国であって、

また800年前から待ち続けているのは、台詞からしてジョイボーイで間違いなさそうです。

ネプチューン「ジョイボーイというのは“空白の100年”に実在した  地上の人なんじゃもん物」

ロビン「最低でも800年まえの人ね…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/66巻引用

その後継者となるのは十中八九ルフィでしょうか。

こちらは、

カイドウ「“覇王色”をまとってみせた…だがその操作はお粗末なものだったな……!!“ゴムゴムの”……何だって?ウォロロロロ…!!!お前も…“ジョイボーイ”には……なれなかったな……!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/100巻引用

カイドウの台詞からも、

ジョイボーイが「ゴムゴムの実」の前任者であって、

多くの人が「ゴムゴムの実」を使いこなせなかったと取れる台詞もあります。

つまるところ、今後のルフィは「ゴムゴムの実」を使いこなし、

ジョイボーイの代わりを務めるだけの人物となり、

そうしてジョイボーイが果たせなかった無念、悲願をも達成していくのだと思われます。

なお、その時には「ワノ国」の力は必須なのであって、

恐らくそれは「巨大な大戦」の事を指していますが、

つまり、最後に描かれるであろう対世界政府で「ワノ国」は活躍を強いられることになりそうですね。

こちらも引き続き展開に期待ですね。

考察

続いて何個か考察したモノです。

96巻

・光月家の家紋とミンク族

こちらは、「とある巨大な王国」にミンク族と光月家が居たであろうと思える台詞について。

ゾウで赤いポーネグリフを見つけた“おでん”達ですが、

ロジャー「あった!!最後の“ロードポーネグリフ”」

おでん「光月の家紋!!!ミンク族と兄弟
分ってのは本当なんだな!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

そこで光月家とミンク族が兄弟分であったと知ります。

また、ゾウは1000年歩いていますが、

ミヤギ「今日あらためて気づかされました我々はいつでも――この偉大な“命”の上に生かされているのだという事を――それはいつか終わりが来るもので意志があるなら――今 こう聞いてみたい…!!「千年もの時間をかけて」…「一体どこへ」「向かっているのか」と……!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/82巻引用

そうなるとミンク族と光月家の繋がりは1000年以上に及ぶ事になります。

なお、“ポーネグリフ”とは光月家が残したものだと分かっていますが、

ネコマムシ「800年前の大昔…!!その光月一族の腕で作られた壊せぬ書物――それが“ポーネグリフ”ぜよ!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/82巻引用

その出所はクローバー曰く、

クローバー「かつては巨大な力を誇った様だが その国の情報は執拗なまでにかき消されておる おそらく後に「世界政府」と名乗る連合国の前に 敗北を悟った彼らはその思想を未来へ託そうと 全ての真実を石に刻んだのじゃ それこそが現代に残る“ポーネグリフ”……!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/41巻引用

「とある巨大な王国」です。

彼らが自身の思想を未来へ託すために残したのがポーネグリフ。

となると、「とある巨大な王国」内に光月家、並びにミンク族が共に暮らしていた線はかなり高いんじゃないでしょうか。

ただミンク族は1000年もゾウにいますから、

900年前に始まる“空白の100年”で滅びたとされる「とある巨大な王国」に全種族が住んでいたというよりは、

一部のミンク族が家を「とある巨大な王国」に移していたという認識です。

「とある巨大な王国」い多種族が住んでいた線の信憑性が増したのかなと思います。

・世界の全て

続いておでんが知った世界の全てについて。

おでん曰く、その中身には、

おでん「あの日おれ達は世界の全てを知った――“空白の100年”とは……!!“Dの一族”とは……!!「古代兵器」とは…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

・“空白の100年”
・“Dの一族”
・「古代兵器」

の3つの情報があったそうです。

となると、この3つが密接な関係にある可能性も高い。

なお“空白の100年”が何かと言われたらクローバー曰く、

“「世界政府」の前進の連合国に消された「とある巨大な王国」の歴史”

が隠されています。

そして“Dの一族”とは、

コラソン曰く、

コラソン「しばしば世間で名を上げる“D”の名を持つ者達に対し老人達は眉をひそめてつぶやく「“D”はまた必ず嵐を呼ぶ」…!!!」

コラソン「世界各地の歴史の裏で脈々と受
け継がれている名だ…!!――そしてある土地では“Dの一族”をこう呼ぶ者達もいる…!!“神の天敵”」

コラソン「“神”を仮に“天竜人”とするな
らばお前達の目的は…!!“この世界の破壊”なのかもしれない――だがドフィの目指すそれとは全く意味が違う!!“D”には“神”に相対する思想があるハズだ」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/77巻引用

