この記事は集英社発行『週刊少年ジャンプ(2023/50号)』で連載中の「ワンピース」の1098話の感想を書いたものです。
※本編を読んだ方向けの記事となっていますので、読んでいない方はぜひお読みになってからご覧下さい※
前回は、
くまの回想の続きとして、
・ジニーと共に過ごした日々と、
・革命軍に入るまでの経緯が語られました。
しかし、最後には攫われてしまうジニー。
一体どうなるのでしょうか?
では、感想を書いていきます!
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⇒【ルフィが最高地点に到達!!】
援軍要請!!“南の海”トゥミの反乱が劣勢!!
革命軍は各地域で劣勢な部隊に応援を送り、戦争をしていた。
また、ジニーの詳細については、
天竜人の“妻”として攫われたとの事だった。
それから約2年が過ぎた頃。
ジニーが赤子のボニーを抱いて帰って来た。
その後、革命軍総本部「バルティゴ」に連絡を入れるジニー。
しかし、病気になったからもうすぐシぬんだという事を話すと、
お別れの挨拶をして、電話を切ってしまうのだった。
そして、ボニーを連れ、教会に辿り着いていたジニー。
“自然光”を浴びると全身の皮膚が石みたく固まる病気だったが、陽の光を浴びる海を渡った為に限界だったのだ。
くまは残ったボニーをちゃんと育てる事を決意。
そしてジニーの墓を建てるのだった。
ジニー安心してくれ…この子はおれが育てる
はい…!
という訳で、冒頭では、
ジニーのその後と、ボニーの誕生が描かれました…。
いや~…残酷なお話しでした…。
つまるところ、
くまとボニーに血の繋がりはなかったんですね。
まさかの天竜人との間に出来たであろう子だったとは…。
一応、確定ではないですが、
どちらにせよ、
くまとの間に生まれた子でない以上、そこに希望はなさそうです。
胸糞悪すぎますね……。
そうして、
精神的に病んでしまったのか…?
或いは病気を移されたのか?
はたまた後天的なものだったのか?
ジニーはその病気のせいでそのまま息絶えたという流れでした…。
奴隷生活からようやく解放されたというのに、
あまりにも報われないラストでした。
今までのお話しを見ても、
・無念のシを遂げたトキや、
・子を思い劇薬を飲んでシんだソラ、
・シュガーのせいで町へ出てしまいディアマンテにコロされたスカーレット、
・ホーディに射サツされたオトヒメ、
・オハラのバスターコールで散ったであろうオルビアや、
・ナミとノジコを思いコロされる事となったベルメール、
などなど…。
どの例を見ても、類を見ないくらいの残酷なストーリーでしたよね…。
そしてどの例を見ても、目立つのは人の傲慢さ。
それは“他”を支配したいという“支配欲”から突き動かされる衝動とも言えますが、
人を縛り付けようとする行為が如何に愚かか分かりますよね。
勿論これは悪すぎる方向に転んだ場合の例であって、
更生などを目的とした躾などについては、
一概には言えない話題かなーとも思います。
で、その最悪の形が奴隷な訳ですが、
“天竜人”がこの世を支配してから犯した800年以上の月日が、「ワンピース」では流れています。
これまでの罪を考えると、
ジニーの例は一つに過ぎず、もっとヤバイ例もありそうですから、
その辺の事も考えると、
この大罪を超えるだけの罪なんてそうないんじゃないかとも思えます。
この支配的な世界からの解放こそが、
「ワンピース」という漫画のラストシーンに描かれるのだと思いますが、
でも、その解放感演出するためにも、
今度ともこういう胸糞悪い描写が続きそうですね…。
800年分の歴史を描く事は流石にしないと思いますが、
ただ、“解放の戦士”と謳われるジョイボーイ編では、
似たような展開が描かれそうですよね。
何せよ、悲しみを背負ったジニー。
どんな思いでボニーを抱え、海を渡り、くまの元までやってきたか…。
その想いは、言葉では言い表せないくらい、想像を絶するものだったでしょう。
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違ァ~~う!!
