この記事は集英社発行『週刊少年ジャンプ(2024/1号)』で連載中の「ワンピース」の1100話の感想を書いたものです。
※本編を読んだ方向けの記事となっていますので、読んでいない方はぜひお読みになってからご覧下さい※
前回は、
・くまソルベ王国の国王になる
・ベコリ撃退し海賊に
・ベガパンクと出会いボニーの治療へ
などの展開が描かれました。
佳境に迫るくまの回想編。
では、続きを見ていきます!
⇒【101巻~107巻の伏線まとめ!!】
⇒【ルフィが最高地点に到達!!】
今日は仕事で来た……
海軍科学班第8研究所へ黄猿がやって来た。
政府側のベガパンクが、海賊のくまと交渉するのはマズイとの事だった。
ここでサターンから、
ボニーの治療をする代わりの条件が3つ提案された。
1つは“王下七武海”入りをする事。
2つ目がくま自身が「人間兵器」になる事。
3つ目が改造にて「思考」と「自我」を捨てる事。
これは海軍の力となるべく、
また「革命軍」という前科から、
「政府」に逆らえない様にする実質のシを意味する提案だった。
くまはボニーを思い、この条件を飲んだ。
なお、ボニーの治療期間は“青玉鱗”手術に半年、経過観察に一年の計一年半となった。
くまの改造は2年。
ここで、サターンは更に条件を加えた。
それは、ボニーの施術後も、ボニーに監視を付けるいうモノだった。
これは、改造手術中のくまが逃げれない様にしたのだ。
更に、ボニー施術後、くまは一切の接触が禁じられた。
仮に破ればボニーは奴隷に落とすとの事だった。
その後、くまの願いにより、
ボニーが施術を終えると、ボニーはソルベ王国の教会へ送られた。
監視には看護師のサイファーポールNo.8のアルファが着いた。
ボニーは経過観察となり、完治までは残り一年となった。
以後、くまは、
「世界政府」に逆らえず、“王下七武海”として命令を全うする海賊となったのであった。
バーソロミュー・くま 政府より指令だ 今 どこにいる?
はい!
という訳で、これにて、
くまのストーリーも残すは、
フランキー「改造の執刀医Dr.ベガパンクとの間に 一つだけ任務をプログラムするという約束をしてたらしい 『“麦わらの一味”の誰かが再び船に戻って来る日まで海
賊船を死守せよ』――だからこの2年間 奴は本来の記憶もなく…“人間兵器”として過去の自分の命令を全うし おれ達を待っていた」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/61巻引用
という、
麦わらの一味の船を守った理由についてだけとなりました。
ここがまあまあ疑問でしたが、
ただ今回のラストでは、
ルフィの出身のフーシャ村にやって来ていたので、
ここで父から伝えられた、“太陽の神ニカ”の可能性を、
ルフィに見出す事になるんでしょうね。
クラップ「“太陽の神ニカ”」
クラップ「私達バッカニアの家系に代々伝
わる…伝説の戦士の名だ…!!彼がいつか
お前を自由な海へ太陽の下へ連れ出してく
れる…!!“ニカ”はいつでも笑ってるん
だ こんなリズムで人を笑わせる どんど
っとっと♪どんどっとっと♪どん…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/1095話引用
そう思うと、
この幼少ルフィが何をするのかが気になりますよね。
なお、時系列的には、
ベコリ王から、
ベコリ「遥か東の国ではこの政策が成功し…!!ゴミのない美しい町として…天竜人に絶賛されたそうだ!!巨大な幸福の為には…時として心を鬼にして国を改革せねばならない…」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/1099話引用
こんな話がされましたし、
サボと訓練をするくまの様子も既に描かれたので、
時期的には本編でもまだ描かれていない場面となります。
ちょうどエースが海へと旅立ち、
吹き出し「エース17歳 ルフィ14歳」
ルフィ「頑張れよー!!エース~~!!!」
エース「待ってろ すぐに名を上げてやる!!!」
吹き出し「人知れず成長した海賊王の息子エースはコルボ山の海岸より静かに出航した」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/60巻引用
ルフィ「おれはあと3年!!“ゴムゴムの
~~”」
ルフィ「“銃”!!!ボコォン!!」
ルフィ「もっと強く……!!」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/60巻引用
ルフィが14歳~17歳まで一人で取り残され修行をした期間となります。
しかし、ルフィがくまを知っていなかった点からして、
出会うと言うよりは、
くまが偶然見かける事になるんではないかと思う所。
或いはくまが正体を隠して接近するとか…でしょうか。
そこで、
ルフィが奴隷達を賊から解放する事となって、
そこに“解放の戦士”の可能性を見るのか。
それとも、そもそも“ゴムゴムの実”の秘密を知っていての事になるのか?
はたまた、まだ語られていない“ニカ”の隠された伝説を、ルフィが偶然的に再現してしまうのか?
どんなストーリーが描かれるのか楽しみですね。
また、くまの改造理由と条件も今回のお話しで判明しましたが、
まあ結局はサターンの傲慢な提案って感じでしたね…。
くまを戦闘兵として海軍に置く為の、
サターンにとっての最高の条件を叩きつけやがりました。
ボニーという娘を思えば、くまが断る事は不可能でした…。
ここばかりは、ベガパンクのミスというか、
500年先をいく天才というくらいなら、
くま「開発者は政府の天才科学者Dr.ベガパンク 世界最大の頭脳を持つ男…!!!奴の科学力はすでに…これから人類が500年をかけて到達する域にいるといわれている」尾田栄一郎先生/ワンピースカラー版/50巻引用
監視されていた事も察知していてほしかったですよね…。
であれば、黄猿がやって来てサターンから不合理な条件を突き付けられることもありませんでした。
このくまが“七武海”入りを果たした結末などを見て、
ベガパンクの情報を教えたドラゴンも責任を感じていたのではないかと思いますが、
ボニーの監視役のアルファさえ倒せていれば、
この悲劇も回避できたと思うので、
何だかやるせないストーリーだったかなーとも思います。
或いは1年半という期間を経て、ボニーが完治した頃にはもう、
くまの人格も相当削られていたのか?
どうしようもなかったのでしょうか。
そこんところの結末も次回にて完結しそうなので、
引き続きくまの回想編に期待ですね。
何より、この回想終了後には、
再びエッグヘッド島に戻り、
ボニーvsサターンの続きとなる訳ですが、
きっと、ボニーがサターンに強い憎悪を抱き、
でもどうしようもなくて、
そこをきっと、“ニカ”ことルフィが救ってくれて、
くまやボニーの無念も報われる事になるのでしょう。
その救世主感を演出するための、
取って置きの描写は、
くまとルフィの邂逅にあるかと思いますが、
こりゃあもう楽しみで仕方ありませんね。
ではでは1100話の感想でした!
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