・“また必ず嵐を呼ぶ者”、

・“神の天敵”、

・“神を天竜人とするなら目的はこの世界の破壊”

といった人々。

最後の「古代兵器」とはロビン曰く、

ロビン「何の為にか遠い昔に実在したこの世界を滅ぼせるほどの力…“神”の名を持つ…3つの古代兵器「プルトン」「ウラヌス」……「ポセイドン」そのうちの1つが…彼女…」
ネプチューン「いかにも」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/66巻引用

世界を滅ぼせる力。

なお、「ポセイドン」はしらほしであって、

海王類を従える力を持っていました。

それはオトヒメに言わせれば、

オトヒメ「ええ きっと……――人を救おうとすれば 幾千もの命を救える愛の力…!!悪意を持てば「世界」を海に沈めてしまえる程の この世で指折りの恐い力…!!子の力にはまだ彼女自身も気づいていないし コントロールもできない……」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/63巻引用

世界を海に沈めてしまえる程の力。

「プルトン」はアイスバーグの発言から、

アイスバーグ「プルトンとは…遠い昔 この島で造られた「戦艦」の名だ……」

アイスバーグ「あまりに強大な兵器を生み出してしまった かつての造船技師は万が一 その力が暴走を始めた時 “抵抗勢力”が必要だと考え その設計図を代々後世に
引き継がせた」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/36巻引用

かつてウォーターセブンで造られた「戦艦」だと分かっています。

なおその威力は、

クロコダイル「“プルトン”一発放てば島一つを跡形もなく 消し飛ばすと聞く…“神”の名を持つ世界最悪の「古代兵器」!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/21巻引用

一発で島を消すという噂。

「ウラヌス」だけは謎ですが、

似たように、島を消し飛ばす程の力を持った何かなのでしょう。

候補は、ドフラミンゴが言った

ドフラミンゴ「おれが“聖地マリージョア”内部にある 重大な「国宝」の事を知っているからだ!!それは存在自体が世界を揺るがす」

ドフラミンゴ「更にお前の“オペオペの実”の能力があの日おれの手中に入っていたら…マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/76巻引用

聖地マリージョアの地下ある“国宝”。

仮にこれら古代兵器が、

「とある巨大な王国」内にあったというなら、

それを奪おうと連合国が消しにかかったのもまた納得がいく話し。

だけど、内2つは何とか奪われずに守ったという所でしょうか。

今後起こるとされる「巨大な大戦」を考えると、内2つは敵側に渡り、

それに“しらほし”が一人で対抗する事になりそうです。

尾田「今「ワノ国」盛り上がってますけども、ルフィが無事ここを出航できたなら、世界的展開、誰も読んだ事ないような大興奮の物語、ワンピース史上“最も巨大な戦い”を
描く事になります。面白いです!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/97巻引用

なお”Dの一族”もについては、

「とある巨大な王国」の住人だった可能性は非常に高いですし、

特定の人物に“D”の名がついていない点を考えても、

多種族が住んでいた国だという線も固いです。

800年前から飛んできた天月トキもその内の一人でしょう。

おでん「トキ お前も…探しに来たんじゃないのか?800年の昔から 世界がひっくり返る日を……ならば20年先へ飛べ…!!お前の望む…ム」

トキ「おでんさん…私は過去から逃げてき
た…未来へ飛べは誰かがやっててくれるって私…思ってた…!!」

今後起こる「巨大な大戦」には多くの種族が参加する事になりそうですね。

・ジョイボーイの宝

莫大な財宝を目にしたロジャー海賊団ですが、

彼らはそれを見て、

おでん「本当にあった“莫大なお宝”を目の前に…ロジャーはあの時……笑ってた」

おでん「おれ達もそうだ 涙が出る程笑った」

ロジャー「ジョイボーイおれは……!!お前と同じ時代に生まれたかった とんでもねェ宝を残しやがって…!!!とんだ笑い話だ!!――なァみんな800年誰も行きつけなかったこの「最後の島」にこんな名前をつけねェか?“ラフテル(Laugh Tale)”と」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