ボニーを育てるくま。
子育てには国のご老人達が協力してくれた。
また、ボニーはジニーさながらに、ミルクをよく飲む元気な子だった。
その後、ボニーが成長すると、母・ジニーと同じ病気の症状が顔に浮かび上がってしまった。
目の下に青い石。
くまは日光を浴びせないようボニーを教会内に留めた。
なお、このタイミングでくまは「革命軍」を辞退。
ボニーの側に居てやりたいという思いだった。
そして、ボニーが5歳となると、医者の診断により、病名が判明した。
それは“青玉鱗(せいぎょくりん)”という「難病」だった。
時間経過、或いは自然の力を浴びる事で“石”が広がる病気。
治療方法はなく、余命5年とされた。
そこから1年経過。
あろうことかベコリ王が帰還。
使えない国民を焼き払い出したのだった。
あいつは人間じゃねェ!!人を大量に殺し始めた!!!
はい…!!
という訳で、
まだまだ続く悲しきストーリー。
次はボニーを育てるくまのお話しでしたが、
ここでボニーがまだ12歳しかない事が判明しましたね。
今より7年前で5歳という事でしたので。
どこで“トシトシの実”を食べるのか分かりませんが、
D「ボニーの悪魔の実の名前は何ですか?」
O「「トシトシの実」の年齢自在人間です。」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/107巻引用
大人っぽい姿は“悪魔の実”の力で成長させていたに過ぎなかった様です。
更に“ジュエリー”という名前もそうです。
これもジニーか、くまから貰った名ではなく、
自身で付けたか、付けられた異名という事になりそうです。
これは、
「青玉鱗」の症状である“青い石”が広がっていく事に由来しそうですが、
結局、10歳でシぬ筈のボニーが現在の12歳まで生きているという事は、
病気は治る事になるので、
そのタイミングで異名が付きそうではあります。
克服した証として、
自分で名乗り出す様になる気はしてますが、本編に期待です。
後はここに、
ベガパンクやくまの改造がどう関わって来るかが見物ですね。
ベガパンクが治せたというなら、
それだけで片付いたちゃうので、
そうでないって事は、
バッカニア族の血液が特効薬となるとかで、
くまが身を犠牲にしてしまうストーリーが秘められているんじゃないかと思う所。
イワンコフ曰く、バッカニア族には、
巨人族の血が入っているそうですが、
イワンコフ「ヒーハー!!おい!!お待っチャブル!!お前が今回の目玉バッカニア族って!!成程でけェ 巨人族の血ィ引いてんだってな!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/1095話引用
巨人族は寿命も長いですし、
D「ビッグ・マムが子供時代に一緒に過ごしたゲルズちゃんと901話の扉絵に登場した新巨兵海賊団の美人船医ゲルズは同一人物ですか?」
O「はい、そうです。63年前にビッグ・マム5歳、ゲルズは12歳でした。ビッグ・マムは現在68歳、ゲルズは75歳です。巨人族の寿命は300年といわれているの
で、まだまだ若いですね。」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/90巻引用
その生命力に強い血を投与することで、
生命を蝕む病原菌が消えるというのなら、
理に適った治療法とも言えそうです。
しかし、ベガパンクは、
「政府」の犬となっていた為に、普通には治療してくれず、
政府側からの依頼で、人格を失うサイボーグ化が提案される、
って感じになるんでしょうか?
次回で明らかになりそうなので、真相に期待ですね。
なお、最後にベコリ王が帰って来た国を荒らし出したので、
ここからくまが王様となるストーリーも入り、
最後の残された展開の、
ジンベエ「気を悪くせんでくれよボニー わしが知っとる くまの情報は…元ソルベ王国の“悪い国王”で…国民に国を追われ「海賊」となり」「革命軍」にも在籍しその後海軍に捕まり…“終身刑” ベガパンクがくまの筋力潜在能力に惚れ込んでいた為に“身体改造”と“クローン開発”への参加を条件に“王下七武海”として海へ戻った男…!!違うのか?」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/105巻引用
・国の追放
・海賊になる
・海軍に捕まり終身刑
なども描かれそうでした。
一応、ジンベエが語った“身体改造”理由が、
“ベガパンクがくまの筋力潜在能力に惚れこんで”
とありますが、
くま側からすると、
どうせ“終身刑”になるのに、
そこに改造まで施されるなんて、
そんなのあんまりじゃないかって話しで、
協力する理由にはならないので、
「協力した理由が何か?」
と言われたら、やはりそこにボニーの病気が絡む事になりそうです。
ではでは、以後のストーリーにも期待ですし、
ニカを立てるシーンも増えていますので、
回想が終わった頃のルフィvsサターンにも期待ですね。
1098話の感想でした!
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