涙が出る程笑ったそうな。

またその宝を残したのはロジャー曰く、

ジョイボーイであって、

その宝は、

ジョイボーイと同じ時代を生きたいと思う程のモノだったそうです。

つまる所、“お宝”は、ジョイボーイが残した“何か”。

なお、ジョイボーイとは、ネプチューン曰く、

ネプチューン「ジョイボーイというのは“空白の100年”に実在した  地上の人なんじゃもん物」

ロビン「最低でも800年まえの人ね…」

ネプチューン「あの文章は当時この島におった“人魚姫”に宛てられたものじゃもん魚人島との約束を破った事への謝罪文だという…」

ネプチューン「内容は詳しく伝わっておら
んが いずれ必ずジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる――それらがわしら王族に伝わる伝説……じゃから我々はその日を信じ…先祖代々「ノア」を見守り続ける事が彼との約束 来たるべきその時 初めて巨船「ノア」は使命を授かるんじゃもん…!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/66巻引用

“空白の100年”の人で、

人魚姫と何か約束をしていた人で、

ノアの箱舟を使う予定のあった人。

約束の内容は、考えられるのは、

オトヒメが願った魚人族の地上への移住。

行き先は「とある巨大な王国」でしょう。

だが、「とある巨大な王国」が危機にさらされ、それが果たせなくなった可能性があり、

そうして残されたのがポーネグリフだと言えます。

仮にジョイボーイの無念があるとすれば、

それは「とある巨大な王国」を完成させられなかった事ではないでしょうか?

連合国に滅ぼされたこの理想郷。

残された意志があるとすれば、その国の復興となるでしょう。

となると、宝は、その復興に使用可能な“武器”となるやもしれません。

それは「世界政府」の打倒も叶ってしまう程の脅威ある力。

とすれば、世界政府がラフテルへの到達を禁止する理由としても納得がいきます。

白ひげが語った台詞と合わせても辻褄は合います。

白ひげ「興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時…世界はひっくり返るのさ……!!誰かが見つけ出す その日は必ず来る…」

白ひげ「“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース
)”は実在する!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/59巻引用

また、イムと共に描かれた巨大に見えた“麦わら帽子”。

これが仮にジョイボーイのものであったなら、

ジョイボーイは巨人族である可能性が出てきます。

彼が生前に使ったお宝が“武器”であったなら、

ロジャーが持ち帰れなかったという点とも辻褄は合いそうです。

なおロジャー達が笑ったのは、

そのデザインがあまりにもバカバカしいオモチャみたいな見た目である等、

不格好である等、

そういった点から来るのではないかとも思っています(金玉みたいな形etc.)。

更に、常人じゃとても扱えない点もまた、笑いを起こす要因だったのかなーと。

仮に利用できれば、世界もひっくり返る程の“武器”。

というのを一つふと思いました。

まああくま一案です。

・ゾロの血筋

こちらは尾田先生がゾロの血筋について触れたSBSでのお話し。

尾田「というわけで、ゾロが接してた「村のジジー」とは、ワノ国出身の霜月コウ三郎じいさんという
わけでした。あれ?もしかして…ゾロの血
筋って…!?」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

ゾロが一度話題に出した村のジジーですが、

実はその人は「ワノ国」出身の霜月コウ三郎であって、

ゾロのお爺ちゃんだったというお話しなんですが、

つまりゾロは霜月家のモノであって、

「光月」家に仕えた大名の一族一人だったと分かるお話しです。

で、

これを“空白の100年”で滅びたとされる「とある巨大な王国」に当てはめると、

ゾロの前任者的な人も「とある巨大な王国」に居た可能性が出てきますし、

それはルフィの前任者と考えられるジョイボーイの右腕だった説もあるように思えます。

そうなると、現代でゾロの主がルフィである対比を考えると、

ジョイボーイは光月家の将軍的存在で、

その家臣に霜月家が居たんじゃないかとも思えてきます。

下手したら隠し名の“D”が入っていてもおかしくないですね。

まあこれもあくまで一案です。

・モモの助、“夜明け”に導く者

ヤマト曰く、

モモの助は世界を“夜明け”に導く人なんだそうです。

ヤマト「モモの助くん…!!キミは生きなくちゃ!!絶対に生きなくちゃ!!!世界を“夜明け”に導くのはキミなんだよ!!!

モモの助「!!?」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

こちらも先程の“空白の100年”に当てはめる理論で行くと、

もしかしたらルフィの前任者的存在のジョイボーイはどちらかというと将軍ではなく、

あくまで“おでん”の様な問題児であって、大名の一人だっただけやもしれません。

「とある巨大な王国」の中で「郷」という名の「国」を一つ治めている存在。

そして、その親玉がモモの助の前任者的な人物だったのなら、

現代においてモモの助が世界を“夜明け”へ導く者だとされている点としても辻褄が合いそうです。

実際、ルフィが世界の王となるストーリーよりは、

ルフィはあくまでみんなの隊長として最前線で闘っている印象が強いですし、

ジョイボーイもそんな様な人だったのではないかと、そう思えましたね。

という訳でこれも一案。

99巻

・ルフィの夢の果て

ルフィの夢の果てについて、

エースとヤマトの会話から再度言及されました。

エース「しまった口が滑った!!うっかり喋っちまった!!今のナシだ!!忘れろ!!いやとにかく絶対に笑うな!!それはおれとサボが許さねェ!!それが弟の“夢の果て”なんだ!!」

ヤマト「え……!!ぎょっ!!」


エース「ルフィがそう言った時はそりゃお
れ達も笑ったけどよ!!他人には笑わせねェ!!おれ達は信じてんだ!!あいつは本気でやれると考えてる!!だから……」

ヤマト「エース!!」


エース「おい!どうしたヤマト……!?」


ヤマト「ぼくは笑わないよ……!!!ポロ
ッ…(それは“海賊王”が言った言葉だ おでんがド肝を抜かれた言葉!!)」

ヤマト「光月おでんの日誌の中に…それと
同じことを言った偉大な男がいるんだ!!笑うわけがない…!!すごいよ君の弟!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/99巻引用

ヤマト曰く、それはロジャーが言った言葉と同じ台詞。

シャンクスもこのことについて言及した事がありました。

シャンクス「レイリーさん おれァ本当に驚いたよ!!!“東の海に”…!!ロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ……!!船長のあの言葉を…!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/99巻引用

なお、ロジャーの言った言葉を聞いたのは“白ひげ”と“おでん”。

ロジャー「“莫大な財宝”が噂される「最後の島」に政府が「行くな」っつってんだ お宝の噂も真実味が増す!
!辿り着けば名実共におれ達は世界一の海賊団だ!!!!」

ロジャー「そうさ!!そしたらよおれはよ……!!」

白ひげ、おでん「は??」

白ひげ「グラララララララ!!何言ってやがるロジャー!!ガキでもあるめェし!!!」

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

共に仰天し、“白ひげ”は笑いました。

更に、同じように、夢を聞いた事があるのは、エースとサボです。

サボ「広い世界を見ておれはそれを伝える本を書きたい!!」

エース「おれは海賊になって勝って勝って勝ちまくって最高の“名声”を手に入れる!!」

ルフィ「ししし…!!そうかよーし おれはなァ!!!」

エース、サボ「は??」

エース「お前は…何を言い出すかと思えば…」

サボ「あははは面白ェなルフィは!!おれお前の未来が楽しみだ!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/60巻引用

こちらも共に仰天するが、サボは笑いました。

因みに亡くなるエースも夢の果てについて言及しましたが、

エース「心残りは……一つある…お前の――“夢の果て”を見れねェ事だ……ハァ…だけど お前なら必ずやれる……!!!おれの弟だ……!!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/59巻引用

整理すると、

達成には“何か”が必要な夢だと分かります。

そして、ロジャーの場合は、

世界一周を達成し、

“莫大な財宝を手にした後にその夢の話をした”

訳ですが、

文の繋がりで言えば、

資金が必要な事柄だとも考えられます。

そこにルフィの貧しい国で育った背景を考えると、

「誰もが笑って暮らせる国を作る」

なんて考えがつ思い浮かぶ所です。

が、これでは郷を一つ統治する“おでん”が度肝を抜かないので、実際は、

「全世界を一つの国にする」

というような、もっと広大な夢だったのかもしれません。

誰も悲しむ事のないような、完璧な世界。

夢物語やもしれませんが、そこまで的外れでもないのではないかと思います。

発表に期待です。

⇒【51巻~60巻伏線まとめ!!
⇒【レイリーの登場と話がヤバイ!!

感想

というわけで、91巻~100巻までの神回3選と、伏線や考察 のまとめでした。

まず感想として言いたいのは、

非常に読み応えのある10巻だったという事です(笑)

しかも、特筆すべきは、

まだワノ国編が終わっていないという事…!!

これまでの10巻ずつの例で行くと、

長かったホールケーキアイランド編も81巻に始まり90巻までには終わりましたが、

ワノ国編をそれを余裕で超すボリュームです…!

尾田先生が描くのを楽しみにしていただけありますよね…。

読者「「狐火の錦えもん」と「モモの助」の名前って、昭和時代劇の大スター「中村錦之助」さんからっとった…のハズだ!!どうだ!!」

尾田「正解です。時代劇スターで僕が大ファンでしてねー。まだ先の話で、我慢できず言っちゃいますけどね。ルフィ達はいずれワノ国に行きます。も~昔から僕はそれを
描くのが楽しみでね~。趣味丸出しになるかもなー。うふふ。」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/69巻引用

また、読み応えがあったと思えた大部分を締めるのが、

結局96巻で描かれた“おでん”と“ロジャー”の物語にあるように思います。

この物語のフィナーレにも関係してくる「ワンピース」について言及されていて、

ロジャーは、その「ラフテル」にある莫大な財宝を見て、

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

「笑ってた」そうですが、

もう正解正体が気になって仕方がない(笑)

まあこれはもはや全人類が気になっている事でしょうけど、爆笑しちゃう“お宝”なんてマジで意味不明ですよね(笑)

これまたSBSでお馴染みの、尾田先生の変態的な芸が披露されるやもしれませんね…(笑)

“空白の100年”の真相についても知りた過ぎてヤバイ…!!

一応、伏線とかまとめているので、

“空白の100年”の中身については、

「とある巨大な王国」のお話しであって、

「とある巨大な王国」とは、

光月家が治めていた国で、

「ワノ国」みたいに大名がそれぞれいて、

そこにジョイボーイとか“おでん”みたいにそれぞれを統治していた人が居て、

それぞれの大名には得意不得意があって、

中には「古代兵器」なんかもあったりして、

んで、色んな種族の人間が住んでいて、

それらが”Dの一族”であって、

彼らの思想や願いは“自由”や“平和”であったけど、

世界政府の前身である連合国がそれをブッ壊した、

とかっていうお話しになるんじゃないかと思っています。

そうして、

彼らの意志と思想がポーネグリフとして世に残って、

ロジャーがそれの第一発見者となったみたいなストーリー性かなーと。

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/96巻引用

なので、ルフィとロジャーの語った夢は、必然的に、

当時の「とある巨大な王国」の人々が持っていた思想に近いのであって、

そこと繋がるんじゃないかと思っています。

なので、ルフィとロジャーの夢の果ての発表タイミングは、

「とある巨大な王国」の思想が達成された時の、

本当の本当の最後。

打倒「世界政府」が叶う頃かなーと思います。

それも白ひげに言わせれば「ガキ」っぽいそうですが、何なのか本当に気になりますね…(笑)

「夢は…仮面ライダーになること!」

とかって言えば

「ガキか!」

とツッコミも入りそうですが、

それに近しい、“自由”を得る夢って言われても中々良い案が浮かばなくて悔しい(笑)

こちらはまた、考察記事などを書く機会があればまた深く考えてみたいです。

なお、神回に悩んだシーンは他には、

・ルフィ、宝船を配るシーン
・約5千200名討ち入り突入のシーン
・ルフィ、全面戦争発言のシーン

くらいのもので、今までと比べると少なめでした。

これは多分、ロジャーの大冒険の衝撃が強かった影響だと思いますね(笑)

後はバトルに関して言うと、

尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/99巻引用

vs「四皇」となったものの、

まだケリをつける段階でないので、

何処もまだまだ途中経過感があります。

次回のまとめの時には、

全試合が最高潮に達するのかなー?と思っています。

そういう意味では次からは戦いがメインとなりそうです。

因みに起こりそうな今の対戦カードは、

・カイドウvsルフィ
・ビッグ・マムvsロー&キッド
・キラーvsホーキンス
・ペロスペローvsマルコorネコマムシ
・キングvs??
・クイーンvsサンジorチョッパー
・ジャックvsイヌアラシ
・ジンベエvsフーズ・フー
・ササキvsフランキー
・ブラックマリアvsロビン&ブルック
・雷ぞうvs福ロクジュ

とかって感じでしょうか?

この中だとナミとウソップが浮いていますが、

うるティとページワンをビッグ・マムに倒して貰ったのでもう終わっているのかもしれませんね…(笑)

特に楽しみなのはルフィvsカイドウですね。

ではでは、次回のまとめは、

流石に戦闘が全て佳境に入り、決着が着くかと思いますが、

その先の章にも期待しています!

それでは、91巻~100巻の神回3選と伏線&考察まとめでした~!